正社員の就業率が低下傾向に!

公立学校教員の競争率低下が注目されましたが、“正社員の就業率低下”も問題点としてあげられている模様。昨年11月、総務省統計局は2019年7~9月期までの「労働力調査」の結果を発表していました。同調査によれば、正規の職員・従業員の数が21期ぶりに減少したようです。

 

今回の調査で記録された正社員の数は3492万人で、前年同期よりも約8万人少ない結果に。一方“非正規の職員・従業員”は71万人増の2189万人でした。29期連続で増加しており、非正規はこれからも増えていくことが予想されます。

 

「非正規についた理由」を尋ねたところ、男女共に最も多かったのが「自分の都合のよい時間に働きたいから(30.2%)」。男性は前年同期に比べて約31万人増加し、女性は約14万人増えていることも明らかに。他には、「家計の補助・学費等を得たいから(19.5%)」「家事・育児・介護等と両立しやすいから(13.3%)」などの理由が寄せられていました。

 

ちなみに失業者は179万人で、前年よりも7万人減少。失業者に対して「仕事につけない理由」を尋ねると、「希望する種類・内容の仕事がない(28.0%)」「勤務時間・休日などが希望とあわない(12.6%)」といった声があげられています。

 

教員の競争率や正社員の就業率低下が目立つ“日本のお仕事事情”。これからの時代は仕事に関する様々なことが変わっていくのかもしれませんね。

 

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文/河井奈津

参照/総務省統計局「労働力調査(詳細集計)2019年(令和元年)7~9月期平均(速報)結果の概要」https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/4hanki/dt/pdf/gaiyou.pdf