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「開かずの押入れ」を劇的チェンジ!収納のプロの教え

家事

2020.08.29

「開けられない押入れがあるんです」「押入れがとにかく片付きません」…非常によく耳にする言葉です。

 

かく言う私も子供の頃、実家の押し入れはものがパンパンに詰め込まれ、開けると中のものがなだれ落ちる経験をしました。賃貸住宅の押し入れに悪戦苦闘した時期もあります

 

クローゼットとは違って、押入れは奥行きが深く、上下段、天袋が見渡せないうえ、ふすまのせいで取り出しにくくなりがち。活用しきれていない方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、押入れの使い勝手を格段にアップするポイントについてまとめます。

 

1.空間を最大限“活用しない”のが使いやすさのコツ

まずはじめにお伝えしたいのは、押入れの空間を最大限活用しようと頑張らないほうがいい、ということです。

 

これは「クローゼットが本当に片付く!プロが教える収納グッズの選び方でも触れていますが、常に換気ができない狭い空間に、ギュウギュウにものを詰め込むことで起こりうるデメリット(湿気によるカビの原因、ダニなど害虫の繁殖、ものの出し入れや掃除が大変になることなど)が大きいからです。

 

収納空間を上手く使うこと=隙間なくものを詰め込むことではない、とまず覚えましょう。

 

特に注意したいのが奥行きです。押入れの奥行きは、布団がゆったりと入れられるように90cm程度あるのが標準で、なかには100cmある場合もあります。この奥行きに、ものを最大限詰め込んでしまうと、大人の女性でも腕の長さが67cm程度なのでまず奥までは手が届きません。その結果、

 

手が届かない → 取り出せない → ずっと放置 → 何が入っているかわからない → ものが増える →開かずの押入れになる

 

という「片づかない根本的な原因」が生まれてしまいます。ですから、自分の手がしっかり届く収納を常に意識してください。

 

2.上・下段を4つのスペースとして考える

押入れのふすまは、どちらから開けても半分しか見えませんよね。このことが片づけにくさや取り出しづらさの原因になっていて、収納する際に十分意識する必要があります。

 

たとえば、アイロンが右上にあるのに、アイロン台は左下に置いているといった場合、まず右のふすまを開けてアイロンを取り出し、次に左のふすまを開けてアイロン台を取り出す…と無駄な動きが生じてしまいます。

 

このような事態を防ぐために、押入れを右上・右下・左上・左下の4つの異なるスペースと捉えて、収納するものを決めておくことがポイントです。

 

各スペースについて、「ここは、このジャンルのアイテム専用の場所」とすぐに言えるくらい明確にジャンル分けできていると、どこに何があるかが把握しやすく便利です。

 

3.自分が一番使いやすいエリアを知る

4つのエリアのジャンルを決める前に、まずどこが一番自分にとって使いやすいかを確認しておきましょう。

 

立ったまま手を真っすぐ伸ばして取れる高さが、その人にとって使いやすい高さ。たいてい、左右いずれかの上段エリアがそれに当たります。右のふすまを開けて取り出すほうが使いやすいか、左の扉を開けて取り出すほうが使いやすいか、自分の利き手やクセを意識しながら確認してみましょう。

 

一番使いやすいエリアが決まったら、その上段にもっとも使用頻度が高いものと、その関連グッズを収納します。そのエリアの下段に次によく使うものを入れましょう。

 

たとえば、使いやすいエリアの上段には、洋服など1日に何度も出し入れするようなものを入れるとストレスがありません。下段には、ストックの日用品などなくなったらすぐに補充したいものを。すぐ取れる手前の位置に置きましょう。

 

1日に1回しか出し入れしない布団は反対側のエリアの上段に。その下段に季節家電など頻繁に使わないけれど必要なものをしまいます。

 

こうすると、ふすまの左右を何度も開閉する必要がなくなり、よく使うものは片方のふすまを開けるだけでサッと出し入れできるので、おのずと散らからない収納になります。

 

4.すぐ出せる“手前側”によく使うものを

実は、4つのエリア決めをして終わり、ではありません。で触れたように、押入れは奥行きがありすぎるので、さらに前後に分けて考える必要があります。

 

常に「奥行きをめいっぱい使わない」ことを意識しながら、手前によく使うもの、奥はあまり使わないものを収納します。

 

おすすめなのは、中段棚(真ん中の棚板)の手前部分にはものを置かず、作業スペースとして使用する方法です。

 

中に収納したものを見直す時も、複数のものを取り出す場合も、作業スペースがあると便利に使えるだけでなく、奥まで手が届きやすくなりますよ。

 

5.年齢、身体の変化に合わせて収納場所を変える

で説明したエリア分けが、すべての人に便利というわけではありませんし、1度決めた収納方法がベストというわけでもありません。ラクに出せなくなった時には、その都度収納場所を見直しましょう。

 

たとえば、しょっちゅう使うけれど、重くて持ち上げて上段にしまうことが苦痛であれば下段に。腰や膝に痛みがあるなど身体的な要因がある場合は、下段からの出し入れが苦痛になるので、軽くてよく使うものを上段に。

 

いずれにしても、自分がラクに出せるところによく使うものを置くのが鉄則です。

 

 

6.どうしても使いづらい場合はふすまや中段棚を外す手も

エリア分けをしても、どうしてもふすまが邪魔で使いづらい。また、中段棚があるせいで高いものが入れられない…など、長年悩んでいるようなら、家族と相談してそれらを「外す」という選択肢もあります。

 

ふすまも中板も取り外せば、新しいユニット家具を入れることもできます。

 

ただし、外したあとのイメージやふすまの収納場所の確保、外すことによって生じるメリットとデメリットをしっかりと整理・理解したうえで行動に移しましょう。

 

たとえば、ふすまを外した場合、物の出し入れは格段に楽になりますが、中が丸見えになることを覚悟しなければなりません。また、中段棚を外すと、棚板がなくなるので、細かいものは収納しづらくなります。

 

劇的に使いやすくなる押入れ収納のまとめ

今日お伝えした、押入れ収納の上手な使い方のポイントは以下となります。

 

①押入れ収納もギュウギュウ詰めはNG

②ふすまの開閉を意識して4つにエリア分け

③自分にとって便利なエリアがどこかを知る

④よく使うものは手前、あまり使わないものは後ろ、手前は作業スペースに

⑤年齢や身体の変化に伴い、収納場所も変える

⑥戸や板を外すことで使いやすさがアップする場合も

 

開けなければ気にならない押入れは、つい見て見ぬふりしてしまい、開かずの収納になりやすい場所です。とはいえ、せっかくの貴重な収納スペースですから、活用しないのはもったいないですよね。

 

工夫次第で、使用頻度が高いものをまとめることもできるし、今後必要になるストックなどにも使えます。

 

詰め込むだけの押入れはこの機会にぜひ、変えてみてください!

 

文/瀧本真奈美

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