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賛否を呼ぶ「子育て応援車両」通勤ラッシュの問題はどこにある!?

仕事

2019.03.14

20190312kosodate01子育てのなかで欠かせないアイテム“ベビーカー”。幼子を乗せて移動するとき便利ですが、ラッシュ時の公共機関などではトラブルにつながりかねません。そんな問題を解消しようと、ある市民団体が提起した“要望”が注目を集めているようです。

 

議論が起きやすい公共機関のベビーカー利用


2月25日に市民団体「子どもの安全な移動を考えるパートナーズ」が、東京都の小池百合子都知事を訪問。ラッシュ時の電車や地下鉄での「子育て応援車両設置」、ならびに社会全体での「子どもたちを安全に移動させる啓発活動」を要望しました。

 

2つの要望のきっかけは、発起人の1人である平本沙織さんのツイッター投稿だったそう。平本さんが昨年12月に“満員電車にベビーカーで乗らざるを得なかった”経験を綴ったところ、賛否両論の議論が巻き起こることに。そこで平本さんは市民団体を立ち上げ、「子どもの移動」に関するアンケート調査を実施。その結果を携えて、都に要望書を提出したのです。

 

今回の活動が報じられると、ネット上では改めて議論が活発化。「子育て応援車両設置」について、「混雑した車両だとベビーカーどころか抱っこしてても潰されるんじゃないかと怖いから、優遇車両があったら使いたい」「ベビーカー車両を設けるなら運賃に多少の上乗せがあっても構わないです。それぐらいベビーカーで電車に乗るとき大変だから」「要望が通る通らないは別として、こうやって声を上げるのは大事なことじゃないかな」といった声が見られました。

 

問題の解決には「ラッシュの抜本的対策」が必要


否定的な意見としては「専用車両を用意するのは不経済な気がします」「通勤してる人を追いやって“子供専用”というのは無理があるのでは?」「ベビーカー車両を作ったとして、そのドアに何台もベビーカー利用者が集まると遅延につながってしまうと思います」との声が。要望に理解はしつつも「現実的ではない」という声が多いようです。

 

また「子育て応援車両設置」をめぐる議論のなかで、ほかの“改善案”を示す人も。「子どもを守る為にもラッシュ時を避けるのが一番賢明な気がする」「通勤ラッシュに子供が移動しなくて済むような社会を目指すべき」「通勤ラッシュそのものを改善することで、通勤者の苦痛やベビーカー利用者の気苦労を同時に取り除くことができるのでは?」といった意見が見られました。

 

ベビーカー利用には“お互いの配慮”が大切


公共交通機関でのベビーカー利用について国土交通省では、2014年から鉄道事業者などと協力して“ベビーカーを利用しやすい環境作り”を促すキャンペーンが展開されています。キャンペーンはベビーカー使用者と周囲の理解を深めるため、毎年定期的に啓発活動を実施。「ベビーカーは大切な命を乗せています」「ちょっと気づかう、そっと見守る」とコピーを添えたポスターを掲示して、利用者同士の譲り合いの気持ちやマナー向上を訴えかけてきました。

 

そうしたキャンペーンが行われつつも、公共交通機関と利用者の間にはまだまだ溝があるのも事実。2018年にはあるネットユーザーが、「東武鉄道」の車内で表示されていた文言をめぐって「頭にきた」と投稿しました。ベビーカー利用者に向けて“周囲の客への配慮・注意”を促す内容でしたが、投稿をきっかけに「なぜベビーカー利用者だけに配慮を求めるの?」「“お互いに配慮しましょう”って呼びかければいいのに…」と批判の声が巻き起こったのです。

 

公共機関でのベビーカー利用は、今後も活発な議論が行われるかもしれません。自分自身が同じ立場になったとき、「何ができるのか」もしっかり考えておきたいですね。

 

文/内田裕子

 

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