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蒸気機関車は今どこを走る?「乗りたい!」親子のSL旅行

ライフスタイル

2019.04.03

今回は蒸気機関車、すなわちSLの旅の楽しみ方を考えてみます。子どもはもちろん、私も含めて、現役で働いていたSLを見た方も少なくなっているはず。この機会に他の車両では味わえないSLの旅を楽しんでみませんか。

 

そもそも、SLとは?

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そもそも、蒸気機関車・SLとは何でしょうか。辞書的に書くならば蒸気機関を動力とする機関車のことを指します。英語に翻訳すると”Steam Locomotive”になることから、頭文字をとって日本ではSLとも呼ばれています。

 

蒸気機関車を動かすには水を沸騰させ湯気を発生する必要があります。そして、湯気のエネルギーを利用することで動輪が動きます。子どもに説明するならば「やかんと同じだよ」と説明すればいいですね。水を沸騰させると、蒸気によってやかんのフタがカタカタと音を立てるはず。つまり、蒸気のエネルギーによってフタが動いているわけですね。蒸気機関車は動く巨大ヤカンと思って構いません。

 

蒸気機関車では水を沸騰させるために石炭を使います。石炭を火室に入れるのは自動ではなく、人間がしないといけません。そのため、蒸気機関車を動かすには多くの人の手が必要となります。電気機関車やディーゼル機関車は石炭を入れる必要がないため、1人の運転手がいればOK。コストがかかる蒸気機関車は次々と姿を消し、1975年(昭和50年)、旧国鉄から蒸気機関車が消滅しました。

 

今、SLはどこで走っているの?

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一旦は全国から消えたSLですが、現在は全国各地で観光列車という形で運行しています。SLが運行している主な路線は以下のとおりです(2018年度実績)。

 

SL冬の湿原号:北海道、JR釧網本線

SL銀河号:岩手県、JR釜石線

SLばんえつ物語号:新潟県・福島県、JR磐越西線

SLぐんま みなかみ号:群馬県、JR上越線

SLもおか号:栃木県、真岡鐵道

SL大樹号:栃木県、東武鉄道

パレオエクスプレス号:埼玉県、秩父鉄道

かわね路号:静岡県、大井川鐵道

きかんしゃトーマス号:静岡県、大井川鐵道

SL北びわこ号:滋賀県、JR北陸本線

SLやまぐち号:山口県、JR山口線

SL人吉号:熊本県、JR鹿児島本線、JR肥薩線

 

注意したいのは運転日!あくまでも観光列車のため、毎日、運行するわけではありません。運転日は各社のホームページに記載されています。なお、運転日が最も多い鉄道会社は静岡県の大井川鐵道です。SLが発着する新金谷駅までは東京駅から東海道新幹線を使って約2時間。日帰り旅行でも十分に楽しめます。

 

運転日の次に注意したいのは座席の確保です。ほとんどのSLは座席指定車となっています。座席指定車だと運転日当日に行っても、すべての座席が売り切れになっていることも。「SLに乗ると決めたら」早めに座席を確保してください。なお、切符の購入方法は各社のホームページで確認してください。

 

今、走っているSLを少しだけ紹介 

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ここでは、営業路線を走っているSLを少しだけ紹介します。鉄道ファンでなくても、「デゴイチ」というワードを聞いた方も多いのでは。「デゴイチ」はSL「D51型」のことを指し、全国的に知られています。

しかし、現役時代、D51型は旅客ではなく、貨車牽引用のSLでした。それでも、全国で活躍し優秀なSLなので、有名になったのでしょう。D51型は1935年(昭和10年)から15年にわたって製造され、製造数は1,000両を超えます。現在ではSLぐんま みなかみ号、SL北びわこ号、SLやまぐち号で頑張っています。

 

一方、客車専門で頑張っていたSLが「シロクニ」ことC62型です。C62型は東海道・山陽本線、東北本線、常磐線、函館本線で活躍し、全盛期は東海道本線の特急「つばめ号」や「はと号」も牽引していました。残念ながらC62型は営業運転ではなく、京都鉄道博物館の構内を走る「スチーム号」で使われています。

もちろん、D51型やC62型以外にも魅力的なSLがたくさんあります。ぜひ、お気に入りのSLを見つけてくださいね。

 

SLだけでなく客車にもご注目を

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SL旅行はついついSLだけに目が行きがちですが、SLが牽引する客車にも注目してください。たとえば、山口県を走るSLやまぐち号の客車は2017年にデビューしたばかり。ところが、戦前の客車を忠実に再現してあり、まるで動くタイムカプセルのようです。もちろん、トイレは車椅子対応の洋式となっており、子どもが楽しめる投炭ゲームや運転シミュレーターもあります。

 

大掛かりな改造をせず、オリジナルの姿で走っている客車もあります。SL北びわこ号で使われている12系客車は1970年代にデビューしたもの。座席には瓶ジュースを開けるための栓抜きが当時のまま設置されています。なんとか、瓶ジュースを確保して、栓抜きで開けたら、子供もびっくりするのではないでしょうか。

 

必ず守って!SL旅行の注意点 


そんな楽しいSL旅行ですが、ひとつだけ注意点があります。絶対に窓から顔を出さないでください。一部のSL列車は窓があき、ほんのりと炭の匂いが漂ってきます。また、前から「ボー」という汽笛が聞こえたら、思わずSLの様子を見たくなるもの。しかし、窓から顔を出すと思わぬ大事故を引き起こす可能性があります。終着駅では撮影タイムが設けられるので、慌てなくても大丈夫! どうぞ、子どもが窓から顔を出さないように親御さんは注意してください。

 

文・撮影/新田浩之

 

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