不意を突かれてとっさに言い訳をするとき…頭をフル回転させて、いろいろと考えますよね。今回お話を聞いたのは、自身の不倫現場を目撃された妻たち。最大のピンチを迎え「なんとかこの場を切り抜けなくては!」と思いついた苦しまぎれの〝嘘〟が、とんでもなくおもしろい‼︎ 本人たちにとってはまったくシャレにならないけれど、他人からしたら大爆笑の言い訳の数々。どうぞお聞きください!

■うちのお父さん、若いの!(陽子さん/32/事務員)

Couple in a car holding hands
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5年ほど前から不倫関係の男性がいます。私の4歳年上で、昔の職場で上司だった人。彼とのデートは、知り合いのいない県外へ出掛けるか、彼の家で過ごすのどちらか。不倫なので、誰に見られたら困りますからね。 でも実は一度だけ、近場の映画館に行ったことがあったんです。その日はつき合い始めて1年目の記念日。彼の仕事が忙しくてなかなか会えなかったんですが、「少しだけでも」と時間を作ってくれたんです。 そのことが嬉しくてつい油断していたんですね、気がつけば大胆にも、彼の腕に手を回して歩いたりしちゃったんですよ。そしてこの現場を、ママ友が目撃していたんです。翌朝、出勤前の私を呼び止め、好奇心あふれる笑顔で「ねえ、昨日一緒にいた人だれ?」と。 さすがに頭のなかが真っ白になりましたよ。その場を切り抜けるのに必死で、つい口から出たのが「あ、あれは父よ!」…それを聞いたママ友は呆れ顔。当たり前ですよね。相手はたったの4歳年上、父親に見えるはずもありません。 なんとか強引にその場を押し切り、逃げるように会社へ向かいました。「身内を使うなら、どうして兄って言わなかったんだろう…」あの時に戻れるならやり直したいです。