2019.05.08
子どもをもつ親にとって、よその家庭の「お小遣い事情」は気になるところ。何歳でいくら与えるか、定額か申告制か…「お小遣いの与え方で人生が変わる」と言われることもあるほど。親のお財布事情も大きく影響してくるこの問題、ママたちは何を基準に、どう決めているのでしょうか? 詳しく聞くと、それぞれの回答が「さすが」と納得の理由でした。
■共働きだからこそ「早期お金教育」を(ひとみさん/30歳/自営業)
うちは一人っ子で、いわゆる「鍵っ子」です。まだ小2ですが、親が仕事で留守にすることが多いので、お金の管理は早いうちからやらせる方針です。お小遣いを与えるタイミングは基本、月2回。
最初の1回は500円、父親の給料日に「パパが働いたお金が入って来る日」を意識させながら渡します。2回目は申告制で、500円でどうしても足りないという場合のみ、なにに使うかを説明させてから渡します。
「この年齢にしては与え過ぎでは」というご意見もあると思いますが、実際にはメダカのエサを買うくらいで、あまり使わずに貯金しているよう。意外にしっかりしているみたいです(笑)。その他のルールは「近所のおじいちゃんやおばあちゃんからもらったら必ず報告する」ことくらいでしょうか。
共働きだと、どうしても目が行き届かないことが多いのも事実。小さい時から自分で管理する習慣をつけて、お金のトラブルを起こさないように教育したいと思っています。
■自分で予算立てすることが大事だと思う(さちさん/40歳/教員)
わが家の場合は、小学生の時から申告制です。月にいくらという決まりはなく、そのつど必要な金額を申告させて渡しています。
月初には塾の前の弁当代やジュース代、友だちとの交際費(といっても飲み物程度ですが)、それ以外は「今月はキャンプに行くから」「ジュース代が少なくなったから」「新しいノートが欲しい」など、必要に応じて申告させています。
もちろん申告したものすべてを無制限に与えるのではありません。ここで大事なのは「何にいくら必要なのか」を、子ども自身が計画的に試算することだと思っています。
なので、お小遣いの話とはちょっと違いますが、例えばスマホやパソコンや自転車といった金額の大きいものも、自分で金額を調べさせてから買い与えるようにしています。
小6になった頃には、欲しいものがあると「お母さん、◯◯がセールで××円だけど、△△円足りないのでお願いします」とプレゼンするまでになりましたよ(笑)。
■友達の平均値をリサーチ(クラさん/36歳/会社員)
「人は人、うちはうち」という教育方針も間違ってはいないと思いますが、あまり小さい頃からお金がないことで肩身の狭い思いをさせたくありません。もちろん贅沢はさせませんが、周りのお友達がもらっている程度には渡してやりたいと思っています。
「子どもには子どものつき合いがある」というのがわが家の教育方針です。大人のおつき合いだって、交際する人によってはそれなりにお金は必要です。なので息子の友だちママにもリサーチして、金額を合わせるようにしています。具体的には、中2で1500円くらいです。
同じようなレベルで遊んでいるので、子ども同士も格差は感じていないようです。「お前、小遣いあといくら残ってる?」なんて会話も平気でしてきますしね、まるで兄弟みたいですよ(笑)。
子どもの小遣いに関しては、いろいろな考えがあります。あるリサーチによると、小学校1年生では半分以上が小遣いなし、5年生で500円未満、6年生で1000円未満。中学校で1000円〜2000円、自分でお金の管理ができる高校生になって5000円というのが相場のようです。ご参考まで!
ライター:黒坂彩子
修羅場、ドロドロ、感動話、さまざまなリアル体験を見聞きした中から、「女は潔く生きよう!」をモットーに、女性としての筋の通し方を追求中。時折、「筋道を通さないほうが幸せかもしれない」と酔ってクダをまくフリーライターです。