子どもの担任は昔の同級生…(実里さん/35/事務職)

 

子どもの入学式の日のこと。PTA総会の挨拶で並ぶ先生たちのなかに、20数年ぶりに幼なじみの顔を見ました。顔も雰囲気もそのままで「もしや?」と思っていたら、名前でドンピシャ。しかも子どものクラスの担任だったのです。

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初めての参観日のあと、保護者との懇談がありその場で自己紹介をすることに。懇談が終わった後、向こうも気づいていたのか「久しぶりだね」と声をかけてきました。他の保護者の前であまり馴々しく話すわけにもいかないと思い、その場はすぐ切り上げましたが、小学校以来なのに覚えていてくれたことがすごく嬉しかったんです。 PTA役員になった私は、学校行事の事で「先生」とふたりっきりになることが増えました。そのときに「ねえ、連絡先教えて。卒業してからの話聞きたいし、俺も話したいことがいっぱいあるし」と言われて連絡先を交換したんです。彼も結婚したこと、いま3歳の息子がいること、奥さんとは大学で知り合ったこと…そんな他愛もない話をしていました。 そうしたら「今度飲みに行こうよ。教師って人目があるから、この辺じゃなくてちょっと遠いところで」と彼から誘われました。主人にも「幼なじみと久しぶりに再会して、飲みに行ってきてもいい?」と聞くと快諾してくれて。 そこから飲みに行った後、流れるようにホテルへ。それぞれの家に帰らなきゃいけないことも忘れるような、密な時間でした。「これで終わりにしなければ」と思いながら、懐かしいその顔にいまだ翻弄され続けています…。