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共働き家計の貯蓄は「仮プラン」からでいい! いますぐ〝使う習慣〟を脱出して

マネー

2019.04.15

共働きは、収入があるだけに家計管理が甘くなりがち。おまけに、いつも頑張ってるんだからこのくらいいいか、とつい財布のひもがゆるみ…。でも、ほんとは今のうちに貯めておくべき!? そこで今回は共働き家計の貯蓄の心得をお伝えします。

お話をうかがったのは 前野 彩(まえのあや)さん
FPオフィスwill代表。CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。個人の家計相談を中心にテレビや講演等、全国にて幅広く活躍。ズボラで節約嫌い、家計簿嫌いを自認する本人が考案した、合理的で効果バツグンの家計管理が大好評。「本気で家計を変えたいあなたへ<第3版>」(日本経済新聞出版社)他、著書も多数。http://www.fp-will.jp/

本気で家計を変えたいあなたへ第3版_カバー
『本気で家計を変えたいあなたへ<第3版>』

 

 

「一見、余裕あり」の陰にひそむ落とし穴

前回の記事でご紹介した「夫婦で我が家のお金の全貌をつかむ」のが第一段階なら、次の段階はどうやって貯蓄を確保するか。いざとなったら貯められるとタカをくくっていると、共働き家計にありがちな落とし穴にはまってしまうかも。

「入ってくるお金は多いけれど、出ていくお金も多く共働きは貯めにくい傾向があります」と、前野さん。最近は、晩婚化の影響もあって、夫婦それぞれがお金を自由にしてきた期間が長いので、個人としてお金を使う習慣がついていると指摘します。

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働いているうちは大丈夫でも、リタイアしたとたん、赤字に転落する可能性が高いのも、共働き世帯の特徴とのこと。一度身についた生活レベルを変えるのは、頭で考えているよりずっと難しいんです」。

さらに、「共働きのお宅は子どもの教育費にかける傾向があります」。結婚年齢が高く、子どもを持つのも遅め。自分たちの老後は早く来るので、教育費と老後資金を二本立てで貯めなければならないのに、「共働きだから何とかなる」と、感を感じていない場合も多いそう。

「老後、今の生活レベルをある程度キープしたいなら、計画的な貯蓄が必要です」。ギクリとしたあなた、ぬるま湯につかりながら不安でいるより、現実を見て腰を上げる時かもしれません。

「いつ・何に・いくら必要なのか」貯蓄の担当決めを

使いがち家計を貯め体質に変えるには、まず、「いつ」「何に」「いくら」必要かをはっきりさせることだと、前野さんはアドバイスします。

「目的がはっきりすれば、人間、誰でも貯められるんです」。逆に言うと、「目的が決まっていなければ、貯めるのは難しい」ということ。目的があいまいなままでは、せっかく貯めようと思っていても、「ちょっとぐらい」「今月厳しいし」と、なし崩しになって別の支出に消えていきます。

ところが「10年後に車の買い替えに200万円」とわかると意識が変わり、貯蓄体質にチェンジできるというのです。

ほかにも、「教育費」「住宅購入」「ローンの繰り上げ返済」「老後資金」「旅行」など大きなお金が必要なことはたくさんあります。そこで、将来お金が必要な出来事を書き出し、それぞれ「いつ」「いくら」必要かを割り出しましょう。そしてこのゴールから逆算し、月々いくら、ボーナスでいくらと貯金額を算出するのです。

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ここで大事なのは、「住宅費は夫の収入から」、「車のお金は妻の収入から」と、どのお金をどちらの収入から貯めるのか決めること。つまり担当決めです。これで、家計全体の貯金プランが明確になり、あとは実行あるのみに。

共働き家計では貯蓄はボーナスで貯めようと考えがちですが、じつはこれも落とし穴。「ボーナスは固定資産税や帰省費など、月々の収入でまかなえない支出に消えていくはず」。使い道は決まっていることが多いので、毎月自動積立を主軸にコツコツ貯めるのがいちばん確実だそうです。

まずは「仮」でいいからスタート…貯めるうちにわかってくる

貯蓄について前野さんは「とにかく仮のプランでいいから、まずは初めてみること」を強くすすめます。「時間ができたら…」「今すぐは難しい」などと思ってしまうのは、真面目さや完璧主義が悪いほうに働いた結果。

「やるからにはちゃんと」とか「いちばんいい方法を」などと思い始めると、どんどん先延ばしになります。人生はどんどん進み、制度は改正され、目的も変化していくので、貯蓄もそれに合わせてフレキシブルでOK。

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「正確さを気にしたり、金融商品を検討する時間があったら、100円でも1000円でもいいから積立を始めること」。やり始めると情報も入ってくるし、自分に合ったやり方もわかって、貯蓄も軌道にのってきます。将来、こんなはずじゃなかった! と困らないためにも、早く始めたもん勝ちですよ。

ライター:のざわやすえ
出版社での編集を経てフリーに。ライター・エディター活動の一方で、主婦雑誌で培った知識をもとに「暮らし方アドバイザー」として、整理収納や家事タスクのアドバイスでも活動中。また、趣味のソーイングではオーダー業も。働きながら育てた一男一女は、この春から高3、高2に。

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