まだまだ課題の多い都心の混雑事情


通勤時の満員電車が問題視されている日本ですが、実際の混雑率はどのようになっているのでしょうか。昨年「国土交通省」が発表したデータによると、東京圏の平均混雑率は163%。ピーク時における個別路線の混雑率を見てみると、「東京地下鉄東西線」が199%で「JR東日本総武緩行線」が197%、「JR東日本横須賀線」が196%、「JR東日本南武線」が189%、「JR東日本東海道線」が187%となっています。

 

これでも全体的に見れば混雑率は減ったほうで、ピーク時の目標混雑率180%を超えている路線は12路線から11路線に。また昨年から東京都は、働き方改革の一環として通勤ラッシュ回避のための「時差Biz」を実施しました。こちらは通勤時間を各企業間でずらすことによって、満員電車の混雑緩和を促進する取り組み。参加企業は「時差Biz」」公式サイトの「参加企業一覧」に掲載されるため、宣伝になるといったメリットもあるようです。

 

まだまだ不快指数が高い都心の通勤電車ですが、今後はより快適になっていくのかもしれません。

 

文/河井奈津