2018.07.31
2019.11.29
暑くてどうしようもない日に食べるかき氷は、
おいしさと、幸せを運んでくれます。
かき氷といえば、
こめかみの奥で“キーンとする”あの感じを
つい想像しませんか?
しかし、最近のかき氷は、かなり進化を遂げているとか。
今回は、かき氷を知り尽くしている
“かき氷の女王”こと原田麻子さんにインタビュー。
全国津々浦々のかき氷を食べ歩いてきたからこその
原田さんの「全国のオススメかき氷店」を聞いてきました。
死ぬまでに食べたいかき氷の名店5選
【東京・中野『氷舎mamatoko』】
かき氷の女王・原田さんが一人で営む
かき氷好きが高じて、2016年の秋に原田さんがオープンしたお店。季節の果物を使ったかき氷はもちろん、おしょうゆや酒粕、
「オープンしたときは、こんなに多くの人が来てくれると思っていませんでした。住宅街の中にあって駅からも遠いし……。私のかき氷を分かってくれる人だけが来てくれればいいや、と思っていました。どちらかというとかき氷のマニアの人向けに作っていましたが、夏限定でくるお客様の意見なども取り入れるべく、メニューを考案しています」
住所:東京都中野区弥生町3-7-9 メゾンモンターニュ101
営業時間:月・火・木14:00〜19:00/土・日・祝13:00~18:00
定休日:水曜・金曜
オフィシャルFacebook有
【仙台『かき氷 梵くら(ぼんくら)』】

ピーチメルバ 3480円【税込】
独創的なかき氷が楽しめる
東北地方では数少ない通年かき氷を出しているお店。素材や氷の削り方にこだわりのあるかき氷が食べられる。
「無農薬きなこもお店で石臼でひいているというこだわり。かき氷につかう刃は、店主さんご自身で丁寧に研がれているのだとか。とても丁寧に、時間をかけて作っている1杯のお味は、格別なんです!」
インパクトのあるボリュームの満点さもウリ。
「この前行ったときは、パンプキンフロマージュを食べました。その日は午前中だけいって、東京に戻りましたね。仙台で牛タン?食べないですね。かき氷を食べに行ってるんで(笑)」
住所:宮城県仙台市青葉区立町23-14 スクエアビル 3F
営業時間:11:00~売り切れ次第終了
定休日:月曜、不定休
オフィシャルFacebook有
【埼玉・熊谷『慈げん(じげん)』】
独創的なかき氷が楽しめる
「かき氷会の人間国宝と言われる方が切り盛りしているお店です」
かき氷機のメーカーも試作品をいち早く持っていく、というほどのかき氷界では避けては通れないお店が、ここ「慈げん」。もとはご当地グルメであるフライ焼きとうどんを提供していたとか。
「完全にマニア向けのかき氷も楽しめるお店で、野菜を使ったかき氷やじゃがいもの冷たいスープビシソワーズのかき氷なども。最近流行りのドルチェ氷『ティラミス氷』の走りも、慈げんさんです。かき氷にパウダートッピングをする発想がなかった当時は、驚きでした! 常にかき氷界の先頭を走っているお店です」
住所:埼玉県熊谷市仲町45
営業時間:10:00~16:00(整理券配布開始時間 平日8:00ごろ、土日祝7:00ごろ)売り切れ次第終了
※急な変更は店Twitterにて確認
定休日:不定休
オフィシャルTwitter有
【奈良『Kakigori ほうせき箱』】

リトマス試験紙氷 920円【税込】
奈良はかき氷がアツイ街!
氷の神様として知られる「氷室神社」があり、かき氷のお祭り「ひむろしらゆき祭」が開催されるなど「氷の街」として盛り上がっている奈良の有名かき氷店「Kakigori ほうせき箱」。かき氷店「おちゃのこ」でかき氷事業をスタートさせた店主が独立し、オープンさせたという。
「お店も広くて、すごく可愛くて素敵なんです!」
奈良の作家のインテリアなども取り入れた店内は、店主との会話も楽しめるカウンター席や広々としたテーブル席もあり、寛げる空間に。
「食材をムースよりもさらに軽い、泡のような状態に仕上げてシロップの代わりにかけられている「エスプーマかき氷」は本当に絶品」
レモンを搾ると色が変わる「リトマス試験紙氷」も人気というから、ぜひトライしてみたい!
住所:奈良市奈良市餅飯殿町47
営業時間:10:00〜12:00、13:00〜20:00(L.O.19:00) ※繁忙期は朝8時半頃より整理券配布、売り切れ次第終了
定休日:木曜
オフィシャルFacebook、Twitter、Instagram有
【沖縄『琉冰(りゅうぴん)』】

アイスマウンテン トロピカルフルーツ 1080円【税込】
大好きな沖縄で必ず食べます
「かき氷しか趣味のない私の唯一のかき氷以外の趣味が、沖縄旅行。大好きで、年に4回は行っています。一人でやちむん作家さんの窯元を巡ったり、フライボードをしたり。そんな沖縄旅行で決まって訪れるお店がここ」
昔よりあるお店「琉冰」で味わえるのは、沖縄文化のかき氷。
「具沢山で、台湾と韓国のかき氷に近いのが沖縄流。ぜんざいの文化なので、金時豆が下に入っているのも特徴です」
ぜんざいといえば温かいものが一般的なように思うが、沖縄でぜんざいといえば「氷」。あたたかいものは「あたたかいぜんざい」といわないと通じないとか。
「ドラゴンフルーツやシークワーサーなどの南国フルーツやジーマミー豆腐、紅芋のかき氷などの沖縄ならではのフレーバーもたくさん味わえますよ」
住所:沖縄県国頭郡恩納村仲泊1656-9 おんなの駅内
営業時間:10:00~19:00
定休日:年始
どのお店も「一度訪れたら、必ずかき氷の概念が変わるお店」と原田さん。今年の夏は、美味しいかき氷を食べに、ぜひ訪れてみては。
原田麻子さん
1983年神奈川県生まれ。多摩美術大学卒。大学生時代に京都で出会ったかき氷に感動し、以来、かき氷のトリコに。大学卒業後はOLとして働きながらもかき氷を食べ歩く。2015年に「マツコの知らない世界」に出演。2016年に自身プロデュースのかき氷店「氷舎mamatoko」を東京・中野にオープン。
「かき氷を食べることが、私の人生。ホントにそれが全てなんで……他に趣味とかないんです(笑)」
取材・文/松崎愛香 撮影/斉藤純平