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共働きの家庭の場合、収入格差があるとどうしても家計の管理の仕方によっては揉め事になることもあります。もちろん、これは、お互いの性格によるところもあるので、必ずそうなるというわけではありません。 ですが、一般的に多いということは、同じような状況の場合、ある程度の揉め事は覚悟しておかないといけないのかもしれません。


もっとも、家計の管理のやり方を変えれば、揉め事も回避できるのではないでしょうか。

■結婚前の生活レベルの違い

収入格差があっても、結婚前であれば特に問題もなく付き合っているのではないでしょうか。これは、デートで一緒に食事をしたりするのは特別なものと捉えているということもありそうです。ですが、結婚してしまうと一緒に食事をするのは当たり前のことになり、普通のことになります。 そうなった場合、お互いが普通や当然と考える感覚に違いがあるため、食事に関する考え方、特に食費に関しての考え方に差異が産まれてくるのです。 普通の食事に関するレベルが収入によって違ってくるため、不満が出てくるのです。これは、食事だけではなく、生活におけるいろいろなシーンで同じことが言えるのです。 結婚前の生活レベルが同程度であれば、それほど不満は出てきませんが、生活のレベルに差があるほど不満も大きくなってくるのです。 この場合、同居するにあたって、お互いに生活レベルのすり合わせをしっかりと行っておかなければなりません。自分にとっての普通は、相手の普通ではないのです。

■生活費の分担レベルを考える

収入に格差がある場合、毎月の生活費を決めるのも簡単ではないのです。お互いのそれまでの生活のレベルに違いがあるためです。 これはまだいいとしても、その生活費の分担を考える場合、高収入の側から考えると大きな負担ではなくても、収入の低い側としては、結構な負担となっている場合も多いのです。 収入の比率が2対1だったとして、分担の比率を同じに設定してしまうと負担率は大きく変わってしまいます。 この場合、お互いに分担するのではなく、収入をひとつにして家計をやりくりするのがよいでしょう。 まとめてしまえば、負担分というのは関係なくなりますから、全体の収入として生活のレベルを考え、家計をやりくりできるようになれば揉め事も少なくなりそうです。 もちろん、収入差が大きい場合、収入の高いほうで生活をし、収入の低いほうは全て貯蓄に回すということも可能です。これは一人分の収入だけで生活できる場合という条件もつきますけれど。