子どもの健康
2020.03.02
高熱と強いのどの痛みに襲われる「溶連菌感染症」は、子どもがかかりやすい感染症のひとつ。特に「処方された薬は飲み切る」のが大事です。その理由とは? 子どもが感染したときの看護のポイントも合わせ、詳しく解説します。
溶連菌感染症ってどんな病気?
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一般的に「溶連菌」と呼ばれるこの病気は、「A群溶結性連鎖球菌」と呼ばれる細菌がのどや鼻の粘膜に感染することによって発症する感染症です。
原因菌に感染すると、2~5日の潜伏期間を経て、38~39℃以上もの高熱、倦怠感と共にのどの強い痛みが現れます。その他にも、手足や身体の皮膚、舌などに小さな赤い発疹が見られることもあります(※1)。
強い症状が現れるため、特に乳幼児では水分摂取できず脱水状態に陥ることも少なくありませんが、適切な治療を受ければ2~3日ほどで軽快していくことがほとんどです。