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初心者におすすめ!節税しながら賢く投資を

マネー

2019.04.30

2019.12.01

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投資をしてみたいけど、難しそうだし、ギャンブルのように怖いイメージがある…という人はいませんか?実はお金を預けてプロに運用を任せられる投資もあるんです。また、今は税制優遇が受けられる制度がいろいろ出ていたり、100円から投資を始められる商品も出ています。

今回の特集では、初めての人でも始めやすい投資についてお伝えします。教えていただいたのは、初心者にもわかりやすいアドバイスと堅実な投資手法に定評のあるファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんです。

第1回目の今回は、初めての人におすすめの投資についてお伝えします。

投資は増やすことだけでなく資産価値を維持する目的も


投資とは何のためにするのでしょう。それはやっぱりお金を増やすためですよね。2019年3月時点でのメガバンクの普通預金の金利は0.001%。100万円を1年間預けても利息は10円しかつきません。定期預金でも0.01%程度です。金利が現状のままであれば、預貯金だけで資産を大幅に増やすことは期待できません。そこで、お金を増やす方法の1つとして投資があるのです。

しかし、投資はお金を増やすことだけでなく、減らしてしまうリスクも伴います。「それなら利子は微々たるものでも元本が保証されている定期預金でいい」という声も聞こえてきそうですが。。。

「投資をする目的には、物価との関係で上下するお金の価値を維持する狙いもあります」と風呂内さん。

たとえば、今、現金1000円で買える商品は、今後もずっと1000円で買えるとは限りません。商品の価格が値上がりすれば1000円では買えなくなるからです。毎年のように、○月から小麦が値上がりする、ガソリンも値上がりする、などのニュースが流れますが、天候による原材料費の高騰や海外情勢などの影響を受けて、商品価格は上下するのです。つまり、持っているお金の額面は変わらなくても商品の価格が変動することで相対的な価値が変わるということです。

手元にあるお金の一部を株式や債券、投資信託などの金融商品に変えて保有することで、持っている資産の価値を維持することを目指すのが投資のもう1つの目的です。金融商品は物価や会社の業績などに連動して額面が上下するため、金融商品という形で保有することで財産の価値を維持することにつながるのです。

 

投資を始める前に生活防衛資金を確保しておきましょう


じゃあ、とりあえず投資を始めてみようかな、と思われた人もいるかもしれませんが、そんなに気軽に始めてもよいものでしょうか?

「投資を始める前に、まずは生活防衛資金を貯めておくことをおすすめします」と風呂内さん。「生活防衛資金」とは、日常生活で、いざという時などにすぐに使えるお金のこと。手持ちのお金をすべて投資に回してしまうと、必要な時にお金がなくて困ったり、保有している株が値下がりしていて、本当は値上げするまで待ちたいのに現金化せざるを得なくなったりと、何かと困る事態になりかねません。

「生活防衛資金は、生活費の3〜6ヶ月分を目安に貯蓄しましょう。慎重派の人は預貯金が500万円を超えてから投資を始めるのがいいと思います」

投資に回すのはしばらく使う予定のないお金


投資で気をつけたいことは、やはり投資には絶対に増えるという保証がないということ。前述したように、投資には資産が増える可能性がある一方で、減る可能性もあるのです。

「老後資金や住宅資金、教育資金など、いつまでにいくら貯めたいという目標があって、それを達成するためには貯蓄だけでは足りないから投資で補填しよう、という考えで投資をするのはおすすめできません」

しばらく使う予定がないし、貯金していてもたいして増えないから、増える可能性のあるところにいくらか旅に出してみよう、という感覚で投資を始めるのがよさそうです。

 

リスクは金額でコントロールすべし!


やっぱり損をするのが怖い…という人もいると思いますが、「リスクは金額でコントロールしましょう」と風呂内さん。

「自分でハラハラしちゃうような金額まで投資してしまうから、冷静な判断ができなくなるのであって、たとえリスクが高い商品であっても、少額しか購入しなければ、通常はその範囲内のリスクしかありません。たとえば10万円投資して、半分に減ってしまったとしても、今は減っているけど値上がりするまで待とうかなと思えるくらいの金額であれば、冷静な投資判断を続けやすくなります。そう思える金額が10万円なのか、5万円なのかは人によって違いますね。自分がハラハラしない金額を慎重に考えてみましょう。」

税制優遇制度(節税)から始めてみましょう


投資には、株式や債券、投資信託、外貨預金、不動産投資信託(REIT)など色々な種類があって、初めての時は何から始めたらよいか迷う人は多いでしょう。

「まずは取引を行う口座、つまり“場所”から考えると選びやすいと思います。初心者であれば、税制優遇が受けられる『つみたてNISA(ニーサ)』や『NISA』、確定拠出年金『iDeCo(イデコ)』がおすすめです」と風呂内さん。

後ほど詳しくお伝えしますが、たとえばNISAであれば株式や投資信託、iDeCoであれば投資信託や保険などに投資ができるのです。しかも、税制優遇されるというわけです。

税制優遇というのは、通常、投資で得られる利益などに課せられる20%程度の税金が非課税になるなど、税制面のメリットがあるということ。たとえば、株式を売って20万円の利益が出た時、通常なら4万円程度が税金として引かれますが、NISA口座で取引していれば20万円すべてが手元に残るということです。こんなにお得なら、使わないという選択肢はありません。

 

以下にそれぞれの主な特徴をまとめました。

 

■つみたてNISA

・購入できる商品:金融庁が定めた条件をクリアした投資信託(ETF*含む)を中心とした商品のみ。株式の購入は不可。証券会社によっては100円から始められる

・非課税上限および期間:1年間に40万円まで、最長20年間

・引き出しのタイミング:自由

・始められる期限:2037年12月31日まで

*ETF・・・株式のように購入価格を指定して購入できる投資信託

 

■NISA

・購入できる商品:株式、投資信託(ETF含む)、上場REITなど

・非課税上限および期間:1年間に120万円まで、原則5年間。ただしロールオーバー*すれば、最長10年間非課税で運用可能

・引き出しのタイミング:自由

・始められる期限:2023年12月31日まで

*ロールオーバー・・・非課税期間満了時に非課税口座にある資産を、翌年の非課税投資枠へ移して引き続き運用する方法

 

■iDeCo

・購入できる商品:投資信託(ETF含む)、定期預金、保険など

・非課税上限:加入区分によって掛金の上限は異なる。掛金の全額が所得控除の対象となるため、住民税と所得税を軽減することができる

・非課税期間:60歳になるまで拠出可能だが、60歳を迎えるとそれ以降は拠出できない

・投資方法:月ごとなど一定の頻度で継続的に拠出。月々5,000円以上から1,000円単位で拠出。年1回以上まとめて拠出してもよい

・受給開始年齢:60歳から。ただし、加入期間が10年に満たない場合は繰り下げられる

 

ちなみに、「つみたてNISA」と「NISA」はどちらか1つしか選べません。iDeCoは併用できます。次回「株式や債券、投資信託ってどんなもの?」では、どの税制優遇制度を使うかにかかわらず、知っておきたい株式や債券、投資信託についてお伝えします。

 

PROFILE 風呂内亜矢(ふろうち あや)


1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、全国銀行協会 金融経済教育活動懇談会委員、一般社団法人みんなで作る良い行政サービス協会 主任研究員。大手電機メーカー系SIer、マンションの販売会社勤務を経て2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。現在、テレビやラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。著書に『超ど素人がはじめる資産運用(翔泳社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)』などがある。

文/田川志乃 イラスト/加藤淳一

 

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