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問題!消費税の増税前に家は買うべきなのか?

マネー

2019.03.25

2019.12.01

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前回は「変動費の節約、ポイントは3つ!ムダな出費を抑える習慣」をお届けしました。2019年10月から消費税が8%から10%に引き上げられるといわれています。特に大きな買い物を検討している場合は影響が大きくなるので増税前に買うべきか迷うという人も多いと思います。そこで今回はファイナンシャルプランナーの風呂内さんに、増税前に買ったほうがいいものや、増税後の対策についてうかがいました。

住宅の購入は急がなくてもいい?


例えば、増税後に4,000万円の住宅(戸建てもマンションも考え方は同じ)を購入しようとしたとき、2%増税すると80万円分増えると思いがちですけど、実際は土地には消費税がかからないので、土地が2,000万円なら残りの建物2,000万円に対してだけ2%分増えるということになります。つまり、実際の影響は40万円なのです。

さらに、増税後に購入した場合には次のような税制上の変更も予定されています。

 

・住宅ローン減税の適用期間が3年長くなる・・・現在は10年ですが13年に延長されます

・親からもらえる非課税の贈与額の上限が爆増・・・現在は省エネ住宅の場合1,200万円ですが、3,000万円に、省エネ住宅以外の住宅の場合は700万円から2500万円に上限額が増えます*いずれも2020年3月末までの金額

・住まい給付金の対象者が拡大され、給付額も増額・・・現在は収入額の目安が510万円以下など一定の条件を満たしている場合に最大30万円給付されますが、収入額の目安が775万円以下のかたに最大50万円と対象者が拡大され、給付額も増えます

 

このように、増税分を補ってくれる政策が考えられているので、焦って購入するよりは、エリアや路線、適正なサイズ、間取りなどを見極めるほうが重要だといえます。

住宅購入の際には「予算管理を厳しめにするのが大切」だと風呂内さんはいいます。現実的に買える金額、無理なく返せる金額に抑えることで、その後の家計管理がラクになるからです。

住宅ローンを組む価格の目安としては、一般的には年収(額面)の5倍程度あれば比較的返しやすいといわれていますが(住宅ローンは一般的に収入の8倍程度まで組むことができます)、実際に手堅い家計は、夫婦どちらかの収入の3〜4倍くらいで組んでいるとのこと。もちろん頭金によって買える家は変わってきますが、給料が上がることは織り込まず、購入時点の収入を目安にしましょう。

日用品はほとんど意味なし!こだわり商品は増税前がおすすめ


一般的に、スーパーやドラッグストアで購入できる日用品などは、増税後に“目玉商品”などといってもっと安く売られたりすることはよくある話です。そうなると増税前に頑張って買い込んでも損をするし、悲しい気持ちになるので、慌てなくていいでしょう。

 

増税前に買う価値があるのはコレ!


基本的に価格設定が厳密に管理されていて、価格変動がない商品は買う価値ありといえそうです。以下のもので買う予定があるものは、増税前の購入を検討してみるといいでしょう。

 

・公共交通機関の定期券

・アミューズメントパークの年間パスポート

・iphone(例年通り9月に最新機種が出るなら増税前に)

・ブランドが強いもの

・日用品の中でこだわって買っているようなもの。例えばシャンプーや化粧品などで、ドラッグストアやスーパーではなく特別にどこかで手配しているものや高額なもの、普段セールはしないし、増税後に安くなる見込みもないような商品

買い物をするときはキャッシュレス決済が断然お得!


現在の政府の方針では、増税後9か月間はキャッシュレス決済をすると購入額の5%か2%分のポイント還元を行うといわれています。ポイント還元されるなら、キャッシュレス決済を使わないなんてもったいないですよね。

キャッシュレス決済といっても様々ですが、風呂内さんのおすすめは「デビットカードやプリペイドカードでの決済」とのこと。

 

「ひと昔前まではキャッシュレスといえばクレジットカードくらいしか選択肢がありませんでした。クレジットカードで支払うと、購入後に支払いをすることになるので資金繰りや家計管理がしにくかったり、ポイントがたまってもそれ以上に使いすぎてしまって節約にならないともいわれていました。今は即払い・前払いができるデビットカードやプリペイドカードが登場し、ポイントもしっかりつく。家計管理という意味では、後払いになるクレジットカードよりも先払い・即払いできるデビットカード、プリペイドカードのほうが健全でいいと思います」

 

ポイント還元率はやはりクレジットカードのほうがいいのでは?と思われがちですが、「クレジットカードと同等、あるいはそれ以上のポイント還元率のデビットカード、プリペイドカードもあるんです」と風呂内さん。基本的なイメージとしては、クレジットカードのポイント還元率は0.5〜1%、デビットカードやプリペイドカードは0.2〜0.5%くらいで、やはりクレジットカードのほうが高いことのほうが多いようです。しかし、以下でご紹介するデビットカード、プリペイドカードは還元率が高いので、クレジットカードと比較しても遜色ありません。*2019年1月現在の還元率です。

 

・楽天銀行デビットカード(Visa・JCB)・・・還元率1%。100円で1ポイントたまる。楽天銀行口座が必要

・楽天銀行プリペイドカード(JCB)・・・5万円チャージすると還元率1%相当の500円プレミアムバリューがつく。楽天銀行口座が必要

・LINE Payカード(JCB)・・・最高2%の還元率!アプリもある。支払い金額や送金・チャージされた金額などがLINEで通知されるため、リアルタイムに把握することが可能。不正利用にもすぐに気づける

 

プリペイドカードの場合、現金で毎回チャージするのは面倒という人もいると思いますが、クレジットカードと連携させてオートチャージすれば手間もかからず便利です。ただし使いすぎてしまう人は毎回現金か銀行口座から金額を指定してチャージするほうがいいでしょう。これまで現金主義だったという人も、これを機にお得なキャッシュレス決済に変えてみてはいかがでしょうか?

 

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PROFILE 風呂内亜矢(ふろうち あや)


1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、全国銀行協会 金融経済教育活動懇談会委員、一般社団法人みんなで作る良い行政サービス協会 主任研究員。大手電機メーカー系SIer、マンションの販売会社勤務を経て2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。現在、テレビやラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。著書に『その節約はキケンです—お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか—(祥伝社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)』などがある。

 

文/田川志乃 イラスト/加藤淳一

 

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