コピーしました
お使いの端末は
この機能に対応していません

人気スタイリスト・山本あきこが「一緒に歩きたくない」夫を大改造!? まず変えるのは…

ファッション

2021.05.27

山本あきこさん

卓越したファッションセンスと飾らない人柄で、これまでさまざまなファッション迷子の女性たちを救ってきた人気スタイリスト・山本あきこさん。今年4月には自身初となる男性ファッションにフォーカスした『男子ファッション最強図鑑』を上梓し、注目を集めています。

 

そこで今回は「これってアリなの…!?」と疑問に感じるパートナーのファッションについて、山本さんに解説していただきました。

パートナーのファッションがイケてない最大の理由は…

── まず、山本さんの考える“おしゃれな男性ファッション”について教えてください。

 

山本さん:

世の男性の多くは、平日はスーツで休日はカジュアルな格好をしていますよね。平日窮屈なスーツを着ているぶん、休日はゆったりした服装でオン・オフを切り替えたいという気持ちはわかります。でも、おしゃれという意味では別の話。上下ともにゆったりしたサイズのファッションは、ともすれば、ただ単にだらしない印象になってしまうんです。

 

── それが「なんかイケてない…」に繋がってくるわけですね…!

 

山本さん:

そうなんです。サイズ感はファッションにおいて一番大切なポイントといってもいいくらい。サイズの選び方によって、その人の見え方もガラッと変わります。

 

そもそもおしゃれには黄金比率があります。そのバランスを私は「カジュアル8:品2」と言っているのですが、おしゃれに見えない男性の大半がその比率を「カジュアル10」にしているんですよね。

 

ファッションのロジックは男性も女性も一緒です。女性の場合も「きれいめ10」だとなんだか物たりなく感じるはず。「きれいめ」の割合を8に減らして、そのぶん「カジュアル」の割合を2たしてあげることでコーディネートに抜け感が出て、グッとおしゃれ度が増します。

 

── ファッションに詳しくなくても、比率で考えるとわかりやすいですね。女性はイメージしやすいですが、男性のファッションで“品”を感じさせるにはどうしたらいいのでしょうか?

 

山本さん:

“品”を生み出す簡単なテクニックは、足先に「きれいめ」をたすことです。例えば、Tシャツとデニムスタイルの足元をスニーカーではなく革靴にすると、途端にカジュアルなファッションが洗練されて見えます。スニーカーを合わせたいなら、素材はキャンバスではなくレザータイプをセレクトしましょう。

 

先ほどお話ししたとおり、サイズ選びも重要。タイトなアイテムほど上品に仕上がります。パンツであればテーパード形がおすすめです。

山本さんおすすめの男性用スラックス

“UNIQLO×Theory”の今年のメンズの春夏コレクション。「テーパードパンツはセンタープレス入りだと脚長効果が!くるぶしくらいの着丈だと抜け感が出ます。それより短いと少年っぽい着こなしになるので注意して」(山本さん)

 

スカートやヒール靴、メイクなどで“品“をプラスできる女性と比べると、男性は確かに使えるアイテムのバリエーションは限られていますね。でも、逆に言うと、そこさえ押さえておけばおしゃれを簡単に制することができる、とも言えます。

コーディネートの色数を絞れば手持ちの服だけでおしゃれに!

── クローゼットの中の服を使って、いますぐおしゃれになるにはどうすればよいでしょうか?

 

山本さん:

それはコーディネートの色数を2色や単色に抑えることです。色の組み合わせは白×黒、ネイビー×ピンク、ブラウン×黒など、なんでも大丈夫。よく「3色使いがおしゃれ」と言われますが、手っ取り早くセンスよく見せたいのであれば、色数は少ない方がいいんです。単色ならオールブラックでOK!男性は全身黒がカッコよく決まりますよ。

男性ファッションの例

「全身黒スタイルにインナーだけ白を入れることで、抜け感のある、しゃれたコーディネートに」(山本さん)

 

── 柄物はどうですか?カジュアルな休日の服装にと、チェック柄などのシャツを持っている男性は多いと思うのですが。

 

山本さん:

チェック柄って実は難しいアイテムで、柄の種類、色味、合わせ方、すべてにおいてセンスが求められます。もし柄アイテムを取り入れるのであればストライプを選ぶのが正解ですよ。

 

特にボタンダウンのデザインがおすすめです。襟先のボタンのおかげで襟が軽く立ち上がるので首元にボリュームが生まれるし、視線も上がって見えるのでスタイルよく決まります。なにより上品さとさわやかさを簡単に演出できるので持っていると間違いなく重宝しますよ。

男性ファッション

「フロントのボタンは閉じず、サラッと羽織ることでラフなTシャツコーディネートが知的に格上げされます」(山本さん)

 

── ストライプのもつ清潔感や清涼感のあるイメージはこれからの季節、羽織としても使えるし、便利ですね。これから買い足すならどのようなアイテムを持っているとよいでしょうか?

 

山本さん:

もし休日用のジャケットがない場合は買いたしていただければと思います。一枚目であればシングルの黒いジャケットがおすすめです。素材はコットンやポリエステル、夏に向けてリネン素材という手もありますね。

男性ファッションの例

「プルオーバーパーカーとスニーカーは誰でもお持ちのアイテムかと思いますが、そこにジャケットが入るだけで雰囲気が落ち着いて見えます」(山本さん)

 

サイズはスーツのようにぴたっと着るというよりは、中にプルオーバーパーカーが着込めるくらい、ゆとりが少しあるといいでしょう。例えばラフなTシャツとデニムのコーディネートが、ジャケット一枚羽織るだけで途端に洗練されますよね。

 

一方で、最近はリラックスして着られるようなドロップショルダーデザインのジャケットも流行っています。ジャケット自体が品のあるアイテムなので、先ほどお話ししたTシャツとデニムの上に羽織っても素敵です。ベーシックな形のジャケットよりも、よりこなれた印象になりますよ。

山本さんおすすめの男性用ジャケット

「UNIQLO」のメンズジャケット。「一枚仕立てで軽やかに着られるジャケットは春夏にあると便利です」(山本さん)

小物使いで「ツヤ」を与えるテクニックが効く!

── いろいろなコツを教えていただいたんですが、それでも真似できるのか不安な人もいると思うんですよ。たとえば、ファッションセンスがなくてもこれさえあれば一瞬でおしゃれになれるアイテムなんて、あったりしますか。

 

山本さん:

イチオシは「メガネ」です!黒ブチやべっ甲のデザインは身につけるだけですぐに印象を変えられます。男性はメガネをアクセサリー代わりに使うといいですよ。

 

アクセサリー代わりといえば、腕時計もそう。デザインはステンレス製でも“Gショック”に代表されるスポーティタイプでも構いませんが、できればゴツくて大きめのタイプがおすすめ。ボリュームのあるデザインが男性らしさを引き立てます。

 

著書をつくるにあたり、男性ファッションのイメージについて女性陣にアンケートを取りましたが、「ピアスやブレスレットなどをいくつもつけている男性は苦手」という結果が出ています。

 

私自身も複数のアクセサリーをつけているより、メガネや時計などを取り入れたシンプルなファッションの男性の方が好み。そのあたりも意識してコーディネートしてみてほしいですね。

山本さんおすすめの男性用ファッション小物

「アイヴァン」の黒ふちメガネ。「曇りのないレンズのツヤは、顔まわりをスッキリと見せ、清潔感も感じられます」(山本さん)

── たしかに女性よりもアクセサリー使いがこなれていると少し抵抗があるかも…。素敵なメガネや時計をさりげなく取り入れているくらいが好印象ですね(笑)。スタイリングのポイントはありますか?

 

山本さん:

おすすめはどこかに「ツヤ」をたすことです。メガネのレンズや時計のフレームのツヤはもちろん、革靴もそうですね。ツヤが入ることで上品で洗練されて見えます。

 

あと、もうひとつ。ニットやスウェットなどトップスの下から白のインナーをチラ見せするテクニック。これを実践するだけで男性は3歳は若返って見えると私は信じています(笑)

山本あきこさん

── そのお話、かなり興味深いです(笑)

 

山本さん:

たいていの人は白いTシャツやYシャツをお持ちだと思うので、それをトップスの襟ぐりや裾から少し出すだけでいいんです。この白で抜け感を出すことによって、いつものコーディネートが清々しく、かつこなれた雰囲気に仕上がり、格段におしゃれに生まれ変われます! 

男性ファッション例

「一見、計算していない自然体のファッションのようですが、裏ではおしゃれに見える白の分量を緻密に計算したおしゃれなコーディネート」(山本さん)

── 誰でも簡単にすぐ真似できるテクニックですね!

 

山本さん:

そうなんです。このテクニックは白だけでなく黒でも可能で、白とは異なり黒だとシャープな印象になります。全身のどこかに白や黒を散りばめるだけの簡単なテクニックですが、まずは白からチャレンジしてみてください。コーディネートに奥行きが出るのを実感できると思いますよ。

 

Profile 山本あきこさん

女性誌や広告など数多くの媒体でスタイリストとして活躍。「センスは持って生まれたものではなく鍛えられる」という信念のもと、一般女性向けにスタイリングアドバイスを行う活動を開始すると、予約開始と同時に申し込みが殺到。「予約の取れないスタイリスト」に。今まで関わったクライアント数は1万人以上、つくったコーディネート数は35万を超える。最新著書『見るだけでパっと決まる! 男子ファッション最強図鑑』(かんき出版)が好評発売中。6月4日には、新著の発売を記念した無料のオンライントークライブを開催予定。

スタイリング/山本あきこ イラスト/ma2 取材・文/望月琴海 撮影/古水 良
※紹介した商品はすべてスタイリスト私物です。

KEYWORDS関連キーワード
あなたにオススメの記事

ファッションテーマ : 【コーディネート】その他の記事

コーディネート
もっと見る