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公的年金だけでは老後の生活を維持できないと考えている現役世代も多く、将来に向けて貯蓄している人も多いのではないでしょうか。しかし超低金利の現在では、銀行に貯金しているだけだと、ただお金を寝かしているだけになってしまいます。 最近では老後に向けての貯金代わりに、個人年金保険を活用している人も少なくありません。個人年金保険に興味はあるが、あまり詳しく内容は知らないという人も多いかもしれませんね。個人年金保険とはどのようなものなのか、初心者の人でも分かりやすく説明していきます。

■老後資金はどの程度必要?

老後に余裕をもって生活するには、どれほどの資金が必要なのでしょう。年収が400万円の場合、年金は毎月14万円程度になりますが、現在の生活費が夫婦2人で25万円かかっているとすると、年金だけでは毎月11万円の赤字となります。 65歳から85歳まで受給するとして、単純計算で一年間132万円×20年となりますので、2,640万円の貯蓄が必要となります。


他にも医療費や介護費などが必要になることを考えると、3,000万円程度の貯蓄があったほうが余裕をもって生活ができるといえるでしょう。 老後資金を貯蓄しておくために役立つのが個人年金保険です。個人年金保険は、所定の年齢になると年金を受け取ることができる貯蓄型の保険商品なので、早くから個人年金保険に加入しておくのがおススメです。 年金は少しでも多いほうが理想的ですが、高額な個人年金ほど保険料も高くなります。そのためライフプランを考えて、子どもが独立してから保険を増やすなど工夫する必要があります。

■個人年金の種類

任意で加入できる個人年金保険は、定額年金や変額年金、外貨建て年金など、さまざまな種類があります。各保険はどのような特徴があるのか説明していきます。 ・定額年金 加入時点で将来的に受け取れる年金が決まる保険で、個人年金保険といえばこの定額年金のことになります。 加入時の予定利率で年金額が決まる保険で、年金を受け取る前に契約者が亡くなってしまった場合、死亡保険金を受け取れます。 年金額や死亡保険金額を高額にすれば、その分だけ保険料も高くなる商品です。一般的には積み立て払いで契約することが多いですが、一時払いをすることも可能です。 ・利率変動型年金 金利が上がると予定利率も上がる利率変動型の個人年金です。予定利率は一定期間ごとに見直されるため、金利が良い時期に加入すると、受け取る年金額も上がります。 基本的には最低予定利率が保証されているため、受け取る最低年金額も保証されています。予定利率が上がると解約返戻金や死亡保障もアップするのが特徴です。 ・変額年金 最近ではあまり見かけなくなった変額型の個人年金保険です。保険料の中の積み立て分を特別勘定で運用するため、運用結果によって年金額も変動する保険です。契約者がファンドを選択し、配分を自分で決めて運用することができます。 ・外貨建て年金 定額年金を外貨建てにしているのがこちらの個人年金保険です。加入時に受け取る年金額を決めることができますが、外貨建てのため、受け取る際に為替の影響を受けるのが特徴です。 米ドル建てで加入した場合、加入時から満期まで1ドル120円前後で支払っていたとしても、受け取るときに1ドル100円になっていると受け取る年金額が減ってしまうことも考えられます。 しかし逆のパターンもあり得るため、その場合は支払った保険料より利率の高い年金を受け取ることが可能です。