2018.08.18
2018.09.21
沖縄料理の定番食材・ゴーヤー。好きな人も多いでしょうが、一方で「苦すぎて食べられない」「ゴーヤーの苦さだけはどうしても受けつけない」といった声も。しかし、ゴーヤーには苦いものとそうでないものがあるようです。
苦いゴーヤーと苦くないゴーヤーの違い
7月31日放送の『この差って何ですか?』(TBS系)では、「苦いゴーヤー」と「苦くないゴーヤー」の差について特集。専門家の方によると、ゴーヤーの苦さはひと目見るだけで見分けられるそう。
1つ目のポイントは色。色が濃いゴーヤーは苦く、色が薄いゴーヤーは苦くないという特性があります。さらに、表面のイボの大きさも苦さを見極めるコツ。表面にあるイボが小さくて密集しているゴーヤーの方は、苦味が強いのだとか。
これらの理由には、ゴーヤーの成長度合いが関係しています。中にある種が十分に成長しきっていない若いゴーヤーは、鳥などの外敵に狙われてしまわないようにわざと苦くして自分を保護。ゴーヤーは成長していくと色が薄くイボが大きくなり、苦みも弱くなっていく性質があるのです。
となると、わざわざ苦いゴーヤーを食べる必要がないと思ってしまう人もいるでしょう。しかし、栄養価に関しては苦いゴーヤーの方が上。ゴーヤーの苦味の正体は「モモルデシン」という成分で、疲労や老化の原因となる活性酸素を抑える働きがあるようです。
また、時折みる“黄色のゴーヤー”ですが、これは完熟したもの。とても甘くて美味しく、昔の沖縄ではデザートとして完熟ゴーヤーが食べられていました。腐るのがとても早く流通させることが難しいため、あまり見る機会がないようです。
朝ドラ「ちゅらさん」はゴーヤーの恩人?
今でこそ全国的に有名なゴーヤーですが、実は世間に多く知られ始めたのは割と最近のことです。ゴーヤー商品を専門的に扱う会社「ゴーヤーパーク」によると、平成5年の時点ではゴーヤーの県外出荷数量が約300トンほどしかありませんでした。
しかし沖縄を舞台にした連続テレビ小説『ちゅらさん』(NHK)の効果により、平成12年に他府県へのゴーヤー出荷量が約3000トンまで飛躍的に増加したそう。平成15年にも『スパスパ人間学!』(TBS系)に取り上げられて、さらに知名度がアップ。こういったテレビの力によって、呼び方も“ニガウリ”ではなく“ゴーヤー”が一般的になっていったのだとか。
沖縄以外ではまだまだ歴史が浅いゴーヤー。これからも新たな魅力が発見されていくかもしれませんね。