■会社に死亡退職届を提出する

故人の会社に遺品整理に行く際は、一緒に死亡届と死亡退職届を提出するようにしましょう。事業主は従業者が死亡退職した場合、年金事務所に健康保険・厚生年金保険被保険者資格喪失届を提出しなくてはなりません。 遺族は遺族基礎年金や遺族厚生年金を受け取ることができますので、必ず会社に死亡退職届は提出するようにしましょう。 会社の規定によりますが、死亡退職金や弔慰金が支払われることもあります。死亡退職金が支払われる場合、受け取りは遺族が行います。また、退職金や未支給の給与があるなら、会社に請求手続きを行いましょう。 在職中に家族が亡くなった場合、会社の遺品整理だけでなく会社の事務手続きも行わなくてはなりませんので、何度も往復せずに済むよう、会社への遺品整理のタイミングに合わせて、事務手続きも済ませられるよう準備しておきましょう。

■健康保険証を返還する

故人が家族を扶養していた場合、故人の社会保険に加入していたことが考えられます。家族が持っている健康保険証は、会社に訪れた際に返還するようにしましょう。 会社も従業者が亡くなった場合、年金事務所や社会保険事務所に対して速やかに手続きを行わなくてはなりませんので、なるべく早めに返還するように心がけましょう。

■まずは会社の遺品整理から

会社の遺品整理と自宅の遺品整理を別のタイミングで行うと、一度整理した遺品をもう一度整理し直さなくてはなりません。 会社の遺品もかなりの量になることが多いので、まずは会社の遺品を整理しましょう。 最初に会社の遺品整理を済ませた後で自宅の遺品整理を行うと、二度手間にならずに済みます。

■まとめ

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職場の遺品整理についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。職場と自宅の遺品整理となると膨大な量になるので、まずは会社の遺品を整理してから自宅の遺品を整理するようにしましょう。 また、自宅に残された会社の書類や備品、健康保険証などは会社の遺品整理の際に返還するようにしておきましょう。会社の人が遺品を持ってきてくれる場合は、そのタイミングに合わせて渡せるように用意しておくとよいでしょう。