2019.10.17
全国各地で様々な個性がある「麺料理」。今年10月に放送された『食のプロ318人がガチで投票! ご当地麺総選挙』(テレビ朝日系)では、「本当に美味しいご当地麺」をランキング形式で発表していました。
ご当地麺3位は世界中で人気の「博多ラーメン」!
まず5位にランクインしたのは、福島県を代表する「喜多方ラーメン」。
醤油ベースのスープに平打ちちぢれ太麺、入っている具材はチャーシュー・ネギ・メンマなどが特徴的です。そもそも喜多方ラーメンは1927年、藩欽星さんが日本に来て19歳で開店した「源来軒」が発祥。現在では喜多方市内におよそ100件ものラーメン店があり、喜多方市の観光に大きく貢献しているそうです。
第4位の「長崎ちゃんぽん」は、明治時代から愛され続けているご当地麺。
主にとんこつや鶏ガラで作られたスープと、中太ストレート麺が相性抜群です。またちゃんぽんを提供するお店は、長崎市内だけでも1000店以上にのぼるのだとか。使われている野菜が多いことから、スタジオの伊集院光さんは「ジャンルはサラダに入れている」とコメントしています。
今や世界中で愛されている「博多ラーメン」は栄えある第3位。
とんこつベースのスープが極細ストレート麺によく絡み、トッピングの高菜・紅ショウガ・ゴマが味にアクセントを加えます。1937年の発祥以来、老若男女問わず人気を博して博多のソウルフードになりました。
第1位は北海道の「札幌ラーメン」
第2位はおよそ800年ごろに生まれた「讃岐うどん」。
「コシが強い」と好評な麺は、讃岐独自の製法で作られています。足で踏んで生地を鍛え、休ませつつ折ることで麺を“ミルフィーユ状”に。何重にも折り重なった層が、麺のコシを生んでいるそうです。ちなみに番組では、香川県がうどんで使う小麦粉の消費量は年間6万トンと明かされました。
そして堂々の第1位に輝いたのは、北海道を代表する「札幌ラーメン」。
札幌ラーメンといえば何と言っても、味噌をベースに使ったスープと中太ちぢれ麺が特徴です。番組ではこのちぢれ麺を作っている有名な製麺所「西山製麺」を突撃。西山製麺では麺を熟成させて弾力のある歯ごたえに仕上げ、普通の麺より多く水を加えてプルプルした食感を生み出しているとのこと。1954年に発祥した札幌ラーメンですが、現在では札幌市内のラーメン店は1000店を超えています。
太麺と細麺はどちらが好き?
放送終了後、視聴者からは「ちゃんぽんの麺は独特。あのテイストと歯ごたえは、ちゃんぽん以外では味わえないよね」「ラーメンの中でも特に喜多方ラーメンと博多ラーメンが好き! どっちもランクインしてくれて良かった~」「香川県民だけど、讃岐うどんの麺がミルフィーユ状だなんて知らなかったよ」「札幌ラーメンは本当に美味しい。ちぢれ麺に味噌スープが絡みつくからどっちも同時に楽しめる」といった反響が寄せられました。
札幌ラーメンが1位に輝きましたが、世の中の人はどのようなラーメンが好きなのでしょうか? 「ラーメンとチャーハンに関する消費者実態調査 2018」(マルハニチロ調べ)では好きな麺の太さについてアンケートを実施。最も多かったのは5割強で「ふつう」でしたが「太麺」は2割、「細麺」という人は3割弱です。
また“好きなラーメンの味は?”と聞いたところ、1位は「醤油ラーメン」。次いで2位には「味噌ラーメン」、3位は「とんこつラーメン」がランクインしています。
地域によって様々な種類に分かれる麺類。ぜひお好みのご当地麺を探してみてくださいね。
文/牧野聡子
参照/マルハニチロ株式会社「ラーメンとチャーハンに関する消費者実態調査 2018」https://www.maruha-nichiro.co.jp/corporate/news_center/research/pdf/20180302_ramen_chahan_cyousa2018.pdf