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金融機関が勧める「外貨建て保険」は苦情続出!?その特徴とリスクとは

マネー

2019.08.19


保険に求める役割は、人それぞれで異なるもの。とはいえ、その保険商品の特徴を正しく把握しないまま加入すると、思わぬリスクを抱えてしまう可能性もあります。

「安心のために入るもの」というイメージも強い保険ですが、実はその種類によっては、さまざまなリスクを考慮しなければならない商品もあるということを、ご存じですか?

近年トラブルになるケースも多いと言われている、外貨建て保険について詳しく解説していきます。

 

■外貨建て保険とは?

外貨建て保険とは、保険の積立を外貨で運用する保険商品となります。運用するのは保険会社であり、運用されたお金を、保険金、解約返戻金として受け取る仕組みになっています。このときに受け取るお金は、円であることもあれば外貨であることもあるのですが、基本的には「外貨ベースで保険料の支払いや受け取りを行う保険」と言えば良いでしょう。

ちなみに外貨建て保険には、終身保険、養老保険、個人年金保険など、貯蓄性のある保険も多くあり、将来の生活費に不安を覚えた方が、積極的に契約するケースも少なくありませんでした。

■外貨建て保険でクレームの嵐! その理由とは?

一時期は、非常に人気のあった外貨建て保険。しかし近年では、「多数のクレームが寄せられている」というネガティブな理由で、世間の話題となるケースが増えているようです。ではいったいなぜ、外貨建て保険には、このようにクレームが殺到する事態になってしまったのでしょうか。

先ほども申し上げたとおり、外貨建て保険は、外貨ベースで保険金の支払いや受け取りをするという特徴を持っています。しかし日本国内で外貨を購入したり売却したりする際には、為替相場の影響を受けることになります。

例えば月々の保険料の支払いが50ドルであった場合、1ドルが100円なら5,000円で済みますが、1ドル110円になれば5,500円の支払いになります。一方で1ドルが90円になれば、4,500円まで安くなります。

一見するとそれほど大きな差には思えないかもしれませんが、保険金を受け取るタイミングになると、より深刻な状況が生まれてしまう可能性があります。「5万ドル」という保険金が外貨ベースで設定されていたとしたら、為替相場により、それが500万円になることもあれば、550万円になることもあり、さらに450万円にまで目減りしてしまう可能性もあるのです。

そもそも外貨建て保険の人気が高まったのは、日本の保険料よりも安く、手厚い保障が受けられるためでした。「日本の保険に加入するよりも、儲かる」ということをアピールされ、加入した方も少なくなかったのです。

確かに外貨ベースで考えれば、支払う保険料と受け取る保険金のバランスは、日本の保険よりもメリットが大きいと言えるのかもしれません。しかし現実には、円とドルとの相場バランスが関連してくるものであり、保険金を受け取るタイミングによっては、元本割れを引き起こしてしまうようなケースも存在しています。日本円ベースで考えたときには、受け取る保険金額が保障されていないという点が、この外貨建て保険の大きな特徴の一つなのです。

もちろん契約時に、こうした特徴について正しく理解した上で、「分散投資のため」にあえて外貨建て保険を選択する方も少なくありません。しかし一方で、リスクやデメリットをよく理解できていない状態のまま、メリットだけをアピールされ、契約してしまった方も少なくないと考えられます。

いざ保険金が必要になった際に、「こんなはずじゃなかった!」という事態に陥り、クレームが殺到している……というわけですね。

 

■外貨建て保険にかかるコストについても要チェック!

円建て保険の魅力度が低くなっている今、相対的に外貨建て保険の魅力がアピールされる機会も多くなってきています。外貨建て保険について積極的に検討する場合、為替リスクのほかに、もう一つ考えておかなければならないのが、各種手数料に関する情報です。

外貨建て保険は、支払った保険料の全てが、運用に回されるわけではありません。外貨建て保険の契約時には、初期費用として一定の割合が引かれてしまうケースも多いですし、円からドルへと換算するために、手数料も必要となります。またこのほかにも、保障や運用のためにコストがかかり、支払った保険料から引かれるケースも少なくありません。

つまり外貨建て保険で元本割れを防ぐためには、これらのコストをカバーし、それ以上に儲けを出す必要があるのです。コストが大きくなればなるほど、外貨建て保険で得をするのが難しいことが、お分かりいただけるのではないでしょうか。

■外貨建て保険に向いている人と向いていない人とは?

デメリットの方が強調される機会も多い外貨建て保険ですが、魅力がないわけではありません。向いている人もいれば向いていない人もいて、自分がどちらなのか、正しく判断する必要があるでしょう。

外貨建て保険に向いている人は、保険で資産運用を行うことや、分散投資を検討している人だと言えるでしょう。一方で外貨建て保険が向いていないのは、普段から外貨や為替に興味がなく、外貨建て保険の特徴やデメリットも理解するのが難しい人です。

自分がどちらなのかをしっかりと見極めて、内容をチェックしてみてください。

 

■まとめ

メリットばかりが強調されがちな外貨建て保険ですが、実は思わぬリスクも存在しています。メリットもデメリットも理解した上で、「安心のための保険」なのか、それとも「リスクを理解した上での資産運用」なのか、判断した上で契約するかどうか、決断してみてくださいね。

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