3歳ともなると集団遊びができるようになり、お友だちと走り回ることを楽しく感じる頃。しかし運動機能は未発達で、危険予測が十分にできないことから、よく転んだりぶつかったり…子どもにけがはつきものです。看護師である筆者が、けがの種類ごとの「正しい応急処置」と「病院に行く目安」をお教えします。

 

 

iStock.com/maroke

怪我の種類と、処置の方法について


 

以前は傷の処置をする場合、消毒薬を使って絆創膏を貼るのが常識でした。しかし最近では「消毒薬は不要、洗浄して湿らせておく」ことが主流になっています。 これは「湿潤療法」とも呼ばれ、傷口から出てくる浸出液の力で自然治癒を促します。こうすると早く綺麗に、痛みも少なく治せると言われています。 今回はこの考え方にのっとり、擦り傷、切り傷、刺し傷について、それぞれの対処法を具体的にみていきましょう。

 

>>NEXT 傷の種類によって処置法は違う