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小児科医に聞く!電話で子供の病状を正しく伝える箇条書きリスト

子どもの健康

2019.12.17

子どもが体調を崩したとき、うまく病状を説明できない…というママ、意外と多いようです。

例えば、夜間に子どもの体調が急に悪くなったときに「病院への電話での会話で焦ってしまう」というママ。また受診の際、「混んでいるあまり長引かせてはいけないのでは」と伝えたいことを全て伝えられずに終わって後でモヤモヤ…なんて経験があるママも。

 

先日公開した「子供の蕁麻疹を撮影に「非常識!」も病状説明には最適 !? 」も大きな反響をいただいたことを受け、今回CHANTO WEBでは3児のママ小児科医・保田典子先生を取材。小児科医の立場で考える「ママがこう伝えてくれると効率的に診断できる」という病状の伝え方を、改めて伺いました。

子供の病状を正しく伝える方法 電話編


夜間の体調不良で病状を的確に伝えるチェックリスト!

病院がしまっている時間帯に発病してしまった場合、小児救急電話相談「#8000」や、近所の救急病院に電話することもあるでしょう。そんなときに、焦らずに病状を伝えるポイントをお伺いしました。

 

「どちらにしても、電話上では正確な病状診断はできません。私たちが電話で判断するのは『いますぐ緊急で受診する必要があるかどうか』です。電話を受けた場合、基本的には看護師や保健師などが対応します。まずは、お子さまがどんな症状なのか、電話口のパパやママの話を聞くことから始まります」と保田先生。

そのときに、おさえておくべきポイントは?下記にまとめました。

 

<【電話相談】病状を簡潔に伝えるチェックリスト>

  • メインの症状
    発熱(何度)、咳、喘鳴(ゼイゼイ)、嘔吐、下痢、腹痛、頭痛、発疹、ぐったりしている、など

  • いつから
    今の状況だけでなく、いつからの症状かも必ず伝えます。

  • 食事や水分摂取
    大切なのは、水分が取れているかどうか。水分を欲しがるか、与えたら飲んでくれるかなどを伝えましょう。多少食欲がない程度では、そこまで深刻ではありません。

  • 排泄
    大切なのは、おしっこが出ているかどうか。脱水の判断基準になります。伝える際は、おしっこが今朝から出ていない、ウンチが朝から10回以上出ている…など、具体的な回数があると、よりわかりやすいです。

  • 活発度、意識
    症状だけでなく、子どもの状態についても伝えましょう。例えば、熱はあるけど遊ぶ元気がある、ずっと寝ていてぐったりしている、話かけてももうろうとして目が合わない…など。

  • 心配なこと
    そのほか、どこが心配で電話相談をしているかを伝えてくださるとさらにいいです。脱水が心配、呼吸が荒くてこのまま夜を越えてもいいのか、など…

 

「順番も、上記の順番で伝えてくださると非常にわかりやすいです。電話は顔が見えない分、簡潔にわかりやすく伝えてくださると、適切な判断がしやすいですね。心配なのはわかるのですが、お悩み相談のようになってしまって話が長いこともたまに見受けられます」

 

電話だとつい焦ってしまう!というママは、電話をする前に上記のポイントをおさえた箇条書きのメモをしておくと冷静に対応しやすいそうです。

 

「#8000のほかにも、小児科のある夜間救急対応の近所の病院の電話番号を普段からピックアップしておくことも大切ですね」

 

「いまはおさまってるんだけど…」という、痙攣の場合

高熱で痙攣などを起こした場合は、ほとんどのママが夜間などでも緊急受診をするかと思いますが、悩ましいのが「いまは痙攣がおさまってきた気がするけど、大丈夫なのかな?また痙攣する可能性は?受診したほうがいいの?」というとき。そんなときに、電話相談の際に伝えるべきポイントについても聞きました。

 

<【電話相談・痙攣の場合】病状を簡潔に伝えるチェックリスト>

  • 痙攣はいつから
    いまの状況と併せて、痙攣が起こったのはいつなのかを伝えます。

  • どんな痙攣か
    痙攣の様子を伝えます。全身だったか、左右対称だったか、目はどこを向いていたか…などを中心に。

  • 痙攣が続いた時間
    何秒〜何分くらい痙攣が続いたのかを伝えます。痙攣が始まったら動揺してしまい測ることを忘れてしまいがちですが、とくにすぐに受診ができない時間帯の場合はここを意識しておくと正確な診断につながります。

  • 痙攣後の様子
    痙攣がおさまってからの様子も伝えます。泣いたのか、それともボーッとしていたのかを中心に。

  • 今意識はあるか
    電話をしているときの意識はあるのかについて、伝えます。

 

「上記を的確に伝えることで、急いで受診しなくても病院が開いている昼間の時間にきてもらえれば大丈夫そうですね、という診断ができます」

 

「このブツブツ、アレルギー?」発疹の場合

とくに小さな月齢の子どもの場合だと、食べものを食べたあとにブツブツとできた場合は、「ただのかぶれ?それともこれは食物アレルギー?」と、心配になるもの。まずは電話で症状を伝えて、それで判断してもらうことは可能なのでしょうか。

 

<【電話相談・発疹の場合】病状を簡潔に伝えるチェックリスト>

  • 発疹はいつから
    食べてからどれくらい経ってブツブツができてきたのかを伝えます。

  • どんな発疹か
    ブツブツの状態を伝えます。場所、色や形など。

  • はじめて食べたものはあるか
    食物アレルギーが不安な場合は、はじめて食べたものがあるかどうかを必ず伝えてください。

  • 随伴症状(咳、ゼイゼイ、嘔吐)がないか
    発疹のほかの症状がないかどうかについても伝えます。ときに咳、ゼイゼイ、嘔吐などは食物アレルギーの可能性が高まります。

 

「また、電話相談の後に受診となった場合、食物アレルギーが心配な場合は、食べかけでいいので食べたもののパッケージ自体や写真をもってきていただくと参考にしやすいです」

ネット検索で悶々とするよりも、電話相談を!

いまの時代、つい症状でネット検索してしまうママが多いのでは? ただネット検索の怖いところは、重い病状のワードなどが見られたりと、不必要に不安が煽られるところです。

 

「ネット検索で心配になってしまうようなら、電話相談をしていただくことをオススメします! 検索はほどほどに。スマホ時代のいま、なかなか難しいことですが、意識的に頭の片隅に入れておいてください」

 

そもそも症状は熱だけだけど、受診にいくべき?電話相談はアリ?

ただ熱があるだけなどという場合は、家で様子見でいいのかな?受診にいくと感染症をもらう結果になってしまわないかな?といった、受診に行くのを迷う場合もあります。そんなときに電話相談はアリなのでしょうか。

 

「基本的には、病院がやっている時間帯であれば受診に来てほしいです。電話で症状を聞くだけでは、結局診断ができませんので。新生児など外出を避けるべき月齢の場合などであればまず電話していただくのはアリかとは思います」

 

熱だけの場合はどうですか?

「熱だけの症状で熱が41度未満までは、様子見ても基本的には大丈夫です。ただし、発熱が4日以上続く場合は、受診してください。ただし、月齢が小さければ、この限りではありません」

 

次回の記事では、「受診で病状を説明する場合」について聞きました。

取材・文/松崎愛香 撮影/斉藤純平

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