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結婚することで、新たに生まれる悩みといえば、義理の両親との関わりについてです。「夫の両親」と思うと、やはり気を遣ってしまう場面も多いもの。自分の親のように、「なんでも言い合える関係性」とはいきませんよね。 このような関係性の中で、特に嫁の気持ちを逆なでするのが「孫はまだ?」攻撃です。心をすり減らす義両親からのアプローチに、上手に対処する方法を教えます。

 

■一人産んだからといって安心できないのが、孫ハラスメントの実態

義理の両親にとって、嫁が産む子どもは大切な孫。もっとも孫ハラスメントがひどくなりがちなのは、第一子妊娠前だと言えるでしょう。 しかし近年、メディアで「さまざまな夫婦の形」が取り上げられる機会も多くなってきています。本心では「孫はまだ?」と思いつつも、「余計なことを言ってはいけない」と、ぐっと我慢している方も増えていると考えられます。 しかし問題は、一人目の子どもを産んだあとのこと。「孫が生まれたのだから、これで満足だろう」と思うのは危険です。義理の両親は悪気なく、「一人産んだのだから」という理由で、「次はまだ?」「二人目は女の子がいいわね」なんて言葉をかけてくる可能性もあります。 実際には、夫婦の子どもに対する考え方や二人目不妊の問題など、いろいろ考えた上で「今はまだ」と思っている夫婦も多いはずです。こうした気持ちを無視して、一方的に義理の両親の気持ちを押し付けられたように感じると……やはり精神的負担を感じるママも多いのではないでしょうか。 「義両親に悪気はないから」と我慢するママもいますが、悪気がないからといって、何を言っても良いというわけではありません。今後、円滑な関係を継続していくためにも、「それは言われたくない」という事実を、やんわりと伝えることも大切です。

 

■夫から伝えてもらうのがベスト

嫁の立場で、義理の両親に「それは孫ハラスメントです!」と伝えるのは勇気が要ること。その一言をきっかけにして、嫁と義両親の間に溝が発生してしまう可能性もありますから、できるだけ別の方法を選択するのがオススメです。 別の方法の中で、もっとも効果が高いのが「夫の口から伝えてもらう」というものです。義両親にとって、夫はかわいい息子ですから、その言葉もきっと素直に聞き入れられることでしょう。 このときのコツは、あくまでも「夫自身の考え」として伝えてもらうということです。「二人目については、夫婦でしっかりと考えているから、余計な口出しをしないでほしい」と言ってもらうだけで、「孫はまだか」攻撃がやむケースも少なくありません。 一方、夫の口から伝えてもらう場合でも、「嫌だって嫁が言っているからさ……」なんて、「嫁の気持ちを代弁した」だけでは、効果が薄くなってしまいます。上の場合と同様に、「孫はまだか」攻撃はやむかもしれませんが、義両親と嫁の間の溝は深くなってしまいます。 「孫ハラスメントにはへきえきしているけれど、基本的には良い関係で、これを継続していきたい」と思うときには、余計な波風を立てない伝え方について、夫にしっかりレクチャーしておくのがオススメですよ。