コピーしました
お使いの端末は
この機能に対応していません

エノテカに聞いた!ママのちょい飲みワイン、何を選ぶべき?

ライフスタイル

2018.12.04

2019.11.30

wine201812-1

先日、ボジョレー・ヌーヴォーが解禁したばかり。普段はあまりワインを飲むことがないというママも、何かと集まる機会が多くなる年末年始は、ワインを口にする機会も増えるのではないでしょうか。ワインは、外で飲むより家で飲むほうが値段がぐんと下がるため、外で飲む機会が少ないママこそ、じつはワインがオススメなのです。

とはいえ、ワインは種類が多すぎて、実際に何がいいのかがよく分からない…という人も多いのではないでしょうか。

そこで、ワインの輸入販売やワインショップの運営などを行う「エノテカ」のソムリエである小林紅深さんにインタビュー。今回は、ワイン初心者でもお気に入りと高確率で出会える「ワインの選び方」について聞きました。

ワインの選び方

wine201812-2

「ワインのバックグラウンド、すなわち何のブドウ品種で造られているか、どこの国で造られているか、何年に穫れたブドウが用いられているか…などは、“エチケット”と呼ばれるラベルに記載されています。そこには選ぶ指標となるポイントがいくつか記載されているので、それを一つひとつ見ていきましょう」と小林さん。早速教えていただきました!

 

ブドウの銘柄

wine201812-3

「自分のワインの好みとして指標を作るとしたら、一番分かりやすいのは、“どのブドウ品種のワインが好きか”ということです」

ワインの味の差はいろいろな要因で出るものですが、一番その違いが出やすいのは、ブドウの品種だそう。

「たとえば、“カベルネ・ソーヴィニヨン”は、ほかのブドウ品種より小粒で皮が厚いので、渋みが強くなります」

とはいえ、初めから品種を覚えようとするとワインをどんどん難しくしてしまうことに。“このワイン、おいしい!”と思ったら、使われているブドウ品種をチェックし、次にセレクトするときの参考にするくらいがちょうどいいかもしれません。

 

生産国や生産エリア

wine201812-4

次にチェックしたいのが、生産国。

「生産国は裏側の輸入者シールを確認してください」

いまや世界各国で造られているワインですが、その生産国は、“オールドワールド”と“ニューワールド”の、大きく2つに分けられるといいます。

ワインの生産国におけるオールドワールドとは、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、ポルトガルなど、ヨーロッパ各国のこと。醸造に厳密な法律や規制などがあり、伝統を重んじて造られているワインを指します。

一方でニューワールドは、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアチリ、アルゼンチン、南アフリカ、日本などの、“オールドワールド以外の各国”のこと。

「たとえ同じ品種のブドウで造られたワインでも、育った気候や育て方によって、味が全然変わってきます。好きなブドウ品種をおさえたら、同じ品種でも違う国やエリアで育ったワインを選んでみてはいかがでしょうか。飲み比べてみると、さらに自分の好きな傾向が見えてきますよ」

 

生産者

wine201812-5

好きなブドウの品種、そして生産国が定まってきた。そうなると、ついそればかりを選んでしまい、冒険ができなくなる…という場合もあるでしょう。

「そんなときは、生産者に注目するのもおもしろいかもしれません。生産者とは、エチケットにどーんと書かれている文字であることが多いです」

例えば、こちらの写真で言うと「MONTES」がそれにあたります。

「MONTES(モンテス)は、チリにおけるクオリティワインの先駆けとして知られる生産者。モンテスから出ているワインは、“カベルネ。ソーヴィニヨン”を使っているものもあれば“メルロ”という、ブドウ品種を使っているものもあります。ブドウを育てる環境やワインの製造過程など、生産者のスタイルもワインの味には、十分に反映します。おいしい!と感じたワインと出会ったら、その生産者もチェックして覚えてみましょう」

 

年代

wine201812-6

ワインのエチケットでは、「年代」も主張の強い情報のひとつです。ブドウの収穫年を指す年代は、古いほど価値があるように思いがちですが…。

「年代が古いほどがおいしい、ということではありません。確かに、古いワインには、若いワインにはない土や枯葉やキノコの香りなどのニュアンスが出てくる場合が多く、そういった香りを好む方もいます。一方で、フレッシュな果実の香りは失われる場合が多いので、これは各々の好みとも言えるでしょう」

「バックヴィンテージ」と呼ばれるワインは保管コストとその希少価値のため、比較的価格が高くなります。ですが、決してそれが“おいしい”ということに繋がるわけではなく、あくまで味の好みの問題。

「ヴィンテージものはなかなか手に入れ難い価格のものも多いですが、管理が難しいのでギフトとしては避けられたほうがいいかもしれません。お祝いの席などで奮発し、味わいの違いを試してみるのはありかもしれませんね」

 

ボトルの形

wine201812-7

エチケットの情報のほかに、目でみえる情報として“ワインの瓶の形”があります。

「ワインの形は、大きく分けて2種類。肩の部分がなめらかな線を描くもの(写真右のようなもの)は、ブルゴーニュスタイルのワインで多く用いられています。一方で、肩の部分がいかり肩のもの(写真中・左のようなもの)は、ボルドースタイルのワインで多く用いられています」

ブルゴーニュスタイルとは、フランスのブルゴーニュ地方で造られたやわらかい味わいが特徴のワイン。ボルドースタイルとは、フランスのボルドー地方で造られた渋みのある味わいが特徴のワイン。

「渋みのあるワインには、ワインの中に黒い塊のような“オリ”が出ることが多く、グラスに注ぐときにオリが入らないように、いかり肩のボトルが採用されていることが多いです」

 

コルクかスクリューか

wine201812-8

高価なワインにはコルクキャップが使用されていることが多いですが、どのような違いがあるのでしょう。

「“スクリューキャップが安価なワイン”というのは、あくまでイメージです。逆にスクリューキャップは雑菌が繁殖しづらく、コルクが原因となる品質劣化の心配もありません。」

現に、ニュージーランド産のものは9割ほどがスクリューキャップを使用するようになってきています。

「ただコルクキャップは、ワインを熟成させるのには向いています。コルクには小さな穴が開いていて、ワインが呼吸をすることで酸化し、熟成させているのです。」

 

「安いワイン=おいしくない」の?

wine201812-9

ピンからキリまで、価格に大きな幅があるワイン。“高いワインはおいしいの?”はたまた、“安いワインはまずいの?”という、素朴な疑問がありますよね。そのあたりを小林さんに伺いました。

 

高いものはやっぱりおいしい


「例えば、ワインで言われるところの五大シャトーのような名門の生産者において造られたワインは、その製造過程においてもブドウの選別条件においても、厳しいルールが課せられています。そのルールにのっとって造られたものは、当然クオリティが高くおいしいワインとなります」

いろいろな条件のもとワインの価格が決定されるため、手間暇かけて造られたワインの値段が高くなるのは、当然のこと。

「とはいえ、値段だけが全てではありません。最近では、コストパフォーマンスが高いワインが、市場にたくさん出まわっています」

 

けれど、「安い=おいしくない」ではない


「ニューワールドのワインは、人件費や物価が安い場合があり、特にチリワインは関税の影響もありコストパフォーマンスがよい傾向にあります」

そういった要素から、ニューワールドで造られたワインは、おいしくて安いものが多い。

「ワイン初心者の方でしたら、価格的にも試しやすい“ニューワールド”のものを、どんどん飲んでみてくださいね!」

 

ワインの味を決めるには、いろいろな要素が関係してきます。

「正直なところ、エチケットを見ただけでワインを選ぶのは、ワインに精通している人ですらなかなか難しいものです」と、小林さん。

「一番いいのは、“このワインおいしい!”と思ったら、エチケットの写真を撮っておいてください。それが難しい場合は、ブドウの銘柄と産地だけでも覚えておくといいですよ。後日ワインを選ぶ際にその情報をもって店員さんに相談すると、近い味のワインを案内してもらえることが多いです」

相談しながら選ぶと、値段や味をベースにセレクトできるメリットも。そのため、自分の目的に合ったものに出会いやすいのだそうです。

「ワインの味の好みはもちろん人それぞれですが、いわゆる“飲みやすい”ものは、好みを選ばない場合が多いです。じつは、コスパがよく広く流通されているものは飲みやすさが重視されているものが多いんです」

次の記事では、良コスパのおすすめワインをご紹介していきます。

エノテカ


国内外で直営70店舗以上を手がけるワイン専門商社。産地から直接ワインを買い付け、日本へ輸入。自社のワインショップでの小売やネット通販『エノテカ・オンライン』のほか、卸売も手がける。

 

取材・文/松崎愛香 撮影/斉藤純平  取材協力/ワインショップ・エノテカ 広尾本店

あなたにオススメの記事

ライフスタイルテーマ : 【グルメ】その他の記事

グルメ
もっと見る