こんなサインに注意! 必要あれば専門医に相談を

 

iStock/Hakase_

 

とはいうものの、やはり周りの子より学習のペースが遅れているというのは、家族として非常に心配でしょう。 ひらがなの読み書きが苦手だとしても、多くは小学校1年生の半ば頃までは様子をみて問題ありません。 しかしなかには「読字障害」や「書字障害」など、発達障害の一種として、文字を読んだり書いたりすることが極端に苦手な子もいます。 次のような特徴が見られるときは、できる早めに発達に異常がないかどうか、専門医に相談することをおススメします

(※1)

 

●幼児期から文字に全く興味を示さなかった
●一文字一文字拾うように読み上げる
●話や文節の途中で区切ってしまう
●黙読が苦手である
●文字を読むとすぐに疲れてしまう
●「わ」と「は」、「お」と「を」の区別ができない
●「め」と「ぬ」など形が似ている文字を間違えて書きやすい

 

ひらがなは学習の入り口でもあります。そこでつまずくと勉強に苦手意識が芽生えてしまうことも。 ひらがなを習得する時期は子どもによって大きな差がありますので、わが子の様子をよく見ながら興味を持ったタイミングで楽しい学びができるよう導いてあげることが大切です。

 

(※1)国立成育医療研究センター「ディスレクシア」

 

 

文:成田亜希子