「寒暖差アレルギー」発症の仕組み

 

寒暖差アレルギーは、血管が拡がったり収縮したりを繰り返すことによって発症すると考えられています。 というのも、血管は常に同じ太さでいるわけではなく、様々な刺激で収縮や拡張を繰り返すもの。「気温」も、血管に収縮・拡張に大きく関わる刺激のひとつです。

PIXTA/プラナ

 

具体的に、気温が低いと身体の中の熱を守るため血管は収縮し、気温が高くなると身体の中の熱を放散させるため血管は拡張します。 つまり、寒暖差が激しいなかにいると、血管は収縮と拡張を頻回に繰り返すことになるのです。その結果、「ヒスタミン」がさかんに分泌されることに。 ヒスタミンはアレルギー症状を引き起こす物質のひとつであり、鼻の粘膜を刺激して鼻水やくしゃみを引き起こす物質なのです。

 

春や秋は気温差が大きい季節。そのため、お風呂上りなどに、温かい浴室から冷えた脱衣所などに出ると寒暖差アレルギーが起こりやすくなるとされています。ですが、すべての人が症状を引き起こすわけではありません。 もともとアレルギーがある人、血管の収縮や拡張を調節する自律神経の働きが乱れている人は、発症しやすいとされていますので注意が必要です。

 

 

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