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2020年の東京オリンピックに向け、おもてなしの準備活動が始まっていた!

ライフスタイル

2018.08.24

2020年は誰にでも『おもてなし』の機会がある!

2020年に開催される東京オリンピック。既に各方面で『おもてなし』の準備が始まっているという情報を、最近耳にすることが多くなってきました。

企業・行政・個人…共通するのは「日本に来られた外国人の皆さんを歓迎し、日本で素敵な思い出を作って欲しい」という、まさに『おもてなし』の気持ちから行動している事ではないでしょうか。

私が目にした様々な『おもてなし』の動向を、今回幾つかご紹介したいと思います。

 

行政や地域の動向の一例

2020年東京オリンピックのメイン会場になる東京都では、在住都民を対象とした「外国人おもてなし語学ボランティア」の育成に力を入れています。私も昨年こちらの講座を受講して、外国人おもてなし語学ボランティアの認定・登録済みです。

このボランティアは、簡単に言えば「街中で困っている外国人を、簡単な英語や外国語で案内したり、手助けをする」といった趣旨の活動をするのですが、東京都のボランティア認定を受ける事で、様々なフォローアップを行政より受けることが出来るのが特徴です。

私も最近八王子市内で行われた「外国人おもてなし語学ボランティア交流会」に参加してきましたが、英語で他国(この時はタイ王国)の文化を学び、参加者同士が英語で交流するという趣旨の会でした。こういった機会を持つ事で、同じ志を持つ方達と情報交換をしたり、英会話の練習が出来る様になっています。

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※写真:外国人おもてなし語学ボランティア交流会にて、タイ王国についての英語プレゼンテーションの一コマ

 

また、私の住んでいる八王子市は大学が多く、海外からの留学生も多く滞在しているバックグラウンドがあるので、地元商店街やNPO等も国際交流に力を入れています。

先日、市内で七夕まつりがありましたが、短冊飾りを外国人の方も書いて飾れるようにと、数か国語で短冊についての案内文が掲載されました。その成果か、笹に付けられた外国語の短冊を幾つも見ることが出来ました。この様に街中で、外国人の皆様に対してのさりげない心遣いが見られるのは、非常に好ましい事だと思います。

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※写真左から「多国語による短冊の説明」、「韓国語で書かれた短冊」

民間の動向の一例

前述の外国人おもてなし語学ボランティアですが、登録後も勉強会等アフタースタディが開催されています。しかし座学の講義等が多くて、実践的なおもてなし研修は少な目です。

そこで、私は民間企業の株式会社ハクビ(ハクビ京都着物学院)さんが運営しているボランティア組織“TOKYOおもてなし大使”にも登録しました。こちらは地域イベントから大掛かりな企業イベントの協力まで、幅広いボランティア活動が用意されていて、おもてなしの実地訓練として非常に役立ちます。

TOKYOおもてなし大使の大きな特徴は、和文化の講習会(英語の着物着付け方法等)から地域ガイドのノウハウ等、幅広いジャンルの情報について事前学習ができるところでしょうか。株式会社ハクビさんは着付け教室も展開されている企業さんですので、和服着用のイベントボランティアも多いです。そのため、着物をお持ちでない方は、活動範囲が若干狭くなるかもしれませんが、反対に、着物を着るのが好きな方や、イベントの雰囲気が好きな方にはとても楽しい活動だと思います。ボランティア活動に参加している方も、前述の外国人おもてなし語学ボランティアの方達と比較して、振袖の似合いそうな若い方や、着物姿のマダム等、参加者層の雰囲気が異なります。

講義中心の座学も良いですが、やはり実践的なおもてなし体験は効果的だと思います。なかなか外国人の方達と接触できる機会が少ない方は、こういった活動に参加して、おもてなしの勘を掴んでいくのも良いと思います。

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※写真左より「地域のイベントを和装で盛り上げるボランティア」、「おもてなし勉強会の一コマ」

個人・団体等の動向の一例

一方で「日本の文化の良さを、きちんと子供達や海外の方に正しく伝えたい」と活動されている個人の方や、団体の方々もいらっしゃいます。確かに平成の世では「家屋に和室が無い」「洋菓子に慣れた子供達が和菓子を喜ばない」等、暮らしの中の古き良き日本文化・風習が廃れつつある傾向にあります。そういう状況を危惧した方々が、様々な手法で日本文化を正しく伝える為の活動をされています。

私は数年前まで茶道を習っていた影響で、自宅でも時々子供の為に小豆餡を煮たり、簡単な和菓子を作ったりしますが、“落雁”は作った事が無かったので、先日『落雁と季節の会』主催の落雁作りワークショップに参加して、和文化の良さを改めて認識してきました。

『落雁と季節の会』は、着物スタイリストの鳴海彩詠さんと、イラストレーターの石橋富士子さん(通称ペタコさん)のお二方が、“落雁作りを通じて日本の季節や形などを伝えていきたい”と運営されている会です。

私が参加したワークショップでは、落雁作りはもちろんの事、落雁の歴史や桐箱を使った“お包み”の仕方を学び、最後に落雁を頂きながら鳴海さんのお点前により抹茶を頂いて、日本の良き文化をたっぷり堪能して素晴らしいひと時を過ごす事が出来ました。

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「ワークショップ会場の“一欅庵”」

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「自作の落雁で作った“お針箱”」

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「鳴海さんのお点前」

 

落雁は、基本的に『材料を混ぜ合わせて、型に入れて抜く』というシンプルな作り方のお菓子ですが、洋菓子で利用する小麦粉に対して落雁に使う寒梅粉(もち米の粉)は手触りが全然違うのと、材料の配合を変えると型抜きの加減が変わってきたりして、なかなか興味深い内容でした。

今回のワークショップでは、落雁でお裁縫道具(糸巻、ハサミ、待ち針と針山)の形を作り、桐箱に入れて可愛いお針箱を作りました。更に桐箱を、昔ながらの和紙と“こより”で包む方法も教わりました。

こういう昔から日本に存在している文化を改めて学ぶと、新鮮な驚きがあるのと同時に「この技術を自分の子供や是非海外の方達にも伝えたいな」と意欲も湧きます。海外の方のおもてなしには、ある程度の語学力も必要ですが、こういう日本独特の奥ゆかしい文化を、きちんと正確に伝えられる知識も確実に身に付けておくと、おもてなしの幅もぐっと広がるのではないかと思います。

主催者のお一人、鳴海さんにお話を伺うと、「親から子供に伝わるべき日本の古き良き伝統や習慣を、親がきちんと知っていないと子供に教えられないし、廃れてしまう。もっと多くの方に日本文化の良さを再確認して頂き、次の世代へ繋げて欲しい」という思いをお持ちで、誰でも気軽に日本文化を学べるようにと、定期的なワークショップ開催を通じて、多くの方に日本文化の奥深さ・面白さを伝えているそうです。

まずは親として、子供に伝えられる様に日本文化の知識を改めて学び、更には海外の方々に紹介できるよう、今後も日本の良き文化についての知識を保持していく事は大事な事かと思いました。

世間には前述の『落雁と季節の会』のお二方と同様に、日本の良き文化を後世に伝えようと尽力されている方達が個人・団体問わず大勢いらっしゃいます。是非、学びの機会がありましたら、こういう日本文化についての知識を深めてみてください。日本独特の文化に魅了される外国人の方達は沢山いらっしゃいますので、日本文化の知識は多い程、話題を弾ませるネタとして大いに役立ちます。

2020年は誰もが日本の民間親善大使になれる大きな機会です。もちろんお子様達も小さな親善大使になれるチャンスはあります!読者の皆様も今から少しずつ、親子でおもてなしの為の底力を付けていくのはいかがでしょうか?

 

【取材協力】

・八王子国際協会 (公式サイト⇒http://hia855.com/

・株式会社ハクビ ハクビ京都着物学院 (公式サイト⇒http://www.hakubi.net/

・落雁と季節の会 (公式ブログ⇒https://sukiraku.exblog.jp/

 

CHANTOママライター/トヤマチエコ

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