応急処置の実際
1.擦り傷
傷は浅く、出血も少ない場合。
砂や砂利、ゴミが付着していると傷口から雑菌が入って感染を起こす可能性があるので要注意。
傷口を水道水などの流水で洗い、乾燥させないように傷用パッドで保護します。
個人的には、ドラッグストアなどで購入できる「ハイドロコイド素材」の絆創膏がおすすめです。
2.切り傷
擦り傷にくらべて出血を伴うことが多い「切り傷」の場合、重要になってくるのが止血です。
砂や砂利が付いていれば洗浄し、傷口をガーゼなどで直接覆って圧迫し、止血します。
血が止まりにくい場合には、幹部を心臓より高い位置にすると止まりやすくなります。
止血後は1と同様、傷用パッドで覆いましょう。
3.刺し傷
トゲ、木片、鉛筆の芯などが刺さった場合。
傷口が浅ければ、ピンセットなどで刺さったものを抜き、洗浄→止血→傷用パッドで保護。様子を見ても大丈夫です。
しかし問題は、異物が深く刺さっている場合。
無理に抜こうとすると血管や神経を傷つける恐れがありますので、家庭で無理に抜くのではなく病院を受診しましょう。