2019.09.15
ダニは人間にとっても身近な生物です。知らないうちに繁殖し、見えないところで非常に多くなってしまうケースも少なくありません。
その死骸やフン、抜け殻などは、さまざまなアレルギーの原因になってしまいます。
現在アレルギーを発症している人にとっても、まだ発症していない人にとっても、ダニ対策は重要なポイント! 快適な空間を守るために実践しましょう。各家庭において、意識したいポイントをまとめます。
■ダニが発生しやすい条件とは?
人間にとって、ダニは非常に身近なものです。人間がいるところには、ダニもいると考えて良いでしょう。
だからこそ、ダニ繁殖のメカニズムにまで目を向けて、徹底的に対策を行う必要があります。
ダニが発生しやすい場所には、以下の3つの共通点があります。
・湿度
・高温
・エサ
ダニにとって好ましいのは、高温多湿の気候条件です。
乾燥して寒い冬場よりも、ジメジメとした梅雨時期や夏の方が、ダニが繁殖しやすい環境だと言えます。
またダニが繁殖するために、欠かせないのがエサです。ダニがエサとしているのは、以下のようなものです。
・フケ
・垢
・食べカス
・カビ
ダニの種類によっても違ってきますが、これらの汚れには特に注意した方が良いでしょう。
フケや垢などは、人間が生活していくうちに自然に発生しやすいですし、高温多湿はカビの発生条件とも重なります。
これらの条件が合わさる時期、および場所においては、こまめなダニ対策を実践する必要があります。
■ダニを駆除するための方法3つ
ダニが繁殖している環境は、アレルギーを持つ人にとって非常に過酷です。
健康を守り、ストレスを排除するためにも、しっかりとダニ対策を行いましょう! これまで特にダニ対策をしてこなかった……という場合には、まず徹底除去を心掛けるのがオススメです。
ダニを退治するための条件は、乾燥と高温です。湿度55%以下になるとダニは生息できなくなります。また熱にも弱く、50℃以上の熱を30分以上加えることで、ほとんどのダニを死滅させられます。
家庭内でダニが発生しやすい場所といえば、寝具やカーペット、布製品などが挙げられます。それぞれに合った方法で、ダニを死滅させる条件をクリアしていきましょう。
乾燥している時期であれば、外に干して乾燥させるだけでも、湿度55%以下という条件をクリアできる可能性が高いです。湿度が高い時期には、温度でダニを撃退しましょう。
布団乾燥機は、ダニ退治の強い味方となってくれます。また晴れているときに布団を干すなら、黒い布をかぶせてみましょう。
ごく普通に干すよりも熱を集めやすく、ダニ退治効果が高まるはずです。
絨毯やカーペットは、洗濯が可能であればこまめに丸洗いをしてしまいましょう。洗濯が不可能な場合や畳などは、防虫シートなどの便利グッズを賢く使うのもオススメです。
★ダニ退治だけでは不十分
ダニを退治させるための条件を知ると、「意外と簡単そう」と感じる方も多いかもしれません。
温度、もしくは湿度をコントロールすれば良いのですから、それほど難しくはないでしょう。
とはいえダニアレルギーで悩む方にとっては、ダニを退治するだけでは不十分です。
なぜならダニは、死骸がアレルゲンとなるケースも多いからです。
温度や湿度でダニを退治できたとしても、その死骸を除去できなければ、辛いアレルギー症状を緩和することはできません。
ダニ退治について考えるのであれば、死骸の除去方法についても、しっかりと頭に入れておきましょう。
もっとも手軽な方法は、掃除機をかけるというものです。
そのほかのゴミと一緒に、ダニの死骸も除去することができます。掃除機をかける場合には、普段よりもゆっくりと、念入りにかけるようにしましょう。
寝具などは、表面だけではなく裏面にもかけることがコツとなります。縫い目や隅は、ダニが好みやすい場所ですから、特に念入りにケアします。
洗濯が可能であれば、丸洗いをすることも、ダニの死骸を除去してスッキリさせるためのコツとなります。状況やアイテム別に、ベストな対処法を実践してみてください。
■ダニの発生を抑制しよう!
いったんダニの数を減らしたら、次はダニの繁殖を抑制する工夫を取り入れましょう。日々の生活の中で、ダニが発生しづらい環境を作りだせば、日々の掃除も楽になります。
ダニが繁殖しやすいのは、主に布製品です。こうした製品の数を出来る限り少なくすることも、ダニ抑制のポイントとなります。子どもがいて、どうしても食べこぼしが発生するようであれば、毛足の長いカーペットから、フロアマットなどに交換するのもオススメです。
子どものおもちゃとして定番のぬいぐるみは、少数精鋭で数を絞り、丸洗いできるものにこだわってみるのも良いでしょう。
寝具などは、湿気がこもる状態を避けることが最大のコツです。布団をこまめに干したり、マットレスを移動させたりして、人間から発生する湿気がこもるのを防いでみてください。
■まとめ
ダニを完全に除去するのは、難しいもの。しかしちょっとしたコツを実践するだけでも、ダニアレルギーに悩む可能性は低くなります。辛い症状で悩まれることも、少なくなるのではないでしょうか。
ダニ対策のコツは、湿度と温度にあります。アイテム別に、ダニの数を減少させるためのテクニックを実践してみてください。快適で清潔な生活を手に入れましょう!