毎年花粉症のシーズンが到来すると、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどに悩まされさます。症状がひどくなると何も手につかなくなり、日常生活にも支障をきたすこともあります。 花粉症の対策としてはマスクやサングラス、または薬を服用するといった方法がありますが、対策をしたとしても不快感を完全に取り払うことはできません。少しでも症状を和らげたい場合は、アロマオイルを使用したアロマテラピーが有効です。そこで今回はアロマテラピーによる花粉症対策について、ご紹介します。
■アロマテラピーとは
アロマテラピーは植物の葉や根、花や果実、樹皮や種子などから抽出した天然素材の精油(アロマオイル)を利用した療法で、海外では医療現場でも使用されているセラピーの一種です。 日本では民間療法としておなじみですが、家庭で手軽にできるセラピーとして人気が高まっています。 100パーセント自然由来のものだけをアロマオイルといいますが、市販されているものには香料やアルコールなどが含まれているものも多く、販売価格もお手頃となっています。 天然素材のアロマオイルは高いものだと1万円を超えるものもめずらしくないため、数百円程度で販売されているアロマオイルは、化学成分が含まれている「アロマ風」オイルの可能性も考えられます。 アロマテラピーは植物のもつ香り成分を体内に吸収することで、心身を健康に導いてくれる効果が期待できます。 アロマテラピーには自律神経やホルモンバランスを整える作用があるため、体や心をリフレッシュさせる効果があるといわれています。 アロマオイルの中には鼻や喉をスッキリさせる種類もありますので、花粉症の場合、こうしたアロマオイルを使用すると、不快な症状を緩和させてくれる効果が期待できます。
■花粉症以外にも効果が期待できるアロマテラピー
アロマテラピーは嗅覚をとおして脳に作用する効果があるため、体や心をリラックスさせる効果があるとされています。 脳がリラックスすることでストレスを取り除き、自律神経が整うことで自己免疫機能が向上するため、アレルギーを改善する可能性があります。香り成分は脳に働きかけるため、認知症やうつ病にも効果が期待されています。 また、アロマテラピーは女性ホルモンのエストロゲンの分泌を促す効果があるとされているため、生理痛の改善に役立ったり、しみの原因となるメラニンの生成を抑制する効果があるとされています。 いろいろな研究結果により、さまざまな効果があるとされているアロマテラピーですが、あくまで補完的な療法なので、他の療法と組み合わせて使用するのが理想的とされています。
■どこでも楽しめるアロマテラピー
アロマテラピーといえば、部屋を閉め切ってアロマの香りを広げなければ効果がないように思えますが、香りをかぐことができればどこでもアロマテラピーは楽しめます。 部屋の中はもちろん、車の中やバスルーム、トイレやキッチンなど、さまざまな場所で楽しむことができます。 外出する際もアロマオイルを持ち歩き、集中したいときやストレスがたまっているときに、アロマオイルの香りをかぐだけでも、簡単なアロマテラピーとなります。