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ひきこもりには農業体験…国の新たな施策はハードルが高過ぎない?

仕事

2019.09.07

子育てをする身としてはどうしても気になってしまうひきこもりやニートの問題。先月厚生労働省は、新たなひきこもり支援のモデルを固めました。農家と提携して行われるこの政策に、賛否の声が相次いでいるようです。

 

農業体験プランに疑問の声!


先月報じられたのが、「農業体験を通じて就労準備をする」という厚生労働省のひきこもり支援プラン。2020年度にスタートする予定の同政策は、全国5カ所ほどで実施されることになっています。

 

生活リズムの改善やコミュニケーション力の向上が目的のひとつとされていますが、効果のほどには疑問の声も上がっていました。「引きこもっていた人に、いきなり農業体験はきついと思うな」「農家って大変な仕事だよね。忙しいだろうし最初っからハードルが高すぎない?」「農業は早朝作業も結構多いけど、ちょっと厳しい気がする…」「夏は暑いし冬は寒いし… 気軽にできる仕事じゃないと思う」といった意見が続出。さらに、「受け入れる農家の方に迷惑になるとまずいよね」などの心配も寄せられています。

 

農業とひきこもり支援は相性抜群!?


「かなり体を使う仕事だから、復帰第一弾の仕事としては辛くないかな?」との声も上がる一方で、「農業体験はひきこもりからの復帰にピッタリだと思う」という人も。

 

「体を動かしていけば、なんとなく気持ちも上がるよね。気分が落ちてる人には逆に合ってるのかも」「太陽をガンガン浴びてデカい声出してって、体育会系っぽいけど意外といいと思うよ」との意見もあがりました。

 

実際に、政府の取り組み以前から「農業×ひきこもり支援」の組み合わせはいくつも行われてきた模様。2013年から活動を続けているNPO法人「農スクール」の取り組みを見てみましょう。

 

同団体では、人手不足に悩む農業の現場と「働く機会が得られない」人を結びつけるために農業体験を実施中。プログラムとしては、まず体とメンタルの状況を整える「導入編」を3カ月行います。その後3カ月の「基礎編」で農業のスキルを学び、実際に就労への道を探っていく流れ。「週に1回、1日2時間のプログラム」が基本なので、かなり通いやすい時間設定ですね。最初は個人の作業が中心になるため、「人と話すのが苦手」という人でも問題なく通えそう。

 

“ひきこもりの高齢化”が進行中!?


そもそも、「ひきこもり」と呼ばれる人は全国にどのくらい存在するのでしょうか。内閣府が2015年に行った調査によると、15~39歳までの「狭義のひきこもり状態」にある人は17.6万人。「広義のひきこもり状態」の人は54.1万人と判明しています。

 

ちなみに「狭義のひきこもり」とは、内閣府の「普段どのくらい外出するか」という調査で「近所のコンビニなどには出かける」「自室からは出るが、家からは出ない」「自室からほとんど出ない」と答えた人の合計。これらの人数に「趣味の用事のときだけ外出する」と答えた人を足したものが、「広義のひきこもり」です。

 

2018年の調査では、40~64歳までの「広義のひきこもり」が61.3万人にのぼることも発覚。「狭義のひきこもり」状態の人も36.5万人いるとされています。ひきこもりの高齢化に対しては、「40代でひきこもりだと親世代も高齢だし、大変そうだ」「若者のひきこもりとはまた違った理由がありそうだよね」と様々な反響が上がっていました。

 

ひきこもりの問題に悩んだら、全国の「ひきこもり地域支援センター」などが相談窓口として利用できます。どんなきっかけで陥るかわからないひきこもりの状態。まずは一度、支援事業などを調べておいてもいいかもしれません。

 

文/内田裕子

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