2018.11.19
絶妙な塩加減でご飯との相性が抜群の“ぬか漬け”。人々の飽くなき探求心により、ぬか漬けに適した食材が次々と発見されています。今や一般の家庭でも気軽にぬか床を準備できるようになったので、意外と美味しい新たなぬか漬けの世界を紹介していきましょう。
新たなご飯のお供を開発!
今年の10月に放送された『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』(テレビ東京系)では、ぬか漬けについて特集。これまでぬか漬けにされていない食材を探し、新たなご飯のお供を開発していきました。
今回食材探しの舞台となったのは、東京ドーム10個分の面積を誇る日本最大級の道の駅・ろまんちっく村。栃木県宇都宮市にあるろまんちっく村は野菜の収穫体験ができる畑もあり、新鮮野菜が充実しています。
早速食材探しをはじめ、花ニラ、葉生姜、ゆば、サバ缶、生卵の5品をピックアップ。果たしてこのぬか漬け未体験食材たちは、ご飯のお供にふさわしい味になってくれるのでしょうか。
ぬか漬けは食材の新たな一面を引き出す?
5品の食材は、ぬか漬け歴35年だという達人・下田敏子さんに漬けてもらいます。花ニラは漬ける前にしっかりとアクを抜き、やわらかい食材は型くずれしないようガーゼに包んで下準備。丁寧な作業を経て完成した食材は、味の評価順で披露されました。
まずは第5位に選ばれた花ニラ。普通のニラよりも甘みが強い花ニラは、ぬか漬けにしてもあまりしょっぱくなりません。ご飯と一緒に食べるのであれば、甘さよりもしょっぱさが欲しいところですね。第4位のゆばはチーズみたいな味わいで美味しいものの、単体で食べた方が楽しめます。
そして第3位にサバ缶、第2位に葉生姜が選ばれました。大抵の食材は1日漬ければ大丈夫ですが、葉生姜は辛味が強いため2~3日漬けこむと程よい味に。葉生姜のぬか漬けを食べた出演者の柳原可奈子さんは、「刻んでおにぎりにしたい」と大絶賛。
また見事1位に輝いた生卵には、出演者から称賛の声がやみません。黄身だけを漬けこむことで、余分な水分が抜けています。その分濃厚さが増し、まさに最強のご飯のお供に進化を遂げました。
番組を見ていた視聴者からは、「葉生姜のぬか漬けを食べてみたい! スゴく美味しそう」「生卵のぬか漬けを見た瞬間よだれが… これは絶対に美味しいでしょ」「ゆばがチーズみたいな味になるというのが想像できないな。少し食べてみたいかも」「一番食べてみたいと思ったのは葉生姜。お店とかで出てきたら普通に人気出るのでは?」と反響の声が相次いでいます。
漬けこむ時間で食材をさらに美味しく!
自宅でぬか漬けをしている人も多くいますが、一般的な食材以外はどれくらいの期間漬けこめばいいか分からないですよね。漬物を専門に販売している「東海漬物」の公式サイトでは、様々な食材の漬けこみ時間を教えてくれています。
例えばこれからの季節に合わせて冬野菜を見てみると、小松菜は半日~1日。軽く塩を振ってしんなりさせ、水気をしぼって漬けるといいですよ。また長芋は、1日~2日程度漬けこむとベスト。サッと洗った後にひげ根を切り、皮つきのまま漬けてください。ぬか床がネバネバすることがあるので、別漬けしておくといいかもしれません。
ちなみに同サイトでは、変わり種の食材も紹介されています。とろりとした濃厚な味わいになるアボカド、独特の食感でぬか漬けとの相性が抜群のこんにゃくなどがおすすめ。
自分で美味しい食材を探してみるのも楽しいですが、失敗したくない人はネットなどで調べてみてはいかが?
文/長谷部ひとみ