冬が流行のピーク!水ぼうそうの症状と対策は?|小児科医監修

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子どもがかかる病気として、おなじみの「水ぼうそう」。

「水痘(すいとう)」とも呼ばれます。

気温が下がる秋からぼちぼちと流行しだし、

冬に流行のピークを迎えます。

小学生低学年以下の子どもがかかることが多いですが、

大人が感染する場合もあります。

そんな「水ぼうそう」の病気の特徴について、

小児科医の保田典子先生に

分かりやすく解説してもらいました。

 

 

 

どんな症状?

「水ぼうそう」の症状


いわゆる水ぶくれの状態の、特徴的な水を含んだ発疹が出るのが主な症状です。約2週間の潜伏期間後に、中心に水疱を伴った周囲が赤い発疹が体じゅうにたくさんできます。かゆみが強いのも特徴です。 発熱を伴うことも多くありますが、熱がまったく出ないという場合もあります。一部の人では、重症化することもある病気です。

発疹は最後はかさぶたになりますが、まれにあとが残ってしまう場合もあります。

 

 

何が原因なの?

「ウイルス」による感染症


水痘ウイルスが原因です。ウイルスは、鼻水や咳、水疱がつぶれた際にでる液体などに潜んでいます。そのウイルスを吸い込んだり、触ってしまったりするだけで感染してしまうこともあるという、とても感染力の強いものです。そのため、保育園などの集団生活ではアッという間に広がってしまいます。

 

 

自宅での対策は?

ワクチン接種が効果的


水ぼうそうには、ワクチンがあります。昔は1回接種で大丈夫とされていましたが、最近では、1〜2歳の子どもは定期接種として受けられるようになりました。1歳を過ぎてから1回目の接種を、1回目の接種後3ヵ月以降に2回目を接種するのがおすすめです。

水痘は抗体が上がりにくいため、2回予防接種をしてもかかってしまうという場合があります。ですが予防接種をした場合はしていない場合よりずっと症状が軽く、発疹の数もとても少なく済むことが多いので、決められた時期に定期接種をするようにしましょう。

予防接種をする前に、周りに感染者が出たら


前述した通り、水痘ウイルスは感染力が必要に高いものです。予防接種をしていないタイミングで周りの人がかかってしまったら、早めに小児科に相談することがオススメです。

 

発疹を引っ掻いてしまわないよう対策を


発疹のかゆみが強い病気なので、子どもは引っ掻いてしまいがちです。病院を受診するとかゆみ止めの薬を処方されますが、塗り薬以外にもなるべく皮膚を掻かないように工夫することも大切です。

長袖長ズボンにして手が届かないようにしたり、部屋の温度を涼し目にしてあげると少し痒みが緩和されることがあります。また、出された軟膏の他にも、保湿剤で皮膚を乾燥から守ることも効果的です。

そうはいっても、かゆかったら引っ掻いてしまうのが子どもというもの。その場合を考えて、つめを短く切って清潔にしておきましょう。

解熱のために自宅でできることは?


熱が出た場合の対策は、普通の風邪と同じです。嫌がらなければ体を冷やしてあげましょう。食欲がない場合は、無理して食べなくても大丈夫。脱水にならないように、水分だけはこまめに摂るように心がけましょう。

 

 

いつ登園できる? 

登園の目安は「全部の発疹がかさぶたになったら」


水ぼうそうの発疹は、最後にからからに乾いて、かさぶたになります。かさぶたになった発疹は感染力がないので、全部の発疹がかさぶたになったら登園可能です。 登園許可証が必要な場合が多い病気なので、保育園の指示に従いましょう。

 

保田先生よりひとこと


水ぼうそうは、ここ数年ワクチンが定期接種化されたことで、患者さんの数がグッと少なくなりました。 多くのお子さんは発疹が出て熱が少し出て終わってしまいますが、一部の方では死に至るくらい重症化することがあります。 軽く済んだ人も、発疹だけとはいえ、発疹があとに残ってしまうこともあるため、しっかり予防したいものですね。

 

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取材・文/松崎愛香  トップ画デザイン/山本めぐみ(el oso logos) イラスト/岡村優太

保田典子

医療法人財団アドベンチスト会 東京衛生病院・小児科医。日本小児科学会認定専門医。2男・1女の母。第1子の出産を機に、東京衛生病院小児科へ。自身も働くママであるという立場から、ママの気持ちによりそった診察で定評がある。現在はブログ「『ママ小児科医が実践している忙しくても家族の健康と発達を伸ばす子育て』や、公式LINEで自身の子育てや子どもの健康や発達についての見解を発信中。「育児はママだけでなく、みんなでするものです。不安があったらなんでも相談してくださいね」

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