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SNS19万人!“心はプリンセス”なアラ還母さんに予期せぬ反響

コミュニケーション

2021.10.02

作者と家族のリアルな日常を描いた『プリンセスお母さん』。ごく普通の家族漫画かと思いきや、お母さんをはじめとする家族全員が超濃厚なキャラクターで、Twitterで投稿した漫画が「お母さんの予想外の行動に思わず笑ってしまう」と話題に!

 

今では19.8万人ものフォロワーが親子のやりとりを見守り、さまざまな反響が寄せられています。

 

Twitterの漫画がきっかけで単行本化も実現し、今年4月には3冊目が発売されたという人気ぶり。作者の並庭マチコさんに、この漫画を描いたきっかけを伺いました。

家族の「あるある」を描いたつもりだったのに…予期せぬ反響が!

── そもそもご家族のことを漫画で描くようになったきっかけを教えてください。

 

並庭さん:

『プリンセスお母さん』を描く前からすでに漫画家としてデビューはしていましたが、連載のネームに行き詰まっていた時期があって…。

 

ちょうどその頃、Twitterで実録漫画が流行っていました。それを見て、私も「息抜きがてら描いてみよう」と、家族のことを漫画にしてTwitterで発信したのがきっかけです。

 

ですが、その当時描いていたのは母ではなく姉のことだったんです。実は母と同じくらい姉も天然な人で。一時期、姉とふたりで暮らしていたことがあって、そのときのエピソードを漫画にしました。

並庭さん漫画P1

例えば、うっかりシャンプーを洗い落とさずお風呂から出てきたり、ゴーヤチャンプルーにゴーヤを入れ忘れたりする話など…(笑)。姉はとてもしっかり者で、私よりはるかに頼れる性格なのですが、オフのときに気が緩むみたいでギャップがとても印象深かったです。

 

このツッコミどころの多い姉のエピソードにTwitterで予想以上の反響があり、その流れで母のことも描くようになりました。

 

── お姉さんも天然な方なのですね(笑)!

 

並庭さん:

そうなんです。でも実は、私の中では「私の家族ヘンでしょ?」と主張したくて家族の漫画を投稿していたわけじゃなくて。むしろ、家族の“あるあるネタ”として共感してもらえるかな、くらいの気持ちで発信していたんです。

 

なので、「個性的」とか「面白い」と大きな反響があったときはありがたくも意外な気持ちでした。それからようやく「私の家族って思ったより個性的なのかな」と考えるようになりましたね。

並庭さん漫画P2

 

── 「冷蔵庫に洗濯機入れておいて」の話もまるでギャグですよね…!思わず声を出して笑ってしまいました(笑)。並庭さんの漫画はエピソードもさることながら、劇画テイストの作画にもニヤッとしてしまいます。

 

並庭さん:

作風は好きだった漫画に影響を受けているとは思います。たとえば、私の世代より少し前の漫画ですが、『ベルサイユのばら』や『聖闘士星矢』は再放送を見て好きになりました。

 

ちょっと昔の濃いタッチのイラストが好きで、それを彷彿とさせるタッチで描いたりもしています。

並庭さん漫画8

並庭さん漫画9

並庭さん漫画10

並庭さん漫画11

『ベルサイユのばら』は10代の頃憧れて、ふざけて貴族を自称したり母のことを「ママンレーヌ」と呼んだりしていた時期があるので、母がやってる「貴族ごっこ」をバカにできないんですよね…(笑)。

 

もちろんギャグ漫画も大好きです。『ルナティック雑技団』や『魔法陣グルグル』などの作品に影響を受けているのかなと思います。

天然なお母さんから受けた「意外な影響」

── お母さんは“母の顔”とは別にどのような面をお持ちでしょう? お母さんから何か影響を受けたことはありますか?

 

並庭さん:

母は結婚して妊娠・出産してからはほぼずっと専業主婦で、姉・私・弟の3人を育ててくれました。育児が落ち着いてからはパートで働いているのですが、結婚前は塾で英語の先生をしていたそうです。

 

母が英語を勉強するようになったきっかけはポール(・マッカートニー)と結婚するためだったらしくて(笑)。その一心で中学から英語を勉強し続けたことで、流暢に会話できるレベルまで上達していますが、簡単なことではないと思うので、それだけの熱意をもって物事に取り組めるところは尊敬しています。

 

母は英語を学んできたためか、世界に対する関心も強くて。家にいながらも、宗教間の紛争や難民問題に心を痛めたり、積極的に外の世界に触れようとする意識の高さ、視野の広さは見習いたいなと思いますね。 

並庭さん漫画P3

予想外の反響に母は「私のどこが変わってるのかしら?」

── 日常の風景が漫画になったことについて、ご家族はどのような反応でしたか?

 

並庭さん:

母は自分が漫画になっていること、さらに反響が大きかったことについてはかなり驚いていたようでした。「私のどこが変わってるのかしら?」と言っていましたね(笑)。とは言いつつも、漫画家として活躍する夢をもっていた私がこの連載を続けられていることを喜んでくれています。

 

姉も私の仕事を応援してくれていて、面白いエピソードを思い出したらネタを送ってくれることもあり、かなり助かっています!

 

── ご家族が味方になって応援してくれるのは心強いですね! 漫画ではお母さんのインパクトが強いですが、お父さんはどのような方ですか?

 

並庭さん:

父は母とは対照的なタイプです。“人間らしい、常識人”というんでしょうか。前に私がスカートを履いて外出しようとしたときに、父からまるで女子高生に注意するかのようにスカートの短さを指摘されたことがあって。もうアラサーなのに、ちょっと過保護すぎるのでは?と思ったことも…。

 

定年退職後は料理がどんどん得意になって、よく晩御飯も作ってくれます。スーパーのお得な食材ハントに燃えたり、「インスタ映えするサラダを作ったよ!」と、華やかにサラダを盛りつけてくれたりも(笑)。

 

── お料理までできちゃうなんて素敵なお父さんですね。しかもインスタ映えまで意識されるとは…発想が若い!

 

並庭さん:

そんな父も60代後半なんですけどね。人に何かしてあげるのが好きでかいがいしいところがある人です。両親には元気をもらっています。

 

 

意外にも「普通の家族だと思っていたのに、普通じゃなかった!」という並庭さんにも大物感が漂っています(笑)。次回は大人になってからの実家の家族との付き合い方について、並庭さんの思いを伺います。

並庭マチコさん(Twitter @manga_m)

取材・文/望月琴海

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