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すぐに人のものを欲しがる子供の心理!親はどう対処する?

子育て

2019.10.22

公園で他の子が遊んでいるおもちゃを欲しがったり、きょうだいの使っているおもちゃを奪い取ったり、止めると泣いて大暴れ…小さい子のいるママのほとんどが、いちどは困った経験があるのではないでしょうか。

 

また小学生ではみんなが持っているおもちゃやゲームを「買って」と親にねだったり、カードや文房具などを友達に「ちょうだい」と言う子がいたりと、成長の過程で人のものを欲しがる場面は何度も登場します。

 

今回は、年齢別に、子供が「人のものを欲しがる」ときの心理や、おすすめの声がけなどを、先輩ママ・パパの体験談も参考に考えていきます。

 

ママたちが語る、「人のものを欲しがる」困ったエピソード


今回、0歳から14歳のお子さんを持つママ・パパたちに、「お子さんが他の子のおもちゃや持ち物を欲しがって困ったことはありますか」と質問してみたところ、「はい」が58%と、半分以上の人が困った経験があることが分かりました。

 

先輩ママたちは具体的にはどのようなことで困っていたのか、体験談を聞いてみましょう。

 

「人のものを欲しがって困った…」わが子編

「3歳の長男。公園で、下の子が歩き始めで危なっかしいのでつい長男から目を離したすきに、他の子の目新しいお砂場道具などを使ってしまい取り合いのケンカになることが。相手の子に謝って返し、言い聞かせますが、大泣きして暴れることもしばしば」(Sさん・34歳・3歳の男の子と11ヶ月の女の子のママ)

 

「それまでぜんぜん興味なかったのに、妹がおもちゃで遊び始めたとたんに姉が取り上げたり、姉妹でガチャガチャを1回ずつやったら、妹は必ずと言っていいほどお姉ちゃんの方が良かったとごねたり…。モノじたいではなく、相手が持っていることで欲しくなる感じなので、毎日ケンカが絶えません(泣)」(Kさん・38歳・6歳と3歳の女の子のママ)

 

「他の子のおもちゃが気になる時は”貸して”と頼むように教えていますが、貸してもらえない時もありますよね。公園で、どうしても他の子のショベルカーのおもちゃに乗ってみたくて、その子が他のもので遊んでいる時に黙って乗っていたことがあります。すぐやめさせましたが、いやだと大泣き」(Hさん・35歳・4歳の男の子のママ)

 

「幼稚園で戦隊ヒーローごっこが大流行しました。誕生日にベルトやおもちゃを買ってもらったお友だちがいて、自分も買ってほしいとねだられ、誕生日やクリスマスまで待とうねと言い聞かせたのですが、それで遊びたいがためにその子の家にばかり遊びに行きたがります。相手の子が嫌がっているというわけではないですが、おうちに迷惑だろうなと。だからといって何でも買い与えるのも違うと思うし…」(Yさん・30歳・5歳の男の子のママ)

 

「人のものを欲しがる子に困った…」他の子編

「キッズスペースで、娘が遊んでいるおもちゃを次々に奪っていく子。怒るわけにもいかないのでしばらく様子を見ていましたが、娘が他のおもちゃを手に取ると、それも無理やり引きはがすように奪っていくので、最後はどうしたの~?と介入しました」(Aさん・29歳・1歳の女の子のママ)

 

「公園で他の子にお砂場道具を貸して遊んでいました。帰る時間になったので片付けようとしたら、いやだ、これ欲しい、返したくない!と泣かれて困りました」(Fさん・34歳・4歳の男の子のパパ)

 

「娘が4年生の時のクラスに、メモ帳とか鉛筆のキャップとか、友だちのちょっとした持ち物を欲しがる子がいました。自分の家に文房具もゲームもたくさんあるらしいのですが…断っても、1個くらいいいじゃんとしつこくて、気の弱い子は断れなかったようです」(5年生の女の子のママ)

 

3歳・歳・5歳・小学生…「人のものを欲しがる」子供の原因・心理とは

「おもちゃはたくさん持ってるのに、どうして人のものばかり欲しがるの?!」とため息…というママもいるかもしれません。

 

子どもが人のものを欲しがるときの心理はどうなっているのか、年齢別に考えてみましょう。

 

2歳までの子供が人のものを欲しがる心理

生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ自分と他人の区別さえついていないと考えられています 。

しかしだんだんと「この人はママ」「この人はパパ」「知らない人」という区別がつきはじめることで、人見知りや後追いをするようになります。

 

その後、2歳前後になると自分固有の意志や主張=自我が生まれ始めると言われています。

 

そして「自分のモノ」「人のモノ」という所有の観念ができてくるのはそれよりさらに遅く、一般的には3歳を過ぎてからだそう。

 

2歳台では、面白そうなおもちゃを見た時に「これは人のものだから、持ち主に許可を取らなくてはならない」と理解できる子はわずかだといわれています。

あるいは、理屈では分かっていても「どうしても使いたい」あるいは「貸したくない」という気持ちを抑えるのはこの年齢までの子にはたいへん難しいこと。

 

おとなしい子やものごとに執着しないタイプの子なら大人の指示に従えることもありますが、この時期に、人のものを欲しがって聞かない・貸せないのはある程度仕方のないことだといえます。

 

3歳・4歳・5歳の子供が人のものを欲しがる理由

3歳を過ぎると、保育園の下駄箱で「これは〇ちゃんの靴」と教えてくれるなど、「これは誰のもの」という感覚が理解できる子が増えてきます。

 

人間が集団生活を始めた石器時代からすでに「所有」という概念はあり、ローマ時代には「人のものをとったら泥棒である」として罰せられるという法律も定められました。

 

子どもは、乳児期には魅力的なものを見ると「いますぐ使いたい、遊びたい」という欲求だけで動いていますが、成長するにつれ「これを自分のものにしたい」という所有欲が芽生えてくるようになります。

 

所有欲そのものは自然な欲求とはいえ、まだそれをコントロールできないため、引き続き遊具やおもちゃの奪い合いが起きたり、他の子の持っているものを欲しがり「買って買って」と駄々をこねたりします。

 

また「誰のもの」という意識は芽生えていても、単純に「おいしそう」と思うとがまんできずにお兄ちゃんのお菓子を食べてしまうなど、まだまだ行動が抑制できない年齢です。

 

そのほか、3歳頃の子は、年上のきょうだいが上手に絵を描いているのを見るとそのクレヨンが使いたくなったり、友だちが楽しそうにけん玉で遊んでいると強引に奪い取ったりします。

 

しかし成長とともに「モノを手に入れても自分が同じように遊べるわけではない」と気付き始め、4歳・5歳になるにつれこういった行動は減っていきます。

 

小学生が人のものを欲しがる心理


小学生になれば、子どももずいぶんと欲求をコントロールできるようになってきます。

 

しかし「隣の芝生は青く見える」ということわざがあるように、人のものは目新しく、うらやましくなったり欲しくなったりするのは大人でも同じ。

 

小学校高学年になると、周囲への注意力や関心が高まってくるぶん、むしろそういう機会が増えるでしょう。

 

ただ、家で「買って」とねだるのと、友だちに直接「ちょうだい」と要求するのとでは大きく状況が異なります。

 

小学生なら「むやみに他人の持ち物をくれと要求するのは慎むべき」と知っているはずですが、それをやってしまうのには次のような心理があると考えられています。

 

  • お金の価値が分かっていない…小さなものでも、働いて得たお金で買っていることが実感できていないので、気軽にやりとりしてもよいと思っている
  • 精神的に満たされていない…いつも兄弟や他の子と比較されていて、自分自身を認められることが少なく、モノを手に入れることでかわりに満足感を得ようとする

 

「子ども時代に親のお金を財布から盗んでいた」という人の体験談を聞くと、

「勉強でもスポーツでも容姿でも劣等感があり、他の子よりも可愛いモノを持って勝った気分になりたかった」

「チヤホヤされたかった」

「モノを買って友だちにあげ、人気を集めたかった」

など、自信のなさや満たされない気持ちをモノで解消したかった…と言う人が多いそうです。

 

もちろん、わが子や周りの子が人のものを欲しがるからといって、必ずしも親が淋しい思いをさせているとか劣等感を感じているというわけではありません。

 

でも、「なにか満たされないことがあるのかな?」と立ち止まってみる機会ととらえてみてはどうでしょう。

 

改善&やめさせるにはどう言えばいい?おすすめの声かけ例

子どもに対し、人のものが良く見えたり欲しくなったりすること自体をやめさせることはできません。でも、取り合いによるケガやトラブルは防ぎたいですね。

 

先輩ママたちは、次のような声がけや工夫をしていたといいます。

 

おもちゃの取り合いには

「順番っこだから、終わったら借りようね、と声掛けし、相手にも自分の子にも意識してもらうようにしていました」(Hさん・35歳・6歳児と2歳児のママ)

 

「2歳頃から、もし自分が遊んでいる時にむりやりおもちゃを取られたらどう思うか、相手の子の気持ちを想像させました。1回で改善できるとは思わなかったので、くりかえしくりかえし伝えていたら、3歳になるころには分かってくれたと思います」(Kさん・32歳・3歳児のママ)

 

「他の子のおもちゃを取り上げてケンカになりそうな時は、まず落ち着くよう声をかけ、何で遊びたいかしっかり話を聞くと落ち着いて元のおもちゃで遊び始めました。毎回この方法が有効なわけではないのですが、うちの子の場合、まず落ち着かせるとうまくいくことが多かったです」(Fさん・34歳・3歳児と1歳児のパパ)

 

「取り上げられる側になることが多いです。そんな時はまずその場から離れます。しつこく付いてこられると息子も嫌がって手を出してしまうことがあるので」(Mさん・36歳・4歳児のママ)

 

「支援センターなどでおもちゃの取り合いになったら、頭ごなしにダメ!と言わず、おもしろそうだよね、貸してほしかったね、と共感し、でもこれはいまお友だちが遊んでいるから待とうねと説明していました」(Sさん・30歳・3歳児のママ)

 

流行りモノや他の子と同じものを「買って」と欲しがる場合

「高価ですぐ飽きそうな変身ベルトなどは、段ボールや廃材で手作りしていました。意外とそれで納得!一緒に作る時間も楽しみました」(Eさん・37歳・5歳児のママ)

 

「何でもすぐに与えるのは違うと思うので、本当にほしいならサンタさんにいってみたら?と言っています」(Nさん・36歳・1年生と3歳児のママ)

 

「金額がそんなに高くないものなら、今度〇〇頑張ったらね、と言い、実際に頑張ったらごほうびとして与えちゃってます」(Wさん・33歳・6歳児のママ)

 

ガチャガチャや景品などで他の子をうらやましがる時は

「それすてきだな~、ママにちょうだい!など、自分のものにも価値があることに気付かせるような声がけをしていました」(Yさん・38歳・7歳児と5歳児と2歳児のママ)

 

「ガチャガチャをやる前には、あっちが欲しいなんて言わない?約束できるならやってもいいよ、と言い聞かせていました」(Uさん・35歳・4歳児のママ)

 

子どもの気持ちも想像してみる

「うちの場合は赤ちゃん返りの一種だったかも。下の子が生まれて手一杯になった時期に、他の子のものを見てあれが欲しい欲しいということが多かったので、できるだけ夫に下の子を預けて、長女と2人で遊ぶ時間を作りました」(Aさん・40歳・当時4歳児と0歳児のママ)

 

お友だちの家で「これちょうだい」と言うときは

「娘のクラスで、友だちの家に遊びに行った時、シールやかわいい付箋などを交換するのが流行ったことがあって。嫌と言えない子もいるので、あらかじめ親同士で情報共有しておくようにしました」(Tさん・42歳・当時5年生と2年生のママ)

 

「ときどき、遊びに来た子が”これちょうだい”と言ってくることがあるのですが、値段に関わらず”これはお仕事して買った大事なものだから、うちではあげられないの。ごめんね”で通しています」(Iさん・36歳・1年生のママ)

 

上記のようにいろいろな声がけや対処法がありますが、「順番を待てた」「買わない約束を守れた」そんな時にはしっかりほめる…というのが先輩ママたちの共通する意見でした。

 

おわりに


「学(まな)ぶ」の語源は「真似(まね)ぶ」だと言われるように、子どもは親をはじめとする大人や年上の子・友だちのすることを真似ることで成長していきます。

 

また、好奇心があるからこそ新しい知識や経験を身につけることができますので、他人の持ち物や使っているものに興味を持ち自分も欲しがるのは、ごく自然なことです。

 

しかし、力ずくで奪ったり、こっそり盗んだりするのは人としてやってはいけないこと。

 

また、他の子が持っているからと何でも同じものを買ってもらっていては、お金の大切さや使い方を理解することができません。

 

欲しい気持ちは否定せず、それを適切にコントロールしたり我慢することを覚えていけるようにサポートするのが「親にできること」だといえますね。

 

文/高谷みえこ

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