子どもの健康
2020.03.02
「溶連菌感染症」の看護ポイント
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子どもが溶連菌にかかったときは、抗菌薬を最後まで服用させること以外にも次の点に注意しましょう。
水分摂取はこまめにおこなう
溶連菌は高熱が出るため、身体はいつも以上に水分が必要な状態となります。のどの痛みが強い場合でもこまめに少量ずつ水分摂取を促して脱水にならないよう注意しましょう。 乳児はうまく哺乳ができなくなることもありますので、スポイトなどを活用して。また、水分は電解質が含まれた経口補水液がよいでしょう。
食事は食べやすさ重視で
塩分や香辛料の多い食事、熱い食事は、のどに刺激を与えて痛みを悪化させることがあります。のどの痛みがある間は、のど越しの良いおかゆやスープ、ヨーグルト、ゼリーなどがおすすめです。このときは栄養バランスは重視ではなく、食べられるものを少しでも口にするようにしましょう。
のどや鼻を乾燥させない
溶連菌では、のどや鼻の粘膜に強い炎症が生じます。乾燥すると痛みが強くなりますので、加湿器などを利用して50~60%ほどの湿度をキープするようにしましょう。マスクを着用するとのどや鼻に潤いが行き渡り、さらには家族への感染予防にもなるのでおすすめです。
(※1) 国立感染症研究所「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは」
(※2) 東邦大学医療センター佐倉病院腎臓内科「腎炎・ネフローゼ症候群」
文:成田亜希子