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近年、メールに変わるビジネスコミュニケーション手法として、急速に広がっているのが「チャットツールの活用」です。長い間便利に使われてきたメールですが、「チェックに時間がかかる」「ミスが発生しやすい」「迷惑メールが大量に届く……」などのデメリットが存在するのも事実です。こうした問題を解決するための手法として、新たに主流になりつつあるのが、チャットツールの活用だと言えるでしょう。 とはいえ、チャットを活用するためには「自分たちに合ったチャットツールを選択し、導入する」必要があります。具体的にどのようなチャットツールがビジネス向きで、人気となっているのでしょうか。人気チャットツールの詳細や、その理由について紹介していきます。

■ChatWork

国内で人気のチャットツールといえば、ChatWorkが挙げられます。提供元は、ChatWork株式会社です。国内企業が提供するチャットツールということで、非常に多くの日本企業で採用された実績を持つツールです。 ChatWorkの人気が高い理由は、以下のような点にあります。 ・デザインや機能がシンプルで、初めてでも使いやすい
・ユーザー同士でのタスク管理が可能
・対応人数が14人までであれば、無料で使える
・自分のみが確認できるマイチャット機能 制限はあるものの、無料で利用をスタートできること、またタスク管理機能で、プロジェクトの進捗管理に適していくことが、ChatWorkの魅力です。また国内での導入実績が多く、安心感を持てる点もメリットの一つと言えるでしょう。

■Slack

ChatWorkと比較される機会も多いのが、Slackです。こちらは2013年にアメリカで創業した会社が提供するチャットツールとなります。Slackの魅力は、以下のとおりです。 ・カレンダーやファイル共有、タスクの管理などいろいろなアプリと連携が可能。
・プログラミング言語を共有する機能が搭載されている
・お気に入りの絵文字などでカスタマイズが可能
・フリープランであれば無料
・SNSとの連携ができる このほか、メールとの連携やグループの作成、ファイルの添付が簡単にできるなど、ChatWorkと同じメリットも多くあります。
また、SkypeやDropboxとの連携ができるのも人気の理由です。
技術者にとって使いやすい機能が搭載されている点も、Slackならではの評価ポイントと言えるでしょう。

■Tocaro

こちらは、伊藤忠テクノソリューションズ自社開発したチャットツールです。すでに1,000社以上の企業に導入された実績があります。対話・共有・検索という3つのキーワードにこだわって開発されたツールで、使い勝手の良さを実現しています。 そんなTocaroの魅力は、以下のとおりです。 ・検索機能が充実している
・金融機関レベルの高いセキュリティを誇っている
・データの共有や整理がしやすい Tocaroの魅力は、その検索機能にあります。これまでのチャットツールの弱点でもあった「共有されたデータや必要な情報を、後から検索できない」という点を改善しています。独自の横断検索機能の搭載で、あらゆる壁を乗り越え、目的の情報を見つけ出しやすくなっています。 無料プランも用意されていますが、Boxとの連携でデータ共有を行おうとする場合は、1ユーザー800円/月の料金が発生します。Boxとのセットでの利用が前提とされる点に、注意が必要です。