子育て
2019.08.06
■「教育虐待」の末に離婚を選んだ(ひろこさん/41歳/保険会社勤務)
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去年、旦那による「教育虐待」を理由に離婚しました。両親ともに医者である旦那の家系は絵にかいたようなエリート一家で、親戚には弁護士や教授などがゴロゴロ。ところが旦那は受験に失敗し、自分では不本意な会社に就職しました。
親戚の中では唯一の「落ちこぼれ」だったという旦那が、夢を託したのは息子でした。息子は幼稚園からお受験をし、小学校では3つの塾をかけ持ちしながら必死に勉強していました。しかも目標の点数に届かなければ夕飯抜きになることも。
誕生日もクリスマスもありません。そんな生活を繰り返すうちに私の感覚もどんどん麻痺していきました。しばらくすると私の母が異変に気づき、笑顔のない私と息子をかくまってくれたんです。それでも最初は「勉強しないと」「帰らないと」とハラハラしていました。
でも温かい夕飯を食べて、ゆったりとお風呂に浸かり、布団に入っって過ごすうちに、私も息子も涙が止まりませんでした。最終的には協議離婚となりましたが、旦那からの謝罪はありません。あのまま過ごしていたら…どうなっていたのかと、恐ろしくなります。