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ママがしんどくても「家事の手抜き」ができない4つの理由…解決方法はあるのか

家事

2022.01.25

日本の共働き夫婦の家事育児時間は女性が男性の約5倍と、各先進国(約2倍)と比べ群を抜いて女性の負担が大きくなっています。   

 

その背景には、いぜん男性の長時間労働が解消されないことや、サラリーマンの夫&専業主婦の妻という時代にできあがった「家事育児は女性の担当」という意識が残っていることなどが挙げられますが、その中で仕事と家事育児を両立するママたちのしんどさは想像するに余りあります。

 

こういったママの悲鳴に対し「家事がしんどい時は無理せず手抜きすればいいんですよ」というアドバイスを聞くことがあります。

しかしこの言葉、よさそうに聞こえますが「なかなかそう簡単に手抜きできない」というママの苦しい声も。

 

そこで今回は、ママたちが家事を手抜きできない4つの理由と、少しだけラクになるかもしれないコツや解決方法を考えてみました。

理由1:性格的に手抜きができない

どんなに疲れていても、自分の納得するレベルまで家事を終えないと気が済まない、きれい好きな人や完璧主義タイプの人は手抜きが難しいですよね。

 

「たまには手抜きすればいい」と言われても、その結果、散らかったままの部屋や汚れた水回りを見ると余計にストレスを感じるのではないでしょうか。

 

また夫や子供が担当した家事のやり方が不十分で見過ごせない人もいるかもしれません。

 

何度も注意するのは自分も消耗するし雰囲気が悪くなるので、いっそ自分でやった方が肉体的・時間的には大変だけれど精神的にはラクなので全部やっているという人も。

 

自分の疲れ度合いに応じて、できない部分に目をつぶれるようになるのが一番の解決方ですが、なかなか性格を変えるのは難しいもの。

 

そこで、同じ完璧主義タイプのママたちに工夫していることを聞いてみました。

 

「私は、全部を毎日完璧にやろうとして、ある日の真夜中に、もうできない!と叫んで大泣きしてしまったんです。夫も心配して家事やるよと言ってくれましたが、仕事も忙しくそもそも家にいないのであまり解決にはならず…。そこで、全部を完璧にしなくてもいいことにして、一番気になる片付けと掃除だけは毎日頑張ることに。かわりにアイロンがけは極力減らして、シワのつきにくい素材の服を買ったりクリーニングに出したりしています」(Hさん・1年生のママ)

 

「夫はずっと実家暮らしでわりと適当な性格なので、何度言っても白いものと色物を一緒に回して色移りしたり、シャツの袖が丸まったまま干されていたり、風でハンガーが飛んで泥がついたり…。イライラして怒ったりやり直したりで、結局ほとんど私がやっていました。でも、去年昇進して部下ができてから、私が全部の仕事を指示するのではなく、失敗も含めていったん任せる習慣がつきました。夫には本当は対等に色々やってほしいけど、ひとまず部下だと思うことに。かなり黙って任せられるようになりました」(Iさん・4歳児と2歳児のママ)

 

「夫が皿洗いをして片付けてくれたあとでガスコンロの周りの油ハネが全く拭いていないのを見つけたりすると、また私が拭かなきゃ!ちゃんとやってよ!と腹が立ってしまうのですが、最近、ママ友に教えてもらった”まあいいか”と、”見なかったことにする”を唱えるとけっこうスルーできます。声に出して言うのがポイント」(Eさん・小学6年生と3年生のママ)

 

「夫のやり方がイマイチだったときは、深く考えずに”ありがとう!あとここはこうしてくれたらもっと助かる!”と元気よく伝えます。次に同じことがあっても、前に言ったのに…と思うと険悪になるので、あくまでも伝えるのが目的で言うとおりにさせるのが目的ではないと割り切っています。ちなみに子供にもけっこうそうしています」(Aさん・中学1年生と小学3年生のママ)

 

「ついつい、何もかも終わらせないと…と思いイライラしてしまうので、11時までと時間を区切って、全部できなくてもいいと自分に言い聞かせます。子供の給食エプロンのアイロン掛けなど、今日やらないと差し障りがあるものが重なったら、夫に”11時までに終わらせてあなたとお茶を飲みたいから、○○やってくれる?”と聞くと、けっこう動いてくれますね」(Kさん・小学5年生と2年生のママ)

 

「夫の家事で、たとえば靴下のたたみ方などにダメ出ししたくなったら、それって絶対そうしなくちゃダメ?それともマイルール?と自分に問いかけてみます。夫にもなぜそのやり方か聞いてみると、意外なメリットに気づくことも」(Gさん・5歳児のママ)

理由2:手抜きすることへの罪悪感

身体もクタクタ、もっと子供の相手もしたいし、自分の時間も持ちたいのに、「ちゃんと」家事をしないと罪悪感がある…というママもいます。

 

子供が小柄であるなど成長発達が気になり「今日はパンだけでもいいよね」と思えない人、毎日何度も掃除をしないと心配な人。

 

何らかの理由で医師からの指示であれば別ですが、本当にそれは必要なことなのか、不安を埋めるための行動ではないのか見直してみてはどうでしょうか。

 

自分の子供時代には母親がすべての家事をこなしていたのでそれが当たり前と思ってしまい、同じことができないと自分を責めてしまう人も。

 

家事をしないと自分の中で罪悪感がふくらんでしまうのは、心のどこかに「家事ができること=自分の価値」と思っているのかもしれません。

 

もしそうであれば、家事以外にも得意なことや人に喜ばれること、自己有用感や自己肯定感の持てることを作っておくのもおすすめです。

理由3:夫の協力や理解がない

助け合うパートナーんはずの夫から協力がないばかりか、家事が不十分だと責められ罪悪感を持ってしまっている人もいるようです。

 

「1人で頑張らず、周りの手を借りて」というアドバイスもよく聞きますが、勇気を出して「手伝ってほしい」と夫に助けを求めたのに、「仕事で疲れてるから」と断られたり、あからさまに不機嫌になられたり、妻のやり方が悪いと批判されるなど、嫌な思いをして「次から頼めないな」と思ってしまう人もいるため、すべての家庭で有効なわけではありません。

 

「下の子の育休中に、幼児食と離乳食で手一杯、大人の食事まで栄養バランスのとれたものを作れないから…と週に1回だけ宅配弁当を頼んでみたんです。すると夫に、ウチはいつからそんな金持ちになったんだ!家にいるのに…と嫌味を言われ、あきらめてしまいました。子供のお昼寝中はママも休んで下さいねとよく言われますが、当時は休まず食事を作ってました」(Tさん・6歳児と4歳児のママ)

 

「食洗機やロボット掃除機を買いたかったのですが、夫に高いからやめようよと反対されました」(Nさん・3歳児のママ)

 

 

家事代行やクリーニング、ケータリングなどの利用に躊躇したときは、もしこれ以上無理をして体調不良を起こしてしまったときの医療費や収入減を想定してみましょう。

 

それに比べれば、クリーニング代や家事代行の費用も高くはないかもしれません。

 

1歳のお子さんが保育園に通うAさんは、全自動洗濯乾燥機の購入を夫に反対されたとき、こんな風に話したそうです。

 

「保育園で子供とゆっくり向き合う時間が足りないと相談したら、家事をどれか減らしてぜひ30分でも向き合ってあげて下さい、今だけのかわいい時期を楽しまないと、あっという間に大きくなっちゃいますよ!ウチはそれでドラム式買いました!と保育士さんにすすめられたんです。プロのすすめだと夫も納得したみたい」

理由4:明日2倍しんどくなるだけだから

「しんどいときは手抜きしちゃいましょう」といわれてもできない…というママが最も多く口にする理由は、「やらないと後でもっと大変だから」ではないでしょうか。

 

「ワンオペで夫の手助けがないから、手抜きしても、明日の自分が2倍の洗い物や洗濯物を片づけるだけ。だったら量が少ないうちにやってしまったほうがいい」(Wさん・3歳児と1歳児のママ)

 

そんな人も多いと思います。

 

これについては、こんな風に話すママも。

 

「本当に先送りにしたら苦労するのか試してみようと思って、洗い物を流しに放置したり、洗濯せずに過ごしたりしたんです。でもね、たしかにちょっと総量増えますが、2倍とまではいかず、朝の元気な時間なら夜よりチャッチャと進むこともあります。なので最近は、時間が来たらやめてしまったり、この時間帯は絶対に家事をしないと決めてやってます」(Mさん・小学4年生と小学1年生のママ)

 

「苦労の多さ=愛情で、ラクや手抜きは愛情不足…そんな発想は持っていないつもりでしたが、心のどこかに強く残っているんでしょうね。育休復帰後、どうしても家事が終わらなくて、でも明日に持ち越さないように1時頃まで立ちっぱなしという日も多くて。これはやることが多すぎるからだと思ったので、割り切ってどんどんやらないことを増やしたり、家電やグッズ、ベビーフードを活用して効率化することにしました」(Sさん・2歳児のママ)

おわりに

家事の手抜きができないのは、自分自身の考え方や周囲の圧力など、さまざまな理由がありました。

 

どちらの場合も、習慣や考え方を変えるのは少し勇気がいりますが、後になってみれば「意外と問題なかったわ」と思えるはず。

 

手抜きの先に待っているのは、ゆっくり身体を休める時間であったり、夫婦でお茶をする時間だったり、なによりも家事を忘れて子供と向き合う時間ではないでしょうか。

 

罪悪感を持たずに、前向きな「手抜き」に取り組むことができると良いですね。

文/高谷みえこ

参考/男女共同参画白書(概要版) 令和3年版 | 内閣府男女共同参画局 https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r03/gaiyou/index.html

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