2019.09.07
今年8月18日に放送された『男子ごはん』(テレビ東京系)では、国分太一さんと料理家の栗原心平さんが“カラフル焼きそば”というメニューを紹介。次々と麺の色が変わるサイエンスレシピは、「子どもと作るのにピッタリ」と注目を集めているようです。
麺の色が次々変わる“カラフル焼きそば”の作り方!
同番組で紹介された“カラフル焼きそば”とは、麺の色が次々と変化する遊び心溢れる1品。“料理中”と“食前”のタイミングで、鮮やかな色の変化を楽しめます。子どもと一緒に作れば、キッチンが大盛り上がりするかも?
用意する食材はシンプルで、「中華麺(1玉)・紫キャベツ(1/4玉)・レモン(1/2個)」の3つだけです。まずは食材が浸る程度のお湯を沸騰させて、紫キャベツに火を通しましょう。お湯の色がしっかり青色になったタイミングで中華麺を加えます。そのまま水気を飛ばしつつ火を通すと、みるみるうちに黄色い麺が青色に変化しました。
2分半ほど炒めれば、水分もなくなり“青色焼きそば”の完成です。麺が青いこと以外は普通の焼きそばですが、第2の変化が生まれるのはここから。レモン汁をゆっくりかけていくと、麺が“ジワジワ”とピンク色に変身していきます。
青とピンクの麺を一緒に盛りつければ見た目のインパクトは抜群。色彩豊かなメニューの完成に、国分さんは「すごい!」「インスタ映えすんだろこれ!」と驚きの様子でした。
“アルカリ性”と“酸性”に反応する紫キャベツの色素が変色のヒミツ!
同番組では焼きそばに起きた変色のメカニズムについて解説。麺が青色に変わった理由は、紫キャベツに含まれる「アントシアニン」という色素がアルカリ性の麺に反応するためです。逆に青色からピンク色へ変化したのは、「アントシアニン」が酸性のレモン汁に反応した結果。まるで小学校の理科に登場するリトマス試験紙のようですね。
次々と変化する焼きそばに栗原さんと国分さんは大盛り上がり。ちなみにお味の方は、レモンの風味がきいたさっぱり味に仕上がります。実食した国分さんは、「美味しい!」「さっぱりとしてるね」と絶賛していました。
理科の要素をとりいれたレシピは、母親の間でも大好評。ネット上の声を見てみると、「夏の自由研究に使えました!」「衝撃的な見た目の焼きそばですね」「簡単なレシピだから、ちびっ子と一緒に作るにはうってつけ」といった声が相次いでいます。
6割以上の子どもが料理の手伝いに参加!
「これなら子どもでも楽しく作れそう!」との声も上がる同レシピでしたが、普段から料理に参加する子どもはどのくらいいるのでしょうか? 独立行政法人の国立青少年教育振興機構は、「青少年の体験活動等に関する意識調査(平成28年度調査)」を実施。子どものお手伝いについて様々な調査をしています。
中でも、料理の手伝いを「いつもしている」と答えた子どもは19.8%。「時々している(41.6%)」という回答を合わせると、6割以上の子どもが料理の手伝いをしていると判明しました。逆に、料理を“全く手伝わない”と答えた子どもは12.6%。多くの子どもが料理のお手伝いをしているようです。
同調査では食器に関する質問も実施。食器の準備や片づけをしていると答えた子どもは73.8%もいました。実際にお母さんたちからは、「毎晩家族のお箸を並べてくれます」「自分の食器は自分で洗ってる」といった声が多数。食器を並べたり洗うだけの作業のほうが、ハードルが低いのかもしれません。
見ているだけでも飽きない“カラフル焼きそば”が、子どもの料理デビューのきっかけになるといいですね。
文/内田裕子