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夫と違う価値観のイライラ。“三重丸”を使って解消?

コミュニケーション

2021.04.08

2021.04.10

家事のやり方で意見がくい違う夫婦

楽しくTVを観ていたら「何このタレント、若いくせに…」と差別発言。待ち合わせ場所には必ず遅れて、まったく悪びれない──。夫との価値観の違いを感じてついイライラすることありませんか?「ぜひ“べき”をゆるめるトレーニングを!」とアンガーマネジメントコンサルタントの松井晴香さんは言います。一体どういうことでしょう? 

怒りが生まれる2つの要因

人の怒りが生まれるメカニズムには、ある方程式があることをご存知でしょうか?

 

それが、「べき」×「マイナス感情・状態」=「怒り」です。まず怒りの着火点になるのが"〜に関しては〜すべき"という考え方。「洗濯物はきれいに伸ばしてから干すべき」「外から帰ったらすぐに手を洗うべき」など、自分の中にある大切にしたい価値観のこと。

 

自分の中に根づいた価値観だから、それが裏切られた(自分の価値観通りにならない)とき、怒りの火種が生まれます。たとえば「洗濯物はきれいに伸ばしてから干すべきだ」と考えている人なら、ぐしゃぐしゃのままシャツを干されたら、イラッとしますよね。

 

その状況に「マイナスな感情・状態」がかけあわさると、怒りが生まれます。マイナスな感情とは、悲しい、苦しい、不安など。マイナスな状態とは、疲れ、寝不足、体の痛みなどのこと。“べき”が裏切られた時に、マイナスな感情・状態をどれだけ抱えているかによって怒りの大きさは影響をうけます。“べき”が裏切られた状態が同じでも、自分の心身の疲れ具合によってムカムカする度合いも変わるのは、このためです。

 

さて、生活を長くともにしてきたパートナーが相手でも、自分の「べき」が裏切られることは多くあるものです。

 

あなたが「ジェンダーは平等であるべきだ」と考えているのに、「女のくせに…」「男なのに…」などと夫に発言されたら、当然、イライラする。「待ち合わせ場所には必ず10分前には来るべき」と考えているなら、遅刻なんて許せないはずです。

 

でも、そのたびに怒って、もめて雰囲気を悪くするのはイヤですよね?ご安心ください。怒りのメカニズムがわかっていれば、予防ができるようになります。予防策は「べき」を“ゆるめて”いくことです。

「三重」を使って夫婦で話し合ってみる

これは夫婦2人でゲームのようにやると効果的なので、ぜひチャレンジしてみてください。まずは、それぞれ自分の中にある「べき」を見つめ直します。たとえば「待ち合わせ時間は守るべき」という「べき」。これを3つの段階にわけて、三重になった輪を描くのです。

 

アンガーマネジメントの3重丸

中心の輪が「許せる」、それよりも大きな輪が「まあ許せる」、いちばん外側の輪が「許せない」です。

 

この三重丸を前に、夫婦で「5分前だと遅い?『許せない』に入る?」「事前に電話をかけてくれたら、10分前ではなくても、『まあ許せる』ようにはならない?」「いやいや、考えてみたら時間に間に合った相手を『許せない』にするのっておかしくない?」といった具合に話し合います。

 

お互いの三重丸に何があてはまるかを確認してから、「まあ許せる」の範囲を広げる。つまり、自分の中にある「べき」の範囲をゆるめるのです。 

見える化すると「許せる範囲」が広がっていく

効果は2つあります。1つは「けっこう許せることって多いな」と気づけることです。自分の中だけにしかなかった「べき」。それを三重丸で自分にも相手にも見える化させたことで、ぼんやりしていた、許したり許せない程度がはっきりしてきます。

 

結果、心の許容量が広がり、「べき」がゆるんでいくのです。すると当然、怒りの火種は生まれにくくなります。「そうか。私の“許せる“は10分前だけど、夫は時間ぴったりが”許せる”なんだね。それなら、待合せ時間の前に着いていればいいかな」と、心をすりあわせられるはずです。

 

もう1つは、あらためて「人の価値観=べき」が違うことに自覚できることです。人は性格が違うように、価値観も違います。誰がどんな価値観を持っているかは目に見えませんだからこそ、自分の“べき”を押し付けるのでなく、ときに相手の“べき”を尊重できるのです。家族なんだから、同じ価値観であるべき——。その「べき」こそ、しっかりとゆるめておくのが家族円満の秘けつです。

監修/松井晴香 取材・構成/箱田高樹 イラスト/ナカオテッペイ

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