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子どもの話を「共感的に聞く」ことがもたらす予想外の効果

子育て

2021.08.22

2021.08.25

会話する親子

「子どもの会話が続かない」「子どもの話を聞くのが苦手」──わが子とのコミュニケーションに悩みを抱える親は少なくありません。そこで、元小学校教員で、現在は教育評論家として活躍する親野智可等さんに、「子どもの話を上手に聞く秘訣」について教えていただきました。

“共感しながら聞く”ために一番やってはいけないのは

── よく「コミュニケーションには“共感力”が大事」と言われますが、“共感的に聞く”とは、どういうことでしょうか?

 

親野さん:

「共感的に聞く」というのは、相手の気持ちに寄り添いながら会話をすることです。これは、子どもの話を聞くうえで、もっとも重要なカギになります。

 

例えば、子どもが、「今日、●●ちゃんにこんなこと言われてムカついた!」とか「お兄ちゃんとケンカしちゃったんだ」などと、話をしたとします。親としては、つい「そんなの気にすることないよ」と励ましたり、「アナタがお兄ちゃんになんか言ったんじゃないの?」と口をはさんでしまいがちですが、これはNG

 

まずは、「そんなこと言われたら悲しいよね」や「そっか。ケンカって嫌だよね~」と子どもの気持ちを受け入れ、共感してあげることが何より大事です。

 

子どもにとって、信頼できる大人の第一条件は、自分のことをわかってくれる人。ですから、“自分の話をちゃんと聞いてくれた”“気持ちをわかってくれた”と感じることで、親に対する信頼感が高まり、愛情を実感できるんです。

 

さらに、“自分はこんなに大切にされている”と感じることで、自己肯定感も高まるんですよ。

「人は信頼していいんだ」と思わせることにつながる

── まずは、子どもの話をそのまま受け止めることが大事なのですね。「共感的に聞く」ことが、子どもの自己肯定感にも影響するというのは意外でした。

 

親野さん:

それだけではありません。親子関係というのは、子どもにとって人間関係の第一歩ですから、親に対する信頼感が高まることで、“人は信頼していいんだ”という他者への信頼感も高まり、その後の人間関係をうまく築いていくための土台になるんです。

 

共感していることを効果的に伝えるには、うなづきや相づちをいれながら心を込めて聞く=エモーショナルを心掛けること。“ちょっと大げさかな”くらいのリアクションで反応してあげたほうが、共感する気持ちがよりよく伝わることもあります。

 

ディズニーランドのミッキーマウスや子ども番組のキャラクターになったつもりでやってみてください。さらに、うなづきや相づちのバリエーションを増やせれば理想的です。

 

Profile 親野智可等さん

教育評論家。本名・杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。Twitter、YouTube「親力チャンネル」、Blog「親力講座」、メールマガジン「親力で決まる子供の将来」などで発信中。全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気となっている。Twitter、YouTube、Blog、メルマガ、講演のお問い合わせなどは、インターネットで「親力」で検索してホームページへ

取材・文/西尾英子

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