毎日のように新しい話題がフィーチャーされるネットの世界。この記事では、SNSや検索サイトで注目を集めているワードをチェックしていきます。意外なトレンドが見えてくるかも!?
「明治フルーツ」販売終了に悲しむ人々
今年3月に「明治フルーツ」の販売終了が発表され、様々なメディアが報道。突然の出来事にSNSなどでは驚きの声があがり、「明治フルーツ」がTwitterのトレンド入りを果たしました。
「明治フルーツ」は、「株式会社 明治」が1958年に「明治フルーツ牛乳」として販売した清涼飲料水。「大阪明乳会 ミルクパーク」の公式サイトによると、リンゴ、バレンシアオレンジ、パイナップル、洋ナシ、バナナ、レモンの果汁が入っているそうです。実は「栄養機能食品」の基準を満たしており、ビタミンCの含有量は90mg。美味しいだけでなく健康的なドリンクとなっており、古くから人々に親しまれてきました。
そんな「明治フルーツ」が、4月1日を持って販売を終了。60年以上の歴史に幕を下ろすとのことで、SNSなどでは「普段から飲んでいる訳ではないけど、あって当たり前だと思っていたものが消えるのはかなりショック」「時々無性に飲みたくなるのに、とうとう無くなるのか」「ここ最近で一番衝撃的なニュースかも……」と悲しみの声が相次いでいます。
“銭湯ユーザー”からも悲しみの声
また「明治フルーツ」の販売終了には、「銭湯の楽しみがなくなった……」「風呂上がりに『明治フルーツ』を飲むのが最高だったのに」「コーヒー牛乳と並んで銭湯の定番じゃなかったの?」「『明治フルーツ』がなくなったらもう銭湯に行けない」「むしろ『明治フルーツ』を飲むために銭湯に入ってた」との声も。“銭湯ユーザー”にとっては、さらに悲しみが大きいようです。
確かに銭湯で温まった後は、フルーツ牛乳やコーヒー牛乳を飲むのが定番。映画『テルマエ・ロマエ』にもフルーツ牛乳が登場していました。とはいえ「明治」は3月中旬から、ペットボトル飲料として「フルーツ」を販売するとのこと。中身は「明治フルーツ」と同様の商品になっているので、まだまだ銭湯などであの味わいを楽しめます。
しかしネット上では「ペットボトルはありがたいけど、やっぱり瓶の方がいい」「なんか瓶の方が美味しく感じるんだよね」「腰に手を当てて瓶のフルーツ牛乳を一気飲みするのが一番美味しい」という“瓶派”の意見も。中身は同じでも、ペットボトルでは再現できない“良さ”があるのかもしれません。
ヤマザキマリさんもTwitterで反応!
「明治フルーツ」が販売終了するとの報道には、著名人や企業もTwitterで反応。『テルマエ・ロマエ』の原作者・ヤマザキマリさんも「こんなに自分の作品の中でフルーツ牛乳を描いて宣伝活動をしたというのに…」とツイート。主人公・ルシウスがフルーツ牛乳を飲んで「美味いッ!!」「雪のような冷たさ… 湯上りの火照った体内に染み込む柔らかな味…」と感動している場面など、自身の作品のコマを画像で投稿していました。
「ケロロ軍曹PR」の公式アカウントも、「なにげに個人的にもショックなのですが、やはりこういう時には、623のせりふが胸に刺さりますね。『ボクらは“あたりまえ”に冷たい …だから“あたりまえ”は悲しみに耐えられなくて逃げていく』 ありがとう、明治フルーツ」と感謝。ちなみに“623”とは『ケロロ軍曹』に登場するキャラクター・北城睦実のことです。
さらに秋葉原・御徒町のミルクスタンド「大沢牛乳」も、Twitterで「明治フルーツが3月末で製造終了となりました。長らくのご愛顧ありがとうございます ミルクスタンドでは、ありがとうセールを実施中です」と告知。このツイートで「明治フルーツ」の販売終了を知った人も多いようで、リプライには驚きの声が多数寄せられていました。
幅広い人々に親しまれてきた「明治フルーツ」。販売終了までにはまだまだ猶予があるので、銭湯などに飲みにいってみてはいかが?
文/河井奈津