Corporate Businessman Slipping U.S. dollars Money into Suite Pocket
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現在「年収1000万円以上のサラリーマンの割合」は、全体の約4.5%と言われています。これだけの年収があれば、ゆとりある生活を送れると思うのは当然のこと。でも実際に年収1000万以上の夫を持つ妻たちに話を聞くと…思い描いていた「理想」とは違うようで。それはいったい、なぜなのでしょう? 彼女たちの「現実」をじっくりお聞きしました。

 

■引かれるものも多いんです(香穂さん/32/パート)

大手広告会社に勤める旦那の年収は約1000万円。結婚を決めた理由にこの年収があったのも本音です。単純に12か月で割って「月々約83万円!」と思っていたので、十分ゆとりのある生活ができると思っていました。 しかし私が無知でした。現実では旦那の手取りは年間約750万円。想像よりはるかに少なかったんです。年収が1000万円を超えると、所得税の税率はいきなり33%に跳ね上がる。これに住民税を加えると…控除を含めても、恐ろしい額です。 わが家には現在3歳と5歳の子どもがいるのですが、本来なら1人当たり年間12万円の児童手当てが、年収が1000万円を超えると1人当たり年間6万円…2人で合計マイナス12万円は大きいですよね。 というわけで、旦那の年収が1000万円を超えると、いいことだけじゃないのが実情。ボーナスを除くと、月々の手取り額は約45万。都心の割高な家賃や生活費や教育費を除けば、残るのは7万円ほど。 これでは私もパートに出ないと、将来の貯金もできません。家計が大変なので、郊外への転居も考えています。思っていたのと違いすぎて、本当にびっくりです。