128-1

ダイエットを成功させるにはどうすればよいでしょうか。そもそも太る原因は必要以上のカロリーを摂取しているからに他なりません。 ですから、食べないのが一番ですが、全く食事をとらないのは健康上で問題がでてきます。そのため、しっかりと食べながらカロリーを抑えるというのが大切になるのです。 食欲を抑える効果のあるものとしてレシチンというものがあります。これはどんなものなのでしょうか。

■レシチンとは

レシチンというのは、リン脂質の一種で、大豆や酵母、卵黄などに含まれています。このレシチンは人間の体内にある約60兆個の細胞すべての細胞膜を構成する成分となっています。そのため、脳や心臓、血液や骨髄、また、神経系など細胞組織に多く含まれています。 実際にリン脂質は、体内ではエネルギーの源となっていて、人間が活動するためには大切な成分なのです。 いろいろなリン脂質がありますが、レシチンはリン酸、グリセリン、コリン、脂肪酸という4つの成分で構成されています。その中でリン酸とコリンは親水性があり、水になじみやすいという特徴を持っています。グリセリンと脂肪酸は親油性があるので、油になじみやすい特徴を持っています。 ですから、レシチンには水にも油にもなじみやすいと特徴があることになり、水と油が混ざり合う乳化作用としての性質があるのです。人間の体内では、この乳化作用によって、水溶性の物質と油溶性の物質を溶け合わすことが可能になるので、細胞に栄養を取り入れることや、老廃物を排出するといったことが可能になっているのです。

■大豆レシチンと卵黄レシチン

レシチンは大きく分けると、大豆レシチンと卵黄レシチンの2つに分けることができます。この2つは同じレシチンであっても特徴が異なっているため、それぞれ使い分けが行われています。 大豆レシチンは、血液中に留まる時間が長いため、ダイエットに効果が期待できるとされています。健康面においては、動脈硬化や高脂血症の予防や改善にも期待が持たれています。 卵黄レシチンは、ホスファチジルコリンが多く含まれています。ホスファチジルコリンは神経系を正常に働かせる成分であるため、脳機能の改善に効果が期待できるのです。 脳機能の改善ができれば、記憶力や学習力の向上も期待できますし、近年問題となっているアルツハイマー病や認知症といった病気を改善する効果も期待できるということになります。 ですから、ダイエットの効果を考えるのであれば、大豆レシチンのほうが有効であるということになりそうです。もちろん、だからといって卵黄レシチンが不足してしまうのも問題です。