生理痛に苦しむ女性の画像

仕事中、下腹部に痛みを感じ、「もしかして…」と思ったら生理になっていることもありますよね。慌てて薬を飲んでもなかなかおさまらない痛みと不快感に、頭を抱えた経験のある女性も多いはず。 特に仕事中に生理が来てしまった場合は、痛みはもちろんのこと服を汚してしまうこともあるので、早急に対処しなければいけません。今回は、急に生理痛が起きたときの応急処置について、紹介していきます。

■生理痛が起きる原因

生理痛は人によってある方とない方がいるので、なかなか他の人に痛みを分かってもらえないのがつらいところですよね。 そもそも生理痛は、不要になった子宮内膜が剥がれて排出されると同時に、痛みを感じるプロスタグランジンが過剰に増えて子宮が収縮することが原因とされています。 プロスタグランジンの分泌量は個人差がありますが、これに応じて子宮の収縮が強まるため、下腹部に強い痛みを感じます。 一番多いのは下腹部の痛みといわれていますが、それ以外にも腰の痛みや偏頭痛、胸の痛みや吐き気、体のだるさやむくみ、便秘や下痢など、さまざまな症状があります。 生理痛で立てなくなるほどの痛みを感じる場合、月経困難症の恐れがあります。月経困難症だと鎮痛剤を飲んでも効かないこともあり、寝込んでしまうこともあるほどです。 月経困難症は自律神経の乱れや血行不良、骨盤のゆがみが原因とされていますが、これらが思い当たるからといって、必ず月経困難症とは限りません。 ひどい生理痛は子宮筋腫や子宮内膜症などが原因の場合もありますので、あまりにも生理痛が激しい場合は、一度婦人科で診察してもらうようにしましょう。

■すぐに生理痛を抑えたいときは鎮痛剤に頼ろう

生理痛の鎮痛薬の画像

会社で生理痛が起きた場合、急ぎの仕事や取引先との商談などで、すぐに休んだり早退できないこともあるかも知れません。 少しでも早く生理痛を抑えたい場合は、鎮痛剤を服用することが一番の近道です。市販薬でも十分に効果がありますが、毎月のように鎮痛剤を飲んでいると、効果が薄くなってくることがあります。 また、効果の強い市販薬は副作用も強いため、人によっては眠くなったり気持ち悪くなることもあるようです。 市販薬を利用する場合、ドラッグストアなどで薬剤師に自分の症状を伝え、自分に合った薬を購入するようにしましょう。 普段から生理痛がくることが分かっているなら、婦人科で受診しておき、鎮痛剤を処方してもらっておくと良いでしょう。 病院で出される薬は市販薬よりも効き目が早いので、急な生理痛を早く抑えられますよ。

■お腹を温めると生理痛も和らぐ

生理痛に足湯で温まる画像

 

体が冷えると生理痛はさらにひどくなります。激しい生理痛の場合、お腹にカイロをあてたり足浴をするなどして、体を温めましょう。 気温が高い夏でも、オフィスはエアコンがよく効いていることが多いです。体を冷やさないように、夏場でもストールやブランケットを用意しておくと、急な生理痛のときにお腹や腰にあてることで、痛みを緩和できます。 また、生理中は小さめの下着やお腹を締め付けるパンツなども避けておきましょう。お腹を締め付けると血行が悪くなり、さらに生理痛がひどくなります。また、血行が悪くなると体を冷やす原因にもなりますので、お腹に負担の少ない下着や洋服を選びましょう。

■生理中は温かい飲み物を飲もう

ホットティーを飲む生理中の女性の画像

生理痛の痛みを緩和するには、温かい飲み物を飲んでみるのもいいですね。体を内側から温めてくれるので、生理痛を緩和してくれます。 できれば体の外側と内側の両方から温めると、さらに生理痛を和らげることができます。血液循環が良くなり、代謝を上げてくれるため、体がポカポカと温まります。

■生理痛に効くツボを押す

生理痛のときにツボを押してみると、痛みが和らぐこともあるようです。 ひざの内側に手を入れて、指3本分ほど上の部分をやさしく押すと、血行が良くなり生理痛が和らぐツボを押せますよ。 また、おへそから指二本ほど下の部分には、体をあたためてくれる気海というツボがあります。生理痛でお腹が冷えているときに押してみると効果が期待できます。 背骨の下にある仙骨という逆三角形の骨には、「次りょう」というツボがあります。そこを押すと血行が良くなり、生理痛を和らげてくれます。 また、足の内側のくるぶしとアキレス腱の間にあるくぼみは「三陰交」と呼ばれるツボで、冷え性や生理不順などに効果があるとされています。

■生理痛を和らげるために軽い運動をする

動けるレベルの生理痛であれば、軽い運動をしてみるのもいいでしょう。血流が改善されて体が温まり、生理痛も楽になるケースもあります。 あまり激しい運動は貧血の原因になってしまうので、軽く歩いてみたり、ストレッチをしてみるのがおススメです。 体を動かすことで気持ちが紛れて痛みが緩和されることもあるので、動けるのであれば軽く体を動かしてみるのも対処法の1つですよ。

■生理痛対処法まとめ

生理痛に悩む女性の画像

生理痛がひどいことが分かっている場合、生理前から体をコントロールしておくと、生理痛を抑えることも可能です。 不規則な生活をしているなら規則正しい生活に戻す、食生活が偏っているならバランスの整った食生活を心がけるなど、ストレスのない体づくりを心がけましょう。 生理前はゆっくりお風呂につかったり、体を冷やさないようにするなど対策しておくと、突然の生理でもおだやかに過ごすことができるはず。普段から、デリケートな身体をいたわるようにしてくださいね。