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親しい間柄でも、「口臭が気になる」と指摘するのは勇気がいるもの。とはいえ堪えがたい悪臭を放っている相手には、どうにかして改善を促したいですよね。最近、匿名で口臭を伝えることができるサービスがリリースされ、「これは便利!」と話題です。

 

口臭を個性的なキャラクターが通知!


予防医療普及協会が株式会社人間、株式会社ZIZOと共同で開発した口臭通知代理サービス「くちくさえもん」。におう相手のメールアドレスがわかれば、匿名で口臭を通知できます。また通知される側には、においの原因や対策をお知らせ。においの種類によって、様々な「えもん」というキャラクターがやってくる仕様です。

 

「くちくさえもん」に依頼する際には、「いつからにおうか」「どんなにおいか」「どれくらいにおうか」「どう伝えるか」をそれぞれ選択。「どんなにおいか」ではにおいの種類が選べますが、「卵が腐ったにおい」「生ごみのにおい」など過激な選択肢もありました。ちなみに「どう伝えるか」では、「やんわり」「命令口調で」「軽蔑するように」といったユニークな口調が用意されています。

 

同サービスのリリースを受けて、口臭問題に困惑していた人からは「デリケートな問題だし、ずっと言わずに我慢してました。これからは積極的に利用します!」「かゆいところに手が届く、画期的なサービスだね」など歓喜の声が相次いでいました。

 

「くちくさえもん」の効果はてきめん!?


Twitterなどでは早速、同サービスを利用した人から感想が寄せられています。「昨日、口の臭い上司に送ってみた。ちゃんと対策してくれたみたいで、今日は全然口臭が気にならなかった」「ユニークな文体で次々送ってしまいそうになる… 自重しないと」「キャラクターがゆるっとしたデザインで使いやすい」などの声が。

 

一方、さらなる“匿名通知サービス”の登場を待ち望む人も多く見られました。「下着のラインが透けてることを教えるサービスがあればいいのに」「歯に青のりがついてたり、肉が挟まってるのもどうにかして伝えたい!」「上司の間違いって指摘しづらいよね」という人は少なくありません。1度気づいてしまうと、教えてあげたくてうずうずしてしまいますよね。

 

伝えにくいことをストレートに伝えてしまい、失敗したというエピソードも。特に口臭問題については「気心の知れた友人だから、冗談めかして『昨日焼肉だった?』って聞いたら本気で落ち込んでしまった」との経験談が見られました。

 

鼻毛が出ていることを伝えるサービスも!


口臭以外にも“伝えづらいこと”が続出する中で、よく目についたのは「鼻毛が出ていることは、たとえ旦那であっても言いにくい」との意見。実はすでに、鼻毛が出ていることを匿名で通知するサービスが存在しています。

 

株式会社ZIZOと株式会社人間が、共同で提供している「鼻毛通知代理サービス チョロリ」。伝えたい相手のメールアドレスを知っていれば、「鼻毛が出ている方の穴」「出ていた鼻毛の本数」を添えて通知できます。また鼻毛が出ている人に対してお願いも可能で、「抜けとは言わない」という親切な選択肢も用意されていました。

 

さらに匿名で「○○ハラスメント」を指摘できるサービスが。株式会社クアレレが運営している「ハラスメント代理通知サービス『ソレハラ』」では、匿名メールで「スメルハラスメント」「パワーハラスメント」を伝えることが可能です。またサイト内には「行動がハラスメントにあたるかどうか」をネットユーザーに問いかける、「匿名ネコ裁判」という機能も。

 

これからどんなことが匿名で通知できるようになるのか楽しみな反面、「言いにくいことを気軽に言い合える」という関係も大事にしたいですね。

 

文/牧野聡子