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百獣の王ライオンの意外な弱点とは!?肉食動物の面白い観察法

ライフスタイル

2018.07.14

2019.11.29

これまで動物園の歩き方や動物特有の行動についてお伝えしました。ここからは実際に動物園に行って動物を見る時、どんなところに着目したらいいか、動物ごとにそのポイントをご紹介します。これを知っているだけで動物の見方が変わり、動物園を何倍も楽しめるはずです。

 

動物たちの、進化したはずがなぜかざんねんな感じになっているところや、イメージとちょっと違って笑っちゃうところなど、親子で楽しみながら観察してみてください!

 

  

動物の面白い観察法
〜肉食動物編〜


獲物を捕まえて食べる肉食動物は強くてかっこいいイメージがありますよね。でも、そんなイメージを覆す、驚きの事実がわかりました。

『あの百獣の王ライオン様の弱点は・・・えっ、暑さ!?』

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肉食動物の代表格といえば、ライオン。「百獣の王」と呼ばれ、とにかく強い!というイメージです。特にオスのライオンはフサフサしたタテガミが特徴的で、あのタテガミがあることでより一層強く、そしてカッコよく見えます。タテガミは、相手に強さを示すとともに、他のオスからの攻撃から大事な首を守る役割があります。

ところが、そのフサフサが邪魔になることもあるというのです。それは暑い時。真夏にふわふわのマフラーを巻いているようなものですから、暑くて仕方がないのです。現に、高温多湿のケニアのツァボ国立公園にいるオスライオンは、みんなハゲてきたおじさんのようになってしまったそうです・・・。世のおじさまたちも暑さでやられてしまったのでしょうか・・・。なんてことはないですね(笑)。失礼しました!

暑さで体力を奪われ、弱ったようになったライオンをはたして見てみたいか?と一瞬疑問は湧きましたが、日本の動物園にいるライオンがどうなっているか気になりますよね。夏にお子さんと「タテガミ、フサフサしてる?」とチェックしてみてください!

『トラに思わず同情しちゃう(涙)。狩りがそんなに下手だったなんて…』

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黄金色に黒の縞模様、鋭い眼差し、どっしりとした佇まい。いかにも迫力があって強そうなトラですが、実は・・・狩りが下手なんです(笑)。肉食動物ならお腹が空い時に獲物をサクッと捕らえて食事にありつく、そんなイメージがありますよね。でもすぐに獲物を捕まえられるほど、野生の世界は甘くないんです。狩りの成功率は、例えばチーターの場合40〜50%、ライオンは20〜30%程度、トラに至ってはなんと10%ほどしかないのです。10回に1回しか成功しないなんて、御愁傷様です(涙)。

なぜトラはこんなに狩りが下手なのでしょう。それは、チーターのような俊足でもないのに、ライオンのように群れで狩りをするわけでもなく、単独で行うから。「オレ、一人で大丈夫」なんて根拠のない自信だけあるのでしょうか。そういえば「何とかなるよ、大丈夫」が口癖の上司がいたような・・・。

そういう意味では、動物園で飼われているトラは、決まった時間に餌がもらえるわけですから、幸せですね。餌を食べている姿を見たら、心から「よかったね」と声をかけてあげましょう。

『速いのだけが取り柄なんです…。おどされるとすぐに逃げちゃうチーター』

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先ほどのトラの記事で、「チーターの狩りの成功率は40〜50%」とお伝えしました。「さすが俊足のチーター!」なんて思っていたら、実は、せっかく捕らえた獲物を他の動物たちに横取りされているというのです。なんということでしょう。

チーターの足の速さは時速100km以上!もちろん、あらゆる生き物の中で最速で、スポーツカーよりもその加速力は優れているといわれています。チーターは速く走るために進化の過程でまるでモデルのような小顔で細長い手足を手に入れました。しかし、その代わり攻撃力と防御力を失ってしまったのです。そのため、体が大きくて強い大型肉食獣たちにおどされるとさっさと逃げ出してしまう始末。

「速く走れるようになりたい!」そんな純粋な気持ちで最速王となったチーターですが、ハイエナなどに獲物をとられてしまい、いつもざんねんな思いをしているのです。もしお子さんが友だちにおもちゃをとられて落ち込んでいたら、「チーターも一緒だよ。でもめげずに狩りをしているんだよ」って励ましてあげましょう。

『衝撃!ホッキョクグマって真っ黒なの!?』

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世の女性たちは美白に力を入れています。それだけ“白”というのは魅力的な色。ホッキョクググマの人気もそんな白さからきているのかもしれません。しかし、「ホッキョクググマはお肌もきっと白くて綺麗なんだろうな〜」なんて思ったら大間違いです。実はお肌は真っ黒なのです。

そもそも白く見えている毛も実は白ではなく、透明なんです。白く見えるのは光が散乱しているから。太陽光線はその透明な毛を通って皮膚に当たるのですが、野生のホッキョクググマの住みかは寒〜い北極圏。肌が黒いと太陽からの熱をいっぱい吸収できてあったかいんです。肌を包み込む毛は1本1本空洞になっているので、あったかい空気をためこみ、布団のように熱が逃げるのを防いでくれているというわけです。

以前、名古屋の動物園で“緑グマ”が出現したことがあるそうです。毛が緑になった原因は毛の穴に苔の胞子が入り込み、その中で増殖してしまったから。毛は年に1回、夏が終わると生え変わるのでまた元のシロクマに戻るのですが、もしかしたら今年の夏、緑グマが見られるかもしれません。「緑グマいるかなぁ」と行く前にお子さんに話してみると、動物園に行く日がもっと楽しみになるかも。ホッキョクグマを見る時は、色に注目!ですね。

『こんな姿見られたら、普通はお嫁に行けない(恥)!メスのヤブイヌは逆立ちして○○!?』

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「パパも家では座っておしっこして!」なんて言っているママには考えられないトイレ事情がヤブイヌの世界にはあります。それは、進化の結果、あろうことかメスが逆立ちしておしっこをするようになったというのです。

野生のヤブイヌは熱帯雨林に住んでいますが、縄張りを主張するため、今泉先生のインタビューでも話に出た「マーキング」をします。この時、できるだけ高い位置におしっこをかけることで、体が大きい奴だと思わせることができ、匂いも良く飛ぶし、縄張り争いで有利になるのです。

どうやったらより高いところにかけられるかと試行錯誤した結果行き着いたのが「逆立ちでおしっこ」というわけです。今ではメスはみんな逆立ちでするのであまり意味はない気がしますが、それでも高いところにかけないと「元気がない」と思われるので、やらざるを得ないのだそうです。それにしても、おしっこが体や顔にかかったりしないのでしょうか・・・。

ちなみにオスは普通の犬と同じように片足だけあげてするので、おしっこをする姿を見ればオスかメスかすぐに判別できますね。動物園で確かめてみてください。

 

次回は「雑食動物編」をお届けします!

取材・文/田川志乃 イラスト/クリハラタカシ

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