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マイホームを購入するなら、何かと利便性の高いマンションを検討している人も多いのではないでしょうか。一戸建てと違い、町内会や周辺住民との付き合いもそれほど密ではないため、気楽に生活できるように思えるものです。 しかし、マンションは所有者たちで建物を管理しなくてはならないため、管理組合を設けていることが多く、住居者は順番に役員を引き受けなくてはなりません。もちろん任意ですので断ることもできますが、周りの人たちが引き受けていると断りづらい一面もあります。そこで今回はマンションの管理組合の役員の仕事について、いろいろまとめてみました。

■マンションを購入するともれなくついてくる管理組合

町内会や近所付き合いを避けたいと思ってマンションを購入するつもりなら、少し考えなおしたほうが良いかもしれません。 マンションは共同住宅のため、各自が思いどおりに生活するのでなく、話し合いをしながら住みやすい居住スペースを作る必要があります。そのために居住者が管理組合を作り、さまざまな取り決めを行っていきます。 一戸建てであれば、土地も建物もすべて自分の所有になるため、自分の判断でメンテナンスや改修を行うことが可能です。 しかしマンションの場合、多くの世帯が集まっているので、共有スペースや建物については、管理組合で話し合いをして修繕などを決めなくてはなりません。 マンションの住人から代表者を選び、理事会を作って、マンションの維持や運営について話し合いをしていきます。 一戸建ての町内会と同じようなものですが、自分の住んでいる建物に関わることなので、より責任は重いといえるでしょう。

■管理組合の役員はどうやって決まる?

マンションは購入した時点で区分所有者となるため、自動的にそのマンションを管理している組合員になります。 役員は組合員の中から選出されるため、順番で回ってくることもあれば、推薦されることもあります。もちろん立候補して役員になることも可能です。 一般的には最初に役員の立候補や推薦を募りますが、現れなかった場合は持ち回りで順番に役員を依頼されます。 分譲マンションの場合、購入すると長期的に暮らす人が多いため、必ず一度は役員が回ってくると思っておいたほうが良いでしょう。

■管理組合の仕事内容

マンションの管理自体は管理会社に依頼していることが多いですが、それ以外にもマンションの維持や運営には多くの仕事が必要となります。 住人同士のトラブルを解消するのも、管理組合の仕事です。マンションの規定を違反する住人がいればルールを守るように指導したり、新たなルールが必要ならば作成することもあります。 建物や設備などの点検や清掃をチェックするのも、役員の仕事の一つです。共有スペースをキレイにしたり、建物にヒビなど入っていないかチェックして、必要であれば修繕を行います。 管理会社に一任しているマンションもありますが、管理組合と協力して維持管理を行っている場合もあります。 マンションの維持管理に必要となる修繕積立金や管理費は、毎月住人から集金しなくてはなりません。 メンテナンスなどに必要となるお金はここから支払いますので、お金の管理をするのも管理組合の仕事となります。 住人の中には修繕管理費を滞納する人もいますので、督促業務を行わなくてはならない場合もあります。