コピーしました
お使いの端末は
この機能に対応していません

2024年からNISAが変わる?「知っておきたいNISAの基本」を専門家が語る

マネー

2022.05.13

投資で使える制度としてよく聞く「NISA」というワード。2024年にはNISA制度が変化する予定です。NISAと新しいNISAの違いなど押さえておきたいNISAの内容について、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに聞きました。

初心者はまずは「つみたてNISA」をチェックしよう

まず初心者が始めやすい投資の制度として挙げられるのが「つみたてNISA」です。買いつけた投資信託を長期間で運用し、利益を出し資産形成することを目指します。持つことができるのは一人、年に一口座です。

 

つみたてNISAが、初心者に始めやすい理由はいくつかあります。

 

  • 年間40万円まで非課税で投資が可能

一般的に投資で得た利益には、税金がかかります。しかし、つみたてNISAは年間40万円までの投資については、利益が出ても非課税です。また投資した金額を最長20年間、非課税で運用し続けることができるのです。

 

  • 100円から投資ができる

年間40万円まで非課税で投資できますが、必ずしも上限額の40万円まで投資する必要はありません。投資に対して不安のある人は、金融機関によっては月額100円の少額から投資をすることもできます。

 

  • 購入できる商品が絞り込まれている

投資初心者が数ある投資信託の商品のなかから、どれを買うか選ぶのはなかなか難しいです。しかし、つみたてNISAでは、金融庁が「長期の積立・分散投資に適している」と考える条件を満たした商品、約200本が投資対象です。日本には約6000本の投資信託があるといわれているので、そのなかから選ぶより、選びやすそうですね。

 

投資は短期間で利益を出そうと考えると難しく、かえって損をすることも。しかしつみたてNISA20年間非課税のため、長い時間をかけて好機を待つことや、徐々に資産を増やすことを目指せます。老後の資産形成などにおすすめです。

 

ただ注意点もあります。非課税期間の20年を経過すると課税口座に移すことになります。課税口座に移して運用を続けるのか、20年を迎えるまでに売却するのか、いずれ判断をする必要があります。

2024年からは新しいNISAがスタート

年間40万円以上、投資をしたい人には「一般NISA」があります。こちらは非課税の上限が年間120万円とつみたてNISAより高いため、さらに積極的に投資を行いたい人や投資経験者におすすめです。

資産形成

つみたてNISAとの違いとしては

 

  • 非課税期間は最長5年間
  • 買える商品の種類が株式や投資信託などつみたてNISAより豊富
  • 商品購入のタイミングや金額を自由に決められる
  • つみたてNISAとの併用は不可

 

です。短期間で利益を出さなくてはいけないため、つみたてNISAより忙しく感じる人も多いと思います。投資に興味があり、ある程度のエネルギーを注げる人に向いています。

 

この一般NISA2024年より新しくなります。新しいNISAの特徴は下記です。

 

  • 2階建て構造になる
  • 1階は年間20万円、2階は年間102万円まで、合わせて年間122万円が非課税
  • 原則、1階部分利用者のみが2階部分に投資ができる
  • 非課税期間は同じく最長5年間
  • 元来のつみたてNISAとの併用は不可
  • 投資可能期間は2024年〜2028

 

1階で選べる商品は、つみたてNISAと同じ。積立投資のみのため、比較的安定した資産形成を目指すことができます。また非課税が終わる5年後には、1階部分のみをつみたてNISAに移行(ロールオーバー)することが可能。つまりこのケースだと最長25年間、非課税で保有することができるのです。

 

2階は一般NISAと同じ商品(高レバレッジ商品などは除く)から選ぶことができ、商品を好きなときに買うことができ、積立をすることもできます。5年の非課税期間後は課税口座に移すか、5年を迎える前に売却することになります。

 

「新しいNISA」が生まれることを決めた税制改正において、つみたてNISAはシンプルに5年延長、一般NISAは積立枠を設定した上で「新しいNISA」として5年延長という形になりました。

 

今後はつみたてNISAに制度が統一されていく可能性が高いのではないかと感じさせる内容になっています。

ジュニアNISA2023年までなので注意!

今からつみたてNISAや一般NISAを始めたい人は、特に2024年を待つ必要はありません。現在、一般NISAを行なっている人は、2024年以降は新NISAとして新たに発生する年122万円の枠に投資を行うのか、これを機につみたてNISA口座に切り替えて年間40万円の枠で積立投資を行うのかを選ぶことになります。

 

つみたてNISAと新しいNISAは、つみたてNISAと現在の一般NISA同様に併用はできません。また、使わずに通り過ぎてしまったその年の非課税枠は取り戻せないため、2024年をわざわざ待って開始する必要もありません。

 

なお、未成年が利用できるジュニアNISAは、2023年で終了します。まずは親のつみたてNISA(あるいは一般NISA等)枠を使い切ることが優先ですが、資金に余裕のある人は、子ども名義でのジュニアNISAを検討するのも良いかもしれません。

 

従来であれば、口座の名義人である子どもが18歳になるまで引き出すことができませんでしたが、2023年で制度が終了することで、2024年以降はすべて売却して口座を閉じる場合、実質いつでも引き出しが可能となります。このことがかえって使い勝手が良い、期間限定で資金を投下できる非課税枠であると捉えて注目する動きもあります。

 

親のNISA口座をフル活用するだけでも十分立派な投資額になりますが、もしも、より投資額を増やしたいと考えているようであれば、1つの選択肢になりそうです。

 

PROFILE 風呂内亜矢さん

ファイナンシャルプランナー風呂内亜矢先生

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。「つみたてNISAの教科書(ナツメ社)」など約20冊の書籍のほか、テレビ、ラジオ、雑誌などのメディアで「お金に関する情報」を発信している。YouTubeチャンネル「FUROUCHI vlog」では日常の記録にお金のTipsを交えた動画を更新。

取材・文/酒井明子 

あなたにオススメの記事

マネーテーマ : 【マネープラン】その他の記事

マネープラン
もっと見る